「ここにいたかったらここにいるために戦え!!」
「自分が本当に何者か知りたかったら… それを探すために戦え!!!」
「オレが戦うから… おまえと一緒に戦うから…」
「ガッシュ!!!おまえはオレの友達だ!!!」
「化け物だろーが魔物だろーが関係ねえ!!! 友達なんだよ!!!」
「迷惑がかかるから戦えないなんて言ってみやがれ!! ぶっとばすぞこのやろう!!!」
「強さはおまえの中にある!! 弱気になるな! 自分の底を自分で決めてしまっては、それ以上成長しねえ」
「おまえの中には無限の可能性が眠っている。おまえ自身が、その可能性を信じてやるんだ」
プロフィール
概要
金色のガッシュ!!及び金色のガッシュ!!2におけるダブル主人公の一人。
ガッシュの本の持ち主にして、IQ190の天才児。物語開始時点では中学二年生。
小学生の頃は学校の友人たちと仲良く遊んでいたらしいのだが、中学進学と共に周囲が清麿の才能(主に勉学)を一方的に妬み始め、周囲から遠巻きにされてしまう。
傷付いた清麿は学校に行かず、引きこもり同然の鬱屈した日々を送っていたが、父・高嶺清太郎の頼みを受けて日本へやってきたガッシュ・ベルと出会う。
そして「魔界の王を決める戦い」に巻き込まれていく中、ガッシュと確固たる絆を育み、心身共に大きく成長しながら共に戦っていく。
29巻以降は中学3年生に進級しており、最終回直前でモチノキ第2中学校を卒業。
最終回と後日談である番外編「外伝:友」では進学先の高校の学ランを着ている描写もある。
続編「金色のガッシュ!!2」における活躍はネタバレ防止のため後述。
人物像
容姿
目元に少しかかるくらいの長さであり、やや跳ねた黒髪、そして知的な印象を受ける真っ直ぐな瞳が特徴的。
身長に関しても上記の通り172cmあり、中学二年生にしてはかなり背が高い方。
制服を着ている時には細身に見えるが、原作のファウード編終盤で復活した際には腕の筋肉が非常に逞しくなっており、魔物との戦いを経て肉体面でも成長し続けてきたことを感じさせる。
現に魔物の戦いを経て身体も鍛えられたのか、学校のスポーツテストでは帰宅部ながらも野球部のクラスメイトである山中と50m走やボール投げで互角以上に競り合っている描写がある。
服装は基本的にモチノキ第2中学校の制服を着ており、上半身は半袖ワイシャツ+長ネクタイorジャケット+ワイシャツ等であり、下は多くの場面で同じく制服のズボンを履いている。
原作ではイギリス編、石板編、ファウード編で海外に行く時もシャツやジャケット等の正装を着ており、どちらかといえば常にフォーマルな印象を受ける。
一応、レインと出会うために東南アジアへ行った際には半袖シャツに半ズボン、サンダルというラフな格好も見せている。
性格
基本的には真面目な性格で、仲間や友への想いも非常に強い。
物語当初こそ前に進むことを躊躇う描写もあったが、ガッシュの言葉と意志を受けて銀行強盗から鈴芽を助け出した後からは吹っ切れたようで、本来の熱さや明るさ、友達想いな性格を取り戻していく。
現にイギリスへ行く前には、夏休み初日から友達との予定をビッシリと詰め込み、動けなくなるほどのスケジュールをこなした後も「本当に楽しかった… 久々だったな、こんな夏休み…」と満足そうにしていた。
正義感も非常に強く、石板編でロードが他者の心を操って戦わせていると聞いた時にはガッシュと共に激昂し、ファウード編でリオウを止める際には己の命を犠牲にしてでも日本を守ろうと奮闘した。
天才的頭脳、特技等
「IQ190の天才児」という設定は決して飾りではなく、日常パート、戦闘シーンどちらを通しても非常に高い頭脳や知識が活かされている描写が数多くある。
具体的には、
- 自宅でマサチューセッツ工科大学の首席卒業生の論文を読み、「時間潰しにはなったな」と容易く理解する。
- ブラゴ戦の後に入院した際には、(包帯こそグルグル巻きだったものの)モチノキ町立総合病院の医師からも「圧迫の仕方や傷の塞ぎ方などが、まさにお手本のような処置だった」と評価される。
- ロブノス戦では彼の術であるビライツ(レーザー光線)の反射角度を戦いの中で完璧に計算して安全地帯を割り出し、ファウード編では6桁の計算(829735×961527)を即答するほどの計算力を披露。
- カーテンフィグツリー、アキグミの実、「フェルマーの最終定理」等、専門的な用語や知識をスラスラと解説できる。
等があり、文系・理系問わずに幅広い分野に通じていることがうかがえる。
ファウード編終盤では、アンサー・トーカーという異能力も(当初は不安定ながらも)会得し、ゼオンやクリアといった非常に強力な相手との戦いでも今まで以上の作戦立案や的確な指示が可能になった。詳細はアンサートーカーの記事を参照。
学校の授業でも「常に満点が当たり前」と周囲から評される程だが、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」における雷句先生の回答によれば、「授業にあまり出ていないから内申が悪く、テストが良くても成績は4だったりする」とのこと(もっとも、おそらくこれはガッシュと出会う前のようにサボっているわけではなく、魔物との戦いで何度も怪我をしているためだと思われる)。
また、芸術面のセンスだけはあまりよくないような描写もあり、原作163話では俳句・粘土細工で初の赤点を取ってしまったことも。
ただ、このエピソードに関してはギャグ的な意味合いが強い面もあり、ペーパーテストにめっぽう強い清麿を一泡吹かせようとする遠山先生の個人的悪意が大いに込められたテスト内容だった。なので、動揺して上手く作れなかった可能性や、曖昧な評価基準を基に理不尽に低い点をつけられてしまった可能性も否めない。
また、頭脳だけでなく手先もそこそこ器用で、ウマゴンの小屋やガッシュのバルカン300を作ったのも清麿。
ガッシュと公園で遊んだ際には大きな砂の城(しかも中途半端に崩れないほど丈夫)を作ったり、ウォンレイ編では壊れたエレベーターを短時間で修理し再起動させるといったシーンも。
ただ、料理だけはあまり上手でないのか、林間学校でカレーを作った際にはクラスメイト一同が阿鼻叫喚となってしまったシーンもあった。
とはいえこちらも上述の俳句・粘土細工と同じくギャグ的な意味合いもあり、そもそもカレーに関しては鈴芽の言葉を真に受けた周りの皆が清麿に複雑な食材を使うよう圧をかけていた面もある(現に清麿自身は最初「リンゴとハチミツを用意しろ」と無難なものを作ろうとしていた)。そういった点も踏まえれば、清麿の料理の腕か壊滅的とまで言い切れるかは微妙だろう。
ギャグシーンでは
いわゆる常識人ポジションなので、ギャグシーンではガッシュやフォルゴレ等に振り回されてツッコミを入れたり、やや不憫な目に遭わされるといった役回りが多い。
一方、逆鱗に触れる事に対してはかなり短気な面もあり、キレた時には阿修羅のごとき禍々しい顔(通称「鬼麿」)に変貌し、普段の彼からは想像もつかないような行動に出ることもある。詳細は鬼麿の記事を参照。
関連人物
今作の主人公。
ペアを組んだ魔物の子であり、無二の親友。戦いの中で強い絆を育み、続編で再会した時も変わらぬ信頼と連携を見せる。
ティオの本の持ち主であり、作中で大人気の高校生アイドル。
マルス戦を経て知り合ってからは、戦い以外でもガッシュとティオを連れ立って遊園地へ行ったりと、プライベートな交流も盛ん。
少なくとも恵の方は清麿を異性として意識しているような描写があり、清麿も恵を強く信頼している。
pixivでも二人の関係を微笑ましく描いたイラストや漫画が多い。
ゼオンの本の持ち主であり、清麿と同じアンサートーカー。
その能力をより引き出せるよう指導してもらった師のような存在でもある。
パートナーとしての実力
(※この項目における評価等は公式設定ではなく、あくまでファンの考察を多分に含んだものです)
基本的に苦戦することが多いが、主人公補正を差し引いても間違いなく作中最強レベルの戦術眼を持つと言えるだろう。
ファウード編終盤までガッシュがあまり攻撃呪文を覚えなかった事もあり、その場の環境・味方戦力・敵の思考といった様々な材料を瞬時に総合し、限られた手札からこちらの優位を最大限引き出す戦術を立案する非常に高い状況対応力・臨機応変さを併せ持つ。
特にラシルドやザクルゼムといった補助呪文の効果も織り交ぜ、最大火力を出せるようお膳立てしたザケルやバオウ・ザケルガを叩きこんで勝利するパターンが多い。
立てる作戦には「当事者が死ぬ気で頑張る」必要がある無茶ぶりも多いが、清磨自身も囮や回避にとしっかり身体を張っており、タフさやフィジカル自体も相当なもの。
ガッシュが「魔界時代の記憶を奪われ、自身の事はもちろん戦いについても知識が無い」という、まさしくスタートラインから不利な状況に置かれても、二桁の数の魔物の子を相手に勝利を収めることができたのは、清麿の指示を実行するために前線で動き回るガッシュの努力はもちろん、相手の驕りから生まれる油断や隙を的確に突く清磨の戦術が優れていたからであるという面も大きい。
ちなみに、「魔物の子供が強い攻撃呪文を覚えるために必要な条件として、殺意や憎悪と言った相手を倒したいという強い思いを抱くことが必要だ」と見なすファンもいる。
そのような解釈に基づいた場合、逆説的に「『やさしい王様』を目指すガッシュが強い攻撃呪文を覚えることができないのはごく自然な流れなので、清磨は『強い力』には極力頼らず『仲間の力』と『持てる力』の全てを使って困難を克服する、すなわちガッシュの目指す「優しい王様」の戦いに相応しい戦い方をした」と評価する見方もある。
とはいえ、「強い攻撃呪文を覚える為には、強い憎しみや殺意が必要になる」という設定は作中で一切語られていない誤情報(完全なデマ)なのだが、ここでは説明の流れ上、訂正せずに記載しておく。
こういった誤情報についての詳細は、魔物の子の本の記事内にある「余談:術についての誤情報について」の項目を参照。
どのみち「清磨は本の持ち主として非常に優秀」という結論は変わらず、主人公らしい「勝利への執念」という熱さ、そして上述のような天才児の名に恥じぬ戦術立案能力といった冷静さを兼ね備えているのが、彼の魅力といえるだろう。
金色のガッシュ!!2(ネタバレ注意!)
続編である金色のガッシュ!!2では成長し逞しくなった姿で登場した。
周囲の人からは「教授」と呼ばれており、前作から15年経過したことから凡そ30歳と思われる。父・清太郎と同じ考古学の道に進んでいる。
「魔物狩り」でゼリィたちを追って人間界に現れたワイグの前に立ちはだかり、逃げる時間を稼いだ。
頭のキレは相変わらずで身体能力も磨きがかかっている。生身にもかかわらずワイグに襲撃されて食らいついているほど。
時が経った現在でも魔物たちとの戦いで培われた実力は衰えておらずテッド、チェリッシュ、レインを倒したと思われるほどの力を持つワイグ相手に怯むことなく、あらゆる手段を使い時間を稼ぐという大立ち回りを見せた。
この時、ゼリィの「王様だって死んじゃった!!」との叫びを聞き、ワイグ一行からも「(ガッシュが)民を見捨て、負けを認めて死に去った‼︎」と告げられるが、それをあえて信じようとせず、むしろ「ガッシュが民を置き、負けるわけがない!!」と友の名誉のために怒りをあらわにする。
しかしワイグがトランクの雷の瓶からザケルガを出した事でゼリィやワイグによる「ガッシュの敗北と死」を可能性としてでも考えざるをえなくなったという現実に怯み、それでも涙目で立ち向かおうとするが、あと一歩のところまで追い詰められてしまう。
しかしミッピのおかげで辛くもその場から逃げることに成功し、「ガッシュは絶対にお前達を見捨ててはいない、お前達も必ずオレが助ける」と涙を流しながら固く誓った。
その後遺跡の中に魔物と魔界に関わる謎が秘められていることを見抜き、多くのミイラと石となった魔本が眠る部屋へと辿り着く。
再びワイグ達に襲われるものの「目立つ目玉ではなく兜に覆われた部分が弱点」と見抜き、なんと攻撃を回避しながら兜の隙間にピッケルの刃を叩き込むという離れ業を見せ必死に食らいつく。
さらにゼリィがジギーから「清麿の似顔絵を描いた紙」がガッシュが描いたものであることを思い出した事でそれを託される。
「あいつ 大きくなっても絵は下手なんだな」
「きっとザハラやゼリィには」
「オレの似顔絵しか見えないだろ?」
「だが 『オレにだけ読める文字』がここにはある!!!」
実はこの紙は頼るべき人物を示したただの人相書きではなく、「清麿にしか読めない字」が記されたもの。
希望を見出した彼が側にある本を手に取ると、ゼリィとオルモに埋め込まれていたガッシュの命のかけらが近くのミイラに吸い込まれて行き、石の魔本が輝きと共に開いて赤い魔本へと変化。
警戒したギルの指示で攻撃するワイグからかばうように清麿の目の前に飛び出したミイラの中から現れたのは……
「Page1!!!」
「第一の術…」
「ザケル!!!」
長い年月にもかかわらず、ほんの少しの短いやり取りとサインのみで復活したガッシュとの連携を取り、ワイグからラシルドとザケルガの術を取り戻すなど変わらぬコンビネーションを発揮。
ギル&ワイグを退けた後はガッシュとの再会を喜びながらも最悪の事態が起きたことを知ると、助手をしていたザハラに仕事や調査を任せ、魔界を救う戦いに挑む。