概要
CV:井上麻里奈
聖クロニカ学園高等部2年5組所属、主人公羽瀬川小鷹のクラスメイト。16~17歳。
『隣人部』部長。
黒髪ストレート、切れ長の目の美少女。
学業面では予習復習を欠かさない努力型で、成績は非常に優秀。
血液型はA型(スマートフォン向けアプリ『嫁コレ』柏崎星奈での、カード「VS夜空」中の星奈の発言より。なおセリフは原作者が監修している。)。
性格
常に乱暴な男口調で喋る上に愛想がないため、友達が少ない。
売られた喧嘩は買うタイプだが、周囲の物事に対しては冷静な意見を持ち、頭の回転が速い。
そのためとんでもない毒舌家で、様々な横暴を行いながら『隣人部』部長を務めている。
『隣人部』部員の柏崎星奈とは普段は犬猿の仲だが、実際は張り合いながら互いにないものを補い合える関係である。
顧問教師の高山マリアは、ポテチ等の食料を与えて買収している。
一方、普段の強気な態度とは裏腹に、内面はかなりの豆腐メンタルで不器用。
幼少時の思い出や、中学生の頃のトラブル等により、重度の対人恐怖症に陥っているようだ。
過去の経験(後述)もあって、友達というものに対して激しい葛藤を抱えている。
そのためか身近な人間を名前で呼べない傾向(小鷹のような本人的例外パターン、もしくは後輩や子供なら呼べる)があり、そういった関係の人物にあまりよろしくない呼称(星奈の「肉」など)を付ける傾向がある。
対人恐怖症ではあるが、事務的で無味乾燥な付き合いは(内心ビビっていても)何とかこなせるため、隣人部外ではあまり人望はないが露骨に嫌悪もされない空気ポジションをキープしている。
一方で根本的に自信やコミュニケーション力がない自覚は強く、発明関連で社会経験だけは豊富な上に、罵詈雑言を受け流すスキルが高い志熊理科を、内心で対処不能な天敵としている。
なお意外にも子供が好き(高山マリアへに酷い扱いをしているのは、出会った当初の行き違いによる例外)で、豊富な知識で見栄を張ることが上手いため、頼りがいがあるように見えて年下に慕われやすい。
趣味は読書だが、親しい人が誰もいないのでそれしかする事がなかった、また人と必要以上に関わらないために難しい本をバリケードに利用(本人は少年ジャンプのような物語の方が好き)している、という残念な理由。
人間は大嫌いだが猫は好き。猫に対してのご機嫌のとり方は「にゃ~ ぅにゃ~ なぁ~お」
通販と調べもの以外ではネットを使わない主義(その理由は過去に「やらかした」ことによるトラウマ)
星奈のエロゲーや理科の下ネタに関してはあからさまに狼狽するが、BLゲーを勧められた時は「友達同士でもキスするんだ…」と興味津々。だがBL行為そのものに興味がある(≒真性の腐女子である)わけではなく、友情の1つの形と捉えて理想と現実を重ね合わせているだけの様子。
性的な話題に関しては人並み以上に敏感で、肌の露出や女らしい格好は恥ずかしがる。
その反面根本的な服のセンスが微妙(普段着は通販でマネキン買いをしていたためまともだった)なため、そこを色々と突っ込まれることも。
特に恋愛ネタは苦手で、すぐに赤面+涙目になる等あっさりと完全敗北。
かわいいと言われたり褒められたりする事も苦手。
そのくせレイプを平気でネタにするなど、「愛のある性描写」に苦手意識を持っている。
これには後述の家庭事情が原因になっている。
エア友達
脳内に「エア友達(所謂イマジナリーフレンド)」がおり、夜空曰く「トモちゃんは絶対に裏切らない」。
トモちゃんは可愛く頭もよく運動神経抜群、優しくて話し上手で聞き上手であり、
よくナンパされたり、現国のテスト(100点満点)で100点オーバーを出せる…という設定らしい。
妄想ばかりしているから友達がいない。少ないのではない、いない。
冒頭の時のように、寂しさを紛らわせる為に(自己嫌悪しつつも)トモちゃんと話してしまう事があった。これは後に語った事によると、(前述の読書と同様)中学時代に友達関係を築こうと絡んでくる人を追い払う為に行ったパフォーマンスが習慣になってしまったらしい。
家庭環境
家庭環境は幼少期に両親が離婚し、現在は母親と二人暮らしをしている。
家はアパートだが、古書店でのバイトや一人ファミレスをする等あまり帰っていないらしく、携帯電話には家族のアドレスすら入っていない。
クロニカにも「家から近くて学費が安い」という理由で進学しており、成績優秀ながら進学の選択肢も狭まっている模様。
その理由は、同居している実母の存在が大きく影響している。母親は夜空曰く「自分がそのまま大人になったような性格」をしているらしく、それでも父親は母親を懸命に愛していたが、彼女のあまりの粗暴さにとうとう耐えられなくなって彼女の友人と愛人関係になり、母親と離婚。姉であった日高日向は父親に、自身は母親に引き取られる事になり、父親は愛人と再婚するにまで至っている。
離婚直後、夜空は母親を元気付けようとしたが逆に裏目に出てしまい、夜空の言葉に怒り狂った母親から包丁で切り付けられそうになっており、この経験が原因で「女」という性と「包丁」に対して強いトラウマを持っている。
これが彼女自身の自己嫌悪にも繋がっているし、少年漫画が好きではあるものの腐女子ではないという嗜好の発端にもなっている。
母親とはそれが原因となって以降、非常に険悪な関係になった一方で、浮気をして離婚した父親に対しては、母親が原因による彼の苦労も理解している為か、むしろ同情している節がある。
後に、この家庭事情を理解した星奈は「こういう時こそ友達に頼りなさい」と説得し、夜空は母親を捨てて柏崎家に住むようになる。
そして柏崎家の面々からその能力を見込まれ、卒業後はステラ・レッドフィールドの後継者として、柏崎家家令候補への進路み見出された。
ソラ
3巻ラスト以降から、小鷹のアクシデントがきっかけで髪を数年ぶりにショートにし、さらに中性的な雰囲気となった。
と同時に、小鷹との間の意外な過去が判明する。小鷹の方は、少年時代に殴り合いの喧嘩をした男友達ソラだと思い込んでいた。
夜空が「実は女の子だった」と明かす前に、小鷹が転校して去ってしまったのである。
そして数年後、小鷹が転校してきた時に幼馴染だと気付いた夜空は、彼と一緒に過ごしたいという女々しい気持ちを隠して隣人部を立ち上げていたのである。
友達になりたくて
小鷹に対しては少し…かなり思う所があるようだがなかなか振り向いて貰えず、その間に警戒対象外だと思っていた理科や幸村が伏兵として出現したことで焦燥感を募らせていった結果、次第に自己中心的な行動や考えをするようになってしまう。
一縷の望みをかけて映画共演作戦も星奈に論破されたうえに、脚本の盗作がバレて失敗に終わる。
さらに星奈と小鷹もまた幼馴染みであった上に二人が婚約者同士だった事実によって、自身のアイデンティティを見失いかける程のショックを受け、とどめとばかりに自分が戻りたかった『小鷹のたった一人の友達』というポジションも、小鷹と本気で向き合った理科に奪われる形になってしまい、打ちのめされた夜空は「旅に出ます、探さないでください」と書き残して逃げ出してしまう。
…しかし、「探さないでください=かまってください」という意味だと推測した隣人部一同はあまり心配せず、そのまま帰宅した小鷹は、実はこっそりと姉のように慕われていた羽瀬川小鳩に保護されていた夜空を風呂場(しかもオナニー中)で発見。
なおこれがきっかけで、元は「小鷹の妹」としか認識していなかった小鳩とは姉妹のように仲良くなって(呼び名もそのまま「小鷹の妹」だったものが、彼女の邪気眼設定にわざわざ付き合って「煌」に変えている)いる。
その後、全てを失って開き直った夜空は、小鷹の紹介で生徒会の仕事を手伝うようになる。小鷹の応援を受けて活動していくうちに人脈が広がったり、宿敵だと思っていた日向の弱みを掴んで逆襲したり、小さな事件を通して星奈とは大切な友達同士にもなる。
告白
最終巻にて、夜空は小鷹にとても男らしく告白する。
しかし小鷹は彼女からの告白を呆気なく断った。
理由は「恋愛的な意味で、好きと思ったことは1度も無い」。
あーあ、フラれちゃったよトモちゃん……
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