概要
『ウルトラマンダイナ』の最終章に登場した、TPC警務局のブラックバスター隊の隊長。
ゴンドウ・キハチ参謀の部下で、火星でのネオダランビアⅡとダイナの戦闘を監視衛星越しに見ておりアスカ・シンがダイナであることを突き止めるとアスカにメールを寄越して誘い出し、彼を止めようとしたユミムラ・リョウと共に拘束した。
その目的は、ゴンドウ参謀がかつて凍結されたF計画を再び実行するために作り出したテラノイドの光エネルギーを調達するためであり、ダイナに頼りきりになっているTPCの現状を憂いての行動であったものの、テラノイドはスフィアの攻勢でゼルガノイドに変貌、警務局火星基地も壊滅的な打撃を受けた。
茫然自失となったゴンドウ参謀に代わり、ゼルガノイドをガッツシャドーで迎え撃つが圧倒的な力の前に撃墜される。
しかし間一髪で助かっており、スーパーGUTSの面々が警務局基地に立ち入った時に彼らの前に現れ、いないことを告げている。
その後は、リョウをアスカのもとにつれていったところでフェードアウトし消息は不明。
ゴンドウ参謀の計画に賛同した理由としては、大事な人が怪獣に殺されたためと語られている。(後に製作された劇場版ウルトラマンティガザファイナルオデッセイのサエキ隊長のこと、彼はレイカの兄であった)
未来へのゼロドライブ
作品自体のネタバレ注意!
この作品は、リョウの視点と警務局所属の彼女の視点で語られておりもう一人の主役となっている。
それにともない掘り下げもされており警務局実働部隊が、パッションレッド隊だった頃からのゴンドウ参謀の部下でありウルトラマンに頼りきりになっていた現状に快く思っていなかった。
また兄がF計画に参加していたことは知っており、これが彼女の運命を大きく変える出来事となった。
スヒュームによるクラーコフNF-3000のジャックによる人工太陽カンパネラを奪回するために出撃したパッションレッド隊の全滅により、ブラックバスターへの組織の再編で、当時の隊長であったアガタの推薦で副隊長になる。
しかしモネラ星人によるプロメテウス強奪事件でキサラギ・ルイ博士とともに護衛にあたったアガタまで洗脳されてしまい、クリオモス島で彼を討って心に傷を負う。
アガタの遺言で隊長に昇格するが、その後はフドウ・ケンジと共に民間人に紛れて事件の解決までシェルターで見届けていた。
ケンジがブラックバスター隊を去ることについては、驚きと光への敵愾心があったと語られている。
最終章では、ガッツシャドーをリョウ達に託したあとマドカ・ダイゴの自宅でスープをご馳走してもらい兄が死んだときからの悲しみがようやく癒えた瞬間だった。
2033年のゼロドライブの実験では、プラズマ百式マークVの随伴機としてガッツシャドーEXに搭乗して立ち会っており、アスカにありがとうと伝えてほしいとリョウに言伝てを頼んだ。