キラーアビリティ
きらーあびりてぃ
概要
戦績
デビュー前
2019年1月27日、北海道安平町のノーザンファームにて生を受けた。
父のディープインパクトは言わずもがなの無敗三冠馬。
母キラーグレイシスは米国生産調教馬でハリウッドスターレットSを勝っているG1馬で、繁殖入りにあたり輸入された。ディープインパクト産駒の本馬は5番仔となる。
母父のコンガリーは、名前から珍名馬扱いされることもあるが、アメリカGⅠ5勝のれっきとした名馬である。
その後はリスグラシューやエフフォーリアも所有する一口馬主クラブ「キャロットファーム」の所有場となり、JRA栗東トレーニングセンターの斉藤崇史厩舎に入る。
2歳
2021年6月27日にデビュー。ここでは5着に敗れるが、続く未勝利戦を7馬身差で圧勝。秋はリステッド競走の萩Sで2着に入った後、12月28日に行われたホープフルステークスを2番人気で迎える。
ホープフルステークス
レース本番では好位を追走し、直線で抜け出してG1初勝利。タイムはホープフルSのレースレコードであり、鞍上の横山武史に2021年のG15勝目をもたらす結果となった。
3歳
春はステップレースなどを挟まずクラシック1冠目の皐月賞へ直行。しかしここではゲート内で落ち着かず出遅れ。中団まで押し上げたが最後は伸びきれず13着と惨敗してしまった。
続いては3歳馬の大目標である日本ダービー。ゲート自体は上手く出て、これまでとは異なり後方に構え、直線勝負に賭けた。しかしドウデュースとイクイノックスに瞬発力の差を見せつけられ、距離も長かったのか6着と敗れた。
秋は初の古馬との対戦としてアルゼンチン共和国杯からスタート。短期免許で来日したクリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わって2番人気に支持されるが前有利の展開となり、後方待機からでは追いつけず最後は8着。
続いて年内最後のレースとして中日新聞杯を選択。ここ3戦の内容があまり良くなかったためか、メンバー中唯一のG1馬ながら5番人気と低迷。鞍上は斉藤厩舎所属の団野大成騎手になった。
レースでは内枠の1枠1番からスタートするが、案の定出遅れ気味になり後方に位置取った。しかしインコースで足を溜め、直線では先に抜け出した先行馬をクビ差捉えて1着。1年ぶりに復活の重賞2勝目を飾った。
団野騎手にとっては師匠である斉藤調教師との嬉しいコンビ制覇となった。