概要
相手の残りデッキ枚数を減らす戦法のこと。
TCGにおいてはライフの減少以外の勝ち筋として採用される戦術であり、相手のデッキを破壊する事によって目的のカードを相手にドローさせないという戦法などに応用できる。
遊戯王OCGでは
明確な【デッキ破壊】コンセプトのデザイナーズデッキとして、【現世と冥界の逆転】・【神碑】などが存在する。
バトルスピリッツでは
デッキ破壊戦法を採用しているカードゲームの代表格。
造兵や闘神といった系統に属する青属性のスピリットが関連効果を有する。
発動タイミングは召喚時やアタック時効果である事が多く、このうち属性専用効果である「粉砕」(レベルに比例したダメージをデッキに与える)と「大粉砕」(レベルに比例した枚数×5枚分デッキにダメージを与え、その中にバースト効果を持つカードがあった場合、相手のスピリット1体をレベルやコストに関係なく破壊できる)はアタック時に発動可能。
また、アタック時にデッキ破壊効果を発動できるブレイヴを同じ青属性の専用効果である「強襲」(ネクサス)持ちのスピリットに合体させて連続デッキ破壊を狙うという戦術も存在する(「虚造帝フェニックス・ゴレム」がいるならば、「強襲」持ちを「粉砕」を追加できる)。
強襲の強化効果である「大強襲」は回復時に相手デッキに5枚分のダメージを与える効果となっている。
その他の破壊手段あるいはサポートとしてはマジック(オリオンパワー、マジックハンマーなど)、ネクサス(崩壊する戦線、千間観音堂、巨人の足跡湖など)、剣刃編から登場した「強化」(青属性の強化はデッキ破壊枚数上限を上げる効果を持つ)などが挙げられる。
先述したように発動はマジックでも行えるので、マジック主体の黄属性のデッキにおいても、青属性のデッキ破壊マジックを組み込めばデッキ破壊は発動可能である。特に大天使ミカファールのマジックコスト踏み倒し効果やマジック回収効果である「光芒」との組み合わせは凶悪。
なお、破壊されたデッキが自分のターンのスタートステップ時に0枚となった時点でバトルは終了と見なされるので、ライフを破壊せずして勝利できるのが魅力の戦法だが、以下の弱点も存在する。
- 破壊されたカードはトラッシュ行きになるのでトラッシュからスピリットをノーコスト召喚する効果やマジックの回収効果の呼び水となり得る。
- デッキを破壊するという事は、デッキの残り枚数次第では相手に切り札を引かせてしまう事にも繋がり得る…
など。
ちなみに、自分のデッキを破壊できるカードも存在し、ダークザギ系などがこれに該当する(これはデッキ破壊をトリガーとした相手のスピリット破壊効果であり、あえてデッキ枚数を減らしてドローを円滑にするという戦法にも応用可能である)。
アルティメットが有するアルティメットトリガーは発動時に相手デッキからカードを1枚除去する効果であり、紫属性の専用効果「毒刃」もデッキから指定された枚数を相手スピリット/アルティメットの下に敷き、フィールドから離れた際にそのカードをトラッシュ送りするというものであり、広義ではデッキ破壊効果とも解釈できる。
代表的なスピリット
- 英雄巨人タイタス
- 機動要塞キャッスル・ゴレム
- 神造巨兵オリハルコン・ゴレム
- 巨人大帝アレクサンダー
- 天秤造神リブラ・ゴレム
- 巨人猟兵オライオン
- 鉄の覇王サイゴード・ゴレム
- 海皇巨神デュランザム
- 蒼海明王
- 覇界明王ニルヴァーナ
- 伝説王者タイタス・エル・グランデ