概要
デッキビルドパック 『タクティカル・マスターズ』で登場した神碑に属する速攻魔法。
同名以外の「神碑」カード１枚をサーチする固有効果と後述する神碑速攻魔法の共通効果を持つ。
尚、OCGでは無制限カードなのだが、デュエリストカップ2023MARCHにおいて【神碑】の流行及び上位入賞を受けてか、マスターデュエルでは4月10日に準制限カードに指定された。
テキスト
このカード名のカードは１ターンに１枚しか発動できない。
(1)：以下の効果から１つを選択して発動できる。
このカードの発動後、次の自分バトルフェイズをスキップする。
●デッキから「神碑の穂先」以外の「神碑」カード１枚を手札に加える。
その後、相手のデッキの上からカードを１枚除外する。
●EXデッキから「神碑」モンスター１体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
解説
固有効果は同名以外の「神碑」カード１枚をサーチするというもの。
神碑であること以外はこれといった制約はなく、状況に応じた速攻魔法の他に最重要カードである神碑の泉やデッキ破壊を加速させる神碑の誑かしもサーチできる。特に神碑の泉をサーチできるのは大きく、神碑速攻魔法の中でも重要度は高い。
他の神碑速攻魔法と比べても神碑の泉とは非常に相性が良く、サーチした速攻魔法はあちらの効果で相手ターンでも手札から使用でき、更にこのカードが墓地に送られればサーチした速攻魔法と合わせて2枚もドローできる。
ただし、除外できる枚数は1枚と少ないのでデッキ破壊は正直期待できない。あくまでサーチとして割り切っておくべきだろう。
共通効果に関して
神碑速攻魔法は使用後にバトルフェイズをスキップする制約と任意の神碑モンスターをEXデッキから特殊召喚できる共通効果を持つ。
バトルフェイズのスキップに関しては1ターンに重ねて発動することで制約を最小限に抑えることが出来るほか、神碑速攻魔法の固有効果などデッキ破壊でライブラリアウトを狙うと言った「戦闘以外での勝利」を狙う場合は大した影響はない。
特殊召喚できる神碑モンスターは現時点で4体の融合モンスターが該当する。
EXモンスターゾーンと言う指定があるため、既にモンスターが存在する場合は何らかの方法でどかす必要があるので注意。とは言え、神碑融合モンスターはステータスが低いため簡単に戦闘破壊されやすく、意識しなくとも自然にフィールドを離れることは多い。
主な召喚先は神碑の泉をサーチできる上、フィールドのカードを破壊から守れる神碑の翼フギンが優先されるだろう。
余談
カードイラストは一人称視点で剣と槍の穂先とみられる欠片から樹状の図が伸びている様子が描かれており、剣には北欧神話の軍神にして剣の神テュールを示すルーン文字、『テイワズ』が刻まれている。
その意味するところは『勇気』『勝利』などで、北欧では戦いの際に勝利を願って武器などに刻まれていたと言う。
遊戯王公式twitterで公開されている設定画によると樹状の図は所謂スキルツリーとのことでここから武器を状況に応じて使い分けるらしい。その他にもイラストレーターの拘りが細部に見られるので興味がある人は是非見ておこう。
ザ・ヴァリュアブル・ブックEX3では神碑の世界観がゲームの攻略本風にまとめられ、それによると謎の仮面の魔導士に導かれて神碑の世界にやってきた主人公に『九つの世界を束ねる「王」を倒す』と言う使命と共に授けられたのが神々の力である『神碑』であるようだ。
また、この『神碑』は仕様する度に輝きを失ってしまうので、定期的に神碑の泉に浸して回復させる必要があるとのこと。
