概要
惑星カラミティの大国フィルモア帝国の名門ビィ家出身の女性騎士。皇帝代理騎士(ハイランダー)。星団暦2968生まれ。
フィルモア帝国がドナウ帝国だった時代の筆頭騎士であったハロルドラント・マーカスの末裔で、帝国のエリート騎士団ノイエ・シルチスの筆頭騎士バーバリュース・Vを父に持つ。
パートナーはバランシェ・ファティマの町。使用MH(GTM)はVサイレン・ネプチューン(GTMメロウラ)。
愛称は「クリス」。
超常の力と約束された地位を持つがゆえに一般の人々からの嫉妬や差別に晒され、そして政治的思惑に翻弄されるという騎士を取り巻く星団社会の「負の側面」を象徴するキャラクターである。
人物
幼少期より強力な騎士の血が発現していたが、父が無頼者の騎士に敗れたことをきっかけに、フィルモアの名を汚したとして学校などで壮絶ないじめに遭う。 小学三年生となったある日、30歳(地球人換算で9歳前後)の時に上級生の一般人を殴殺してしまった。
【騎士の力で一般人を殺害した罪】による死刑求刑がなされ宮廷へ連行されるが、連行中に逃亡したことで即時処刑の判決が下されてしまう。宮廷の地下へ逃げ込むと、老人達に悩みを打ち明けると元騎士の老人に諭され「シバレース」として帝国に全てを捧げることを誓う。その際、父のパートナーだったバランシェ・ファティマの町と、彼の愛騎であったMHVサイレン・ネプチューン(GTMメロウラ)を譲与される。
ハイランダー クリスティン・V
3007年、ハイランダー称号授与式の日にママドア・ユーゾッタと共にダグラス・カイエンの力試しを受け、カイエンの小指一本で右腕を肩から吹き飛ばされるも、カイエンの「攻撃に耐えられたなら天位をやろう」という言葉を受けた太后宮慧茄・ダイ・グ・フィルモアによって天位騎士の称号を授与された。
そして3030年、62歳(地球人換算で17歳前後)という若さでフィルモア帝国のハイランダーとして魔導大戦の壮絶な戦闘に参戦する。
騎士としての才能は極めて高く、特に戦闘訓練も受けていなかった少女時代に一般人殴殺事件でフィルモア最強の宮廷騎士団に取り押さえられた時も彼らの腕をへし折って逃亡する身のこなしを見せている。
しかし精神的には未熟で脆く、シバレースとなった後もしばしは「普通の女の子」への未練を捨てきれていなかった。そのため、魔導大戦では初陣の激戦で敵を倒したことにより幼少時のトラウマを引き起こし精神的に追い詰められるが、皇帝ダイ・グから渡されたイヤリングの真意を慧茄から聞かされてからは国と彼のために命を捧げる覚悟を決める。
帝国がハスハ占領計画を進めていること、その一環で帝国元老院が現詩女代行フンフト・アトールとダイ・グの政略結婚を画策していることを知らされ、しかもダイ・グがフンフトに惹かれていることに再び動揺するが、フンフトと二人きりになった際に彼女から煽られたのち激励され、ダイ・グから渡されたイヤリングの「由来」を教えられた後、さらに「詩女の預言」を受ける。
彼女の由緒ある血統と強力な騎士能力、そして何より若く美しい容姿から、凶状持ちながらも帝国の元老院の中では彼女を我が物にして騎士の血を引く子どもを産ませようと欲しがっている者たちは相当数いる。そのため、クリスの身が元老院の意のままとなることを懸念した前皇帝レーダー8世やバシル・バルバロッサ、フンフトの意向もあって、3032年レーダー家の養子として迎えられることになる。
クリスティンは何故、上級生を殴り殺してしまったのか?
学校の上級生から1年間も身体的・精神的・性的ないじめを受けていた。
『お前の母ちゃんは、お前を産んだら用無し』という事から始まり『お前の面倒を見るのも全部ファティマなんだろう?』、『お前の父ちゃんとHするのもファティマ』と その都度に否定していたが・・・
『そういや、無名のMHにやられたんだろ? バランシェファティマとサイレンがあってやられるなんてカス騎士じゃん!』 『帝国の恥! おまけに皇帝のお情けで騎士やってんだぜ?こいつの父ちゃん!』 『クズ騎士の子供! 帝国の恥!』と段々と拍車がかかっていき終いには
『お前の父ちゃんのせいで、帝国の評判ガタ落ちだ!責任取れよ!』
と家族達を蔑まされ、ついに怒り爆発。その上級生の男子の頭を殴り飛ばしてしまった。
※この情報を知った役人によると『下顎から上が完全に吹き飛んでいた』という
呪われた騎士(シバレース)の道を選んだ鍵は、何か?
老人達の話を聴いたクリスティンは、【星団法に裁かれて死刑なる道】と【呪われた騎士として生涯を力なき民のために生きる道】を迫られる。
自身を捜しに来た皇帝警護騎士の一行が迫る、最初は『ここはワシらに任せて、お嬢ちゃんは逃げるんじゃ!』と言われるも・・・
『もう逃げてはいけないの・・・もし、過ちが償えるなら・・・私・・・呪われた騎士になります!』 と自身が犯した罪と向き合い、民のために生涯を尽くす道を選んだのであった。