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ハビ貴鬼の編集履歴

2023-04-20 18:28:29 バージョン

ハビ貴鬼

はびきき

聖闘士星矢Ωのハービンジャー×貴鬼のカップリング。腐向け。

ハービンジャー×貴鬼のカップリング。腐向け。


 代々牡羊座と牡牛座の黄金聖闘士は仲の良さそうな描写があったが、今作では37話にて会話シーンが実現。貴鬼をハービンジャーが手助けしようとするという、立場の差からの険悪ムードもなく朗らかな雰囲気で安定ぶりを見せた。



  • 以下、聖闘士星矢Ωのストーリーに沿って解説しています。ネタバレ注意。

 ハービンジャーは「都会を徘徊していたチンピラ出身。七~八歳のとき左顔面に危害を加えられたのがきっかけで偶発的に小宇宙に覚醒。その後格闘家などをしつつ二十歳前後まで一般社会で成長したのち、イオニアに見出されて聖闘士になった」という、聖闘士星矢の世界では異色の経歴を持つ青年である。

 対する貴鬼は、八歳当時にはすでに先代牡羊座の黄金聖闘士ムウの弟子となっていて、ほぼ聖闘士の世界しか知らずに育ち、長じてのちは師の後を継いで黄金聖闘士兼聖衣の修復士になった、アテナ陣営生え抜きのサラブレッドである。(ちなみにCVを当てている中原茂は、OVA「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」にて先々代牡羊座聖闘士のシオンの声を担当している飛田展男と声が似ていることで知られている。両キャラはどちらも並外れたサイコキネシスを有するジャミール一族の出身で、ミステリアスなエスパーの血統を表わすキャスティングなのかもしれない)

 また生育した環境も、ハービンジャーは大都会のダウンタウン育ち。貴鬼は外部の人間はほぼ訪れないチベット辺境のジャミール地方出身で、おそらく互いに聖闘士にならなければ出会うことすらなかったほどかけ離れている。

 いわば野良育ちと血統書つき、おまけに育った環境の文化も言語も違うという、意気投合どころかまともにコミュニケーションを取るのも難しい関係のように思えるが、得てして生まれ育ちのかけ離れた者同士こそ、互いに強く惹かれ合う、というベタ展開のCPとも言えよう。

 ついでに言うと、貴鬼はいわゆる無印星矢の時代から子役で登場している古参キャラで、「あの小っちゃかった貴鬼がこんな立派な大人に!」というオールドファンの感慨をかき立てるためか、聖闘士星矢Ωでは、長身で、金茶の髪を長く伸ばした、人形のように端正な顔立ちとすみれ色の大きな瞳を持つとんでもない美人に成長した姿が描かれている。

(もっとも貴鬼の師匠のムウもその師のシオンもかなりの美形だったので、単にジャミール一族の血統なのかもしれないが)

4/1-2019

実際ファンの間では「貴鬼の成長した姿を見れただけでもΩを見た甲斐はある」という意見もあるくらいで(※下記の関連動画参照)巨体で隻眼スカーフェイスのハービンジャーとは「美女と野獣」系CPでもある。

(もっともハービンジャーも左半面の傷がなければ、充分に美青年なのだが)

4/21~5/20(unknown)-2019


 そんなふたりだが、マルスの十二宮に馳せ参じる前から互いに知り合い、所属陣営は敵味方ながら、ある程度は交流があったらしいことが、37話の会話からわかる。貴鬼はマルス侵攻後のある時期以降、弟子の羅喜を連れて逃亡生活を送っていたことが17話で示唆されており、その時期にイオニアの手先として、彼の追跡に当たっていたのがハービンジャーだったのではないか、というのが、このCPの書き手の間での一般的な見解となっている。

 ただ、ハービンジャーは「より強い相手と戦って勝ちたい」という動機で聖闘士になった戦闘狂であり、一応は師であるイオニアにも、主君であるマルスにもほぼ忠誠心を持っておらず、貴鬼の追跡任務を任されていたとしても、どの程度真面目にやっていたか非常に疑わしい。また貴鬼は、マルス・アテナ両陣営にとって大変貴重な(世界にひとりだけの)聖衣の修復士であり、仮にハービンジャーに追跡・補足されたのだとしても、それほど手荒な扱いはされなかったと思われる(もっとも前述の通りハービンジャーは戦闘狂なので、血統書つきの黄金聖闘士である貴鬼に一戦くらいは挑んだかもしれないが)。追跡者と逃亡者の関係が、何らかのきっかけで変化した可能性は大いにあり、書き手の想像力というか妄想力をかき立てる。

 というかこの時期に何かなければ、37話であんなにすんなり共闘しないよね。ハービンジャー明らかにもう貴鬼に惚れてるもんねというのがこのCPの最初の萌えどころである。pixiv投稿作品の「#ハビ貴鬼」タグに、ハービンジャーが貴鬼に一目惚れする設定が多いのは、そのためと思われる。


 第二期が始まると、ハービンジャーは詳細な経緯は不明ながら正式にアテナ配下の黄金聖闘士となっており、貴鬼とも同僚の関係に落ち着いている。

 マルスからアテナに鞍替えしたのちも、仕える神に対する忠誠心は相変わらず薄く、アテナである沙織に対しても不遜で、平気で罵詈雑言を浴びせるなど態度の悪さが目につくが、当のアテナならびに黄金聖闘士仲間の貴鬼・フドウ星矢インテグラ玄武らからは、すでに不思議なほど篤い信頼を寄せられている(謹厳な玄武だけは、態度の悪さに苦言を呈しているが)。その信頼度は、敵の本拠地への出陣を前に、女神直々に(旧作時代から色々と曰くのある)「アテナの聖衣」を預けられるほどである(これには沙織なりの思惑があったことが、のちに90話で明らかになる)。

 この点に関しては78話のパラスの居城突入前に、2級パラサイトのエウロパからも「アテナは何でよりによってこんな奴を側近に」と突っ込まれており、ハービンジャー本人にもその理由は謎だったようだが、82話で星矢ならびに貴鬼がそろって「お前は口で言うほど悪いやつじゃない」と明言しており、パラス戦役開始以前の段階で、すでに黄金聖闘士は全員(と言ってもこの時点ではハービンジャー含め5名しかいないのだが)そういう共通認識を持っていたようである。推測だが、アテナの復活と陣営再建に際して、それまでの経緯を知る貴鬼が、「本当はいい奴なんです!」とか何とか、熱心に弁護したのではないかと思われる(アテナ陣営のサラブレッドたる貴鬼の意見は、おそらく重く用いられただろう)。

 また星矢は82話の同じ場面で、「お前(ハービンジャー)は牡牛座の黄金聖衣に選ばれた立派なタウラスの聖闘士だ」とも言っており、彼独自に聖衣の意思を感じ取ってもいたようである(星矢は青銅聖闘士時代に先代タウラスのアルデバランから可愛がられており、その彼が真のタウラスと認めた意義はきわめて重い)。

 聖闘士星矢の世界では、「聖衣に選ばれる」ことは聖闘士にとってもっとも重要なことなので(逆に「聖衣に見捨てられた」ヤツはその後ほぼ聖闘士としての市民権を失ってしまうほどである)、「牡牛座の黄金聖衣が所有者としてハービンジャーを認めている」ことは、有無を言わせぬ事実として彼の地位を安定せしめたと思われる(だからどんなにハービンジャーが「オレは強いやつと戦って骨を折る音を楽しみたいだけだ」とワルぶっても、皆はハイハイわかったわかったと受け流してしまう)。

 ちなみに同じ82話で、貴鬼はハービンジャーに対して「わたしは幼い頃から星矢に憧れていた。今こうして共に戦えることを誇らしく思う」と語っており、それを聞いたハービンジャーがめちゃくちゃ面白くなさそうな顔をする場面がある。

 貴鬼が言う「憧れ」は、あくまで聖闘士としての怖れを知らない戦いぶりに対してのものなのだが、ハービンジャーはそうは受け取らなかったようで、「お前らの昔話なんか聞いてねぇよ」と拗ねたそぶりを見せる。新参者であることへの劣等感もあるのかもしれないが、このときの「星矢の思い出を語る貴鬼の表情」は、気合いの入った作画により、思わず見とれるほど美しいので、そりゃハービンジャーも誤解しようってものである。


 なおパラスベルダ突入前の64話にも、星矢と貴鬼が会話するシーンがあるが、ここでもハービンジャーは何だか不満そうにしている。この会話はごく短いシーンで、しかもフドウも立ち会っているのだが、貴鬼は星矢のことを「いつも心やさしいあなた」と表現し、出陣しようとする星矢を「どうかご無事で」と丁重に送り出すなど、古参組ふたりの長い交流を感じさせる温かさに満ちている。そりゃアテナ陣営の中では新参者のハービンジャーは心安らかではいられなかっただろう。

 まあもっとも、聖闘士星矢Ωにおける星矢は、実は2期のほぼ全編にわたって沙織さんのことしか考えてないのが92話で発覚するので、ハービンジャーの嫉妬は杞憂にすぎない。ただ貴鬼にとって星矢が尊敬すべき先輩である状態は今後もずっと続くはずなので、おそらく星矢はハービンジャーの理不尽な嫉妬の対象にされつづけるだろう。


 その後パラスの居城内に侵入したアテナと、その護衛の黄金聖闘士たちは、アテナ・星矢・ハービンジャー組と貴鬼・フドウ・紫龍組に分断されて行動することになるが、貴鬼たち三人は例の禁断技を用いたことで行方不明になり小宇宙も消滅、一時は死亡したかと思われた。それを感じ取ったハービンジャーは「馬鹿野郎どもが…!」と悲嘆し、その怒りのままにパラスの間へ到達。パラスの最側近として控えていたパラサイト四天王最強の男タイタンに、ガチンコ勝負を挑み、聖剣・天神創世剣を独力で粉砕するという誰も為し得なかった大殊勲を挙げ、当初はゴロツキ上がりと侮っていたタイタンに「見事だ。勇猛なるタウラスよ」と賞賛されるに至る。この過程でハービンジャーの「本当の戦う動機」は、「弱い者が弱いからという理由で強いヤツに踏みにじられることへの怒り」であることがわかり、アテナである沙織によって改めて「あなたはわたしの想像以上に心やさしい人でした」と讃えられ、そりゃーこの漢になら貴鬼も惚れるってものですよとハビ貴鬼信者を納得せしめる漢気を示した。

 ちなみに貴鬼たちアテナエクスクラメーション組は、その後三人とも無事生存していることが確認された。ハービンジャーとも再会したはずだが、その描写は残念ながらない。ハービンジャーは結構な深手を負っていたのですぐには無理だったろうが、たぶんこのあと無茶苦茶(略)という展開になったはずである。


 90話でハービンジャーが立てた殊勲も一因となり、激闘の末、アテナ陣営はついに勝利をおさめるが、マルス戦役からの連戦で本拠地の聖域は荒れ放題になっており、これから先長い復興事業に取り組まなくてはならないことは明白だった。そんな中、ハービンジャーは何と教皇に選出される。

 教皇はアテナの権力代行者のような立場で、アテナ不在の時代には、聖域ならびに世界各地に散在する聖闘士駐留地のすべての権力を一手に握ることができ、しかも寿命も二百数十年は続くというとんでもない地位である。それゆえか、歴代の教皇には権力に狂わされて非道に走った人物も少なからずおり、教皇の地位を手に入れたがる野心家がアテナ陣営の命運そのものを傾けたことも何度もあって、いつの時代も人選に苦慮する存在である(アテナ本人ですら自分に仕える教皇に何度もえらい目に遭わされている)。

 一般的に誰を次の世代の教皇に据えるかは、先代の教皇による指名で決まるのだが、パラス戦役が起こった時期のアテナ陣営は、マルスから政権を奪還したばかりで統治体制が整っておらず、教皇もまだ不在で空位のままにされていたため、例外的に黄金聖闘士全員からの推薦にアテナが許可を与える形でハービンジャーが選出されたようである。そしてその理由として貴鬼は「(教皇のような難しい地位には)お前のような野心のない清廉な人物がふさわしい」と述べている。

 うまいこと言って面倒な地位を押しつけたような気配がないではないのだが(実際、先々代の牡羊座である教皇シオンは、臣下に謀反を起こされて命を落としており、そのため貴鬼の師であるムウは、短い生涯の大半をその対処に費やす羽目になった)、ここでも貴鬼のハービンジャーという男に対する好意的な認識が露わになっている。絶対に変な野心に取り付かれて間違ったことをしでかすような男ではないと信じていて、アテナや同僚たちにも常日頃からそう説いているのである。ナチュラルなノロケではないかな、これはと全員が思ったに違いない。

 なお貴鬼が教皇の地位を辞退した理由は「修復士の仕事が忙しいから」なので、今後の聖域は教皇ハービンジャーと、修復士兼牡羊座の黄金聖闘士・貴鬼が車の両輪として回していくものと思われる。この復興期の聖域を舞台にした作品もpixivには多い。貴鬼に心酔している弟子の羅喜も、いつの間にかハービンジャーに懐いていたようなので、ふたりの前途は洋々である。


 ちなみにΩに登場した時点で、ハービンジャーは(出生不明の身ながら)推定20歳前後、貴鬼は25歳くらいと思われるので、いわゆる年下攻めCPである。ハービンジャーが年上でしっかり者の恋人に頭が上がらない関係になるか、貴鬼がでっかわいい年下の男に翻弄される関係になるか、どちらにせよ

どうかお幸せに!

天翔ける羊の祝福


関連イラスト

ハビ貴鬼のすゝめハビ貴鬼とっても幸せ~~


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