概要
『メトロイドサムスリターンズ』に登場する採掘ロボット。原作の『メトロイドⅡ』には登場しない、新規ボスにしてみんなのトラウマである。
公式サイトにてマルカラの隣にいるロボットがこいつ。オレンジ色のボディを持ち、両腕が円柱型の回転式掘削機になっており、これでどんな場所でも掘り進む事ができる。
また岩やアイテムを吸引する機構やモノアイセンサーを思わせる顔にあたる部位からは強力なレーザーを照射可能。
チョウゾメモリーの描写からして、SR388を調査しに来た鳥人族が惑星の開拓のために持ち出したものであるらしい。
登場の経緯
最初の遭遇 ~再起動~
エリア3にて、瓦礫の中に埋まっている状態で登場する。先に進む為に赤い部分をグラップリングビームで引っぱると、瓦礫を押し退けて再起動し、サムスの方をジッと確認。
サムスもアームキャノンを構えるが、ディガーノートはこの時は襲って来ずにこちらを背を向けて立ち去っていく。
そう、この時は……。
2回目の遭遇 ~迫りくる死の壁~
エリア3で全てのメトロイドを倒し、次にサムスが向かうのはエリア4。スキャンパルスでこまめにマッピングすると、サムスをパワーアップさせるアイテムボールの反応が見える。
意気揚々とアイテムを取りに向かうサムス。しかし、その部屋の手前まで来たその時、地響きが起こる。
不審に思いつつも扉を開けて部屋に入ったサムスが見たのは……無残にも破壊された鳥人像、そして背景に穿たれた大きな穴があった。
一体何が……そう思いサムスが先を進むと、そこにはセーブスポットがあった。
この時点で、勘のいいプレイヤーは嫌な予感を感じただろう。
セーブを済ませ、先へ進むサムス。すると固い足音が聞こえ、振り返るとそこには赤い目を光らせる巨大な影。そう、ディガーノートである。
ビームをチャージして臨戦態勢を取るサムスだが、ディガーノートは腕の掘削機を伸ばし、こちらを押し潰そうと襲い掛かって来たのである。
ここからは、迫る掘削機から急いで逃げる強制スクロールと化す。この時、掘削機に当たると即死する。即死する(大事な事なので以下略)
体力がいくら残っていようが慈悲はない。ライトニングアーマー?何それ美味しいの?
そして直前のムービーを見ればわかる通り、こちらからの攻撃は一切通じないのでとっとと逃げた方がいい。
更にこの強制スクロールの部屋はかなり入り組んでおり、ボムやビーム、グラップリングビームで壁を破壊しながら進まなければならない。モーフボールの変身等にもたつこうものなら掘削機に挟まれてゲームオーバーである。
しかも道中には敵や赤いトゲが配備しており、彼らの攻撃を受けて後ろに吹っ飛び、掘削機に当たるという笑えないコンボも……(赤いトゲはご丁寧にも、ライトニングアーマーを起動しても阻まれるゴリ押し殺しである)
焦りや一瞬の判断ミスが命取り。BGMやドリルの駆動音に心を揺らがせる暇はない。
しかもこれが3度も続く。幸いゲームオーバーになっても最初からやり直しではないため根気よく挑戦して最適ルートを把握すればクリアできるはず。
3度に渡る追いかけっこから逃げ切るとディガーノートはサムスを見失い、怒ったように咆哮を上げると、アイテムボールを吐き出して去っていく。
サムスは奴が吐き出したアイテムボールからスペースジャンプを入手すると、先に向かうのであった……。
余談だが、ディガーノートとの追いかけっこの最中にアイテムが置いてあるが、後から安全に取る事ができるので気にしないでおこう。
3度目の遭遇 ~盗まれたアイテムボール~
エリア4の恐怖を超え、エリア5もクリアして残すメトロイドもあとわずか。
そんなサムスが次に向かうのはエリア6。スキャンパルスしながらマッピングしていると、次の部屋にアイテムボールの反応が……。
これで最後のアイテムボール。期待に胸を躍らせてその部屋に入るサムス……。
ところが、部屋に入ると様子がおかしい。
何と、ディガーノートが鳥人像ごとアイテムボールを吸い寄せてしまったのだ。
愕然するサムスを前に、ディガーノートは踵を返して去っていったのであった……。
最後の遭遇 ~決着~
メトロイドの最終形態・オメガメトロイドを討伐したサムス。
封印を解き、次のエリアに向かおうとしたその道中、轟音と共に画面奥の大きな扉が開く。
逃げ出す小型機械。それを追う巨大な影。赤い目でこちらを睨み、ついにディガーノートがサムスの目の前に現れる。
ここで遂に、ディガーノートと戦う様になる。
ディガーノートの武器は3つ。
まずは両腕の掘削機。これをローラーの如く転がしたり、こちらに叩き付けたりとパワフルに攻撃してくる。
続いては頭部からのレーザー攻撃。こちらに顔を突き出して回転しながらレーザーで薙ぎ払ったり、複数のレーザーを同時に発射する事も。
そしてアイテムボール強奪に使った吸引器。これに吸い込まれると戦闘演出になり、内部の歯車状の機械でゴリゴリと削られてしまう。過去のメトロイドシリーズお馴染みのわざと吸い込まれての攻撃もできない恐ろしい武器である。ライトニングアーマーですら一瞬で消し飛んでしまう。
さらには両腕で天井を叩き、巨大な紫色のエネルギーを落としつつ、サムスを狙ってレーザーを撃ってくる攻撃もある。
戦闘においてはとにかく初見殺しにしてわからん殺し。回避に徹する時間が長く、繰り出してくる攻撃は全て強力で、気を抜くとあっという間にゲームオーバーになる。どれくらい強力かというとゲージ満タンのライトニングアーマーですら1、2回当たると消し飛んでしまう程。
攻撃の避け方に四苦八苦し、ダメージを与える方法がわからず、また多くのサムス達が散っていった。
今作において、最もプレイヤーを苦しめた相手だろう。
だが、そこはメトロイドシリーズの敵キャラ。攻略方法がわかれば大した敵ではない。死にまくって動きを読み、これまで手に入れた武器や機能を駆使すれば、必ず突破口が開ける。
サムスの猛攻でとうとうディガーノートはアイテムボールを吐き出し沈黙するが、サムスがアイテムボールへ歩みを進めると死力を尽くして尚も立ち上がろうとする。
執念深さを極めたディガーノートだったが、最後はノールックのプラズマチャージビームで頭部を吹き飛ばされ、完全に機能停止した。
文では伝わり切らないほどコイツを撃破した時の演出はとてもかっこいい。是非ともプレイして確認してほしい。
死闘の末にディガーノートを倒せば、お待ちかねパワーボムが手に入る。
なお、残った残骸は道を塞いでいたために、パワーボムで綺麗さっぱり吹き飛んでしまった。
余談
名前の由来は、掘るという意味の『ディグ』と、強大な力を意味する『ジャガーノート』から。
なお、当初日本ではコイツの名前が明かされていなかった。しかし、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にてスピリットとして登場し、日本においてもディガーノートが正式名称となった。
上記の通り、まともに戦うととんでもなく強いボスなのだが、RTAにおけるバグ有りのレギュレーションだとスキップされてしまうことが多い(うまく行けば壁抜けでディガーノートのいる部屋のパワーボムのみを入手できるため)。
ちなみに、改めてゲートに入りイベント判定を踏めばパワーボムを持った状態でディガーノートに挑むこともできる。その場合強敵のディガーノートを一撃で葬り去ることも可能。
関連タグ
ローブシン…見た目が似ていると言われている。
ミヒャエル...これと同様初見殺しな掘削機
ロックマン11…非常によく似た特徴の仕掛けがあるステージが三つ程ある。