概要
漢字一字では鋼。
炭素の含有が全体の0.3%-2%以下の鉄主体の合金を指す。
それ以外は基本的に鋳鉄、軟鉄、合金鉄等と呼ばれる。種類・用途ともに多種多様であり、現在使用されている金属の大半を占める、文明の屋台骨というべき存在。種類として有名なものには、ステンレスやマンガン鋼などがある。
登場は古代にまでさかのぼり、青銅、金、銀、鋳鉄に次いで登場した金属材料として人類の発展に大きく貢献してきた。
ただし、19世紀中頃まで鋼鉄の生産性は低く、刃物などに使われるのみであった。「はがね」の名も鋼鉄がもっぱら刃物に使われたことに由来している。鋼鉄が大量に生産されるようになったのは1856年、イギリスの技術者ヘンリー・ベッセマーが転炉を発明して以降である。