「この『シッテムの箱』に常駐しているシステム管理者であり、メインOS──A.R.O.N.A、命令待機中。」
CV:小原好美
注意
本項目はブルーアーカイブの核心に繋がるネタバレが含まれる恐れがあります。閲覧、編集をする際は十分に注意してください。
人物
『ブルーアーカイブ』メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」で登場したアロナに似た少女。プレナパテスと共に登場した。
この時点では「A.R.O.N.A」と名乗っており、名前欄もそのように表記される(所属先はアロナがなにも書かれていないのに対し、彼女は「シッテムの箱」になっている)。
本人がそう名乗っている通り、プレナパテスの持つシッテムの箱のメインOS「A.R.O.N.A」そのもの。
アロナとの違いは髪の毛の長さ(内側はアロナ同様ピンク色)、リボンの結び目の位置、着ている制服や所持している傘(ショットガン)等、全体的なカラーリングが黒主体のモノトーンであることと、シッテムの箱の外で活動していること。
感情豊かで時折先生とコント紛いのやりとりを繰り広げることもあるアロナと違って無機質で無感情。受け答えも機械的。喋り方はアロナ同様機械音声的な特徴のある片言。
能力自体は先生の持っているシッテムの箱に常駐している方のアロナと同等レベルらしく、プレナパテスを防護フィールドでシロコの銃撃から守ったり、アトラ・ハシースの箱舟を復旧しながらウトナピシュティムの本船にハッキングを仕掛け、自爆シーケンスを起動する(さしものヒマリも単独ではお手上げで、ヴェリタスの総力を投入してもなお優位に立つほど)という凄まじい性能を発揮している。
本体であるタブレットの耐久力も高く、銃撃され画面に穴が開いた状態でも動作可能なのはおろか画面が点灯している。構造が不明なため修理できないのかもしれないが、それを考慮しても驚くべき耐久力である。しかし、本体に防護フィールドを展開して銃撃から身を守ることはできないようである。
シッテムの箱の外にいる理由は本人曰く「教室を失った」かららしく、本来は外にいることはできないが、アトラ・ハシースの箱舟の内部にあるプレナパテスの鎮座している「ナラム・シンの玉座」であれば次元・時間・実在の有無が肯定されずに混ざり合った混沌領域であるため外に出られる、とのこと(要はプレナパテスが因果律を混乱させているためだと思われる)。
同じく「A.R.O.N.A」を搭載する先生のシッテムの箱との間で相互干渉することも可能で、ハッキングなどは行えないがアロナの教室に映像として現れたり、アロナの声が聞こえたりする。
他には戦闘支援に特化したモードも存在する。決戦ステージでのゲージがこれにあたり、アロナの支援との押し合いになる。これをシロコを攻撃することで押し切ってしまえば勝ちだが、あまり時間をかけると押し切られるので要注意。
なお、このときには声付きで喋っている。後にFinal.第4章で流れたスタッフロールで、アロナと同じ小原好美が演じていることが発表された。
余談
呼び名
プロローグの時点で姿だけは登場していたシロコ*テラーがプレイヤーから「クロコ」「黒シロコ」と呼ばれていたのと同様に、A.R.O.N.Aはプレイヤーからは「クロナ」「黒アロナ」と呼ばれることが多かった。「プラナ」という名前が作中でつけられてからは、そちらの名前で呼ばれるようになっている。
3rd PV
プラナの本編初登場どころか、あまねく奇跡の始発点編実装の1年以上前に公開された3rd PVの冒頭(0:03-0:04あたり)の黒板の左下に、プラナとおぼしき似顔絵が描かれている。当時から「誰だこの子?」と注目はされていたが、情報が皆無だったため、デカグラマトンの預言者たちが集うスチルの中央にいた、マルクトと思わしきシルエットだけの存在と予想する声もあった。
バグ?
PHT決戦でA.R.O.N.A及びアロナの発言中にEXスキル発動を選択すると、何故かスローのまま続き、発動またはキャンセルと共に一転して早口になる珍事が発生している。続くプレナパテス戦でも、早口にこそならないが引き続きスローで野太い声になるのは続いた。
関連イラスト
関連タグ
ブルーアーカイブ 色彩(ブルーアーカイブ) アロナ(ブルーアーカイブ)
以下、ネタバレ注意!
全ての脱出シーケンスの使用回数を使い果たし、箱舟の中に取り残された先生を救うべく必死に奮闘するアロナだが、力及ばずこのままでは先生が箱舟と運命を共にしてしまう、となったとき、アロナに先生からの言葉が届く。そして…
A.R.O.N.A「私を、ここに……?どうして……?」
A.R.O.N.A「……理解。今までそうだったように……先生は、シロコを助けた……先生は……私のことも、助けるべき生徒と考えたのですね。」
A.R.O.N.A「……質問。先生は……どこに?」
そこにいたのは、なんとA.R.O.N.A。先生から自分を守るよりA.R.O.N.Aに手をさしのべてほしいと頼まれたアロナは、消え行く運命だったA.R.O.N.AのOSデータを転送して助け出したのである。
A.R.O.N.Aは状況を理解すると、アロナと力を合わせ先生を箱舟から助けることを決意。
A.R.O.N.A「……状況を確認。方法、リサーチ。」
A.R.O.N.A「『シッテムの箱』A.R.O.N.A、これより先生の保護に移行、強制干渉を始めます。」
A.R.O.N.A「……私が力になります。アロナ。」
A.R.O.N.A「──方法は、あります。今からあなたと私の力を合わせ、奇跡を起こします。」
そして、二つの『シッテムの箱』の力が合わさったとき、教室は消えて世界は夜明けの波打ち際に。そして、二人は本当に奇跡を起こし、無事に先生を助け出したのだった。
しかし、二つのOSが同居することはアロナの負担になってしまう。そのことを告げてその場から立ち去り、どこへともなく行こうとするA.R.O.N.Aだが…
アロナ「ちょーっと待った!!どこに行くんですか!!」
アロナ「そっちは家(うち)じゃありません!」
アロナ「おうちはこっちですよ、一緒に行きましょう!」
こうして、アロナの教室の新たな仲間として迎え入れられた彼女は、区別のため「プラナ」という名前をもらい、アロナの「後輩」として先生のサポート役に加わったのだった。
(彼女が「先生」と出会ってからどこまでのことを経験してきたかは判然としないため、実際に後輩と言えるのかは謎である)
プラナという名前は、儚げな雰囲気から周りを照らすという願いを込め、「planetarium」からアロナが命名した。以降、名前表記は「プラナ」に変わっている。
プラナ「混乱。理解できない行動です。つつかないでください。故障します。」
Final.のエピローグを見た後は、通常はアロナが現れるお仕事選択画面に変化が起き、時々アロナと共にプラナが登場するようになる。隠れるようにひょっこり顔を出しているときもある。一方でプレナパテスがもうおらず、普通の空間になったため、アロナ同様外に出ることは出来なくなっている。以降はちょっぴり感情が出てくるようになり、つつかれると様々な反応をする。困惑したり毒のあるコメントをしたり、混乱して故障すると言い出したりする。居眠りをするアロナを隣の席で見ていたり、寝言にツッコんだりもする。
また、2023年3月22日のメンテナンス以降は青輝石購入画面にも登場するようになっている。
彼女のヘイローもアロナ同様、感情に応じて形が変わる。また、持っている傘はアロナのもの同様開いて傘として使うことができるらしく、時々教室で開いている姿を見ることができる。細かい違いとしては、アロナの傘にはクジラのマスコットがついているのに対し、彼女の傘にはついていない。
彼女がメインでいるときは教室が夜になり、転換エフェクトがピンクになるためランダムとはいえすぐにわかるようになっている。このときはアロナが隠れていたり、外で並んで星を眺めていたりするときもある。
初登場時の印象では、「先生がプレナパテスに変貌したようにアロナも変貌した」かのように思わせるが、プレナパテスがまだ「先生」だった時点の描写でも、ビジュアル描写こそないものの口調や名前表示はA.R.O.N.A(プラナ)のものとなっている。
この点や所属「シッテムの箱」の表記有無から「A.R.O.N.Aの方がデフォルトの状態で、イレギュラーなのはアロナの方なのでは?」といった推測も立てられている。
なお、アロナとプラナが奇跡を起こしたことで先生は無事に帰還できたものの、その後「先生が全裸にタブレット一つで野原を駆け回っていた」というゴシップが出回ったとされていることから、「先生は無事だったが頭髪と服は守れなかった」(アロナの似顔絵の先生はなぜか頭髪が少ないため)などどネタにされていたりする。