「条例違反です」
概要
イライラが募ると何でもかんでも禁止を言い渡す癖がある夏美を参考にクルルが開発したメカ。
見た目も夏美に似ており、ある1つの分類を禁止するために開発されたものなのだが、禁止基準があまりにも厳しく、「武器」を禁止にするとギロロが使用する武器は勿論、ケロロがガンプラのために使うやすりやタママの存在自体(肉弾戦の戦闘能力が高いため)でも条例違反と扱う。
要するに対象のものがその条件に当てはまって、たとえそれが別目的で使用していたとしても手の内にあることすら許さないという極めて分別の効かない代物なのである。
そのうえ禁止を指定したものなら何がなんでもその通りにさせようとするため、警告もすることなく武力行使で叩きのめしてから違反理由を説明するという倫理面での問題も大きく、たとえ禁止を発令した提案者であろうと規則を破った人物なら誰彼構わず制裁を下してくる。
それゆえにケロロやクルルもこの兵器については「失敗作」として認識している。
ちなみに原作では1体だけだったが、アニメでは複数体登場しており、さらに武器や技の攻撃力の測定ができる。
制裁方法(というか必殺技)
- 愛ビーム
723枚もの鉄を貫くビームを目から出す。
- ブリザード・夏(アニメでは夏ブリザード)
氷点下723度の冷凍ビームを鼻から出す。
- サマーファイアー
723度の火炎を口から出す。
作中での活躍
初登場は原作第92話・アニメ第122話Bパート。
上記のようにイライラが募ると何でもかんでも禁止を言い渡す夏美の八つ当たりを受けそうだったケロロとタママが矛先を作っておこうとクルルにこの兵器を開発してもらう。
そして夏美から武器禁止を言い渡されたことで、パトロールを開始。いつも武器を所持しているギロロが毎度の如く最初のターゲットとなった。
ギロロはこの条例があまりにも理不尽だったため撃ち落とそうと試みるが、見た目が夏美に似ていることから最初は踏み出せず、戦意喪失してしまう。さらに「僅かに殺傷力があるものでも武器とみなし、手の内にあることすら許さない」という判断基準だったため、武器を磨いていただけだったりその場から退かそうと掴んだだけで攻撃され、あえなく撃沈。滅多に武器が必要な事態にはならないから大丈夫と高を括っていたケロロとタママも(上記の事柄から)容赦なく半殺しにされた。
その後、頭を冷やしてリンゴを包丁で剥いていた夏美にも「条例違反」と発言し、容赦なく危害を加えようとしたが、助けに駆けつけたギロロに「貴様が条例違反だ(炎や氷攻撃ができるため)」と指摘されると同時に手榴弾を取り付けられ、最終的に自己矛盾に気づいて狼狽えたまま木端微塵となった。
それ以降しばらく登場する機会はなかったが、原作第208話でブラックスターの入手したケロロ小隊の兵器データに復元される形で再登場。攻撃はしなかったが、小雪を戦意喪失させるほどの実力(?)を見せつけた。
また本編ではないがDSゲーム『超劇場版ケロロ軍曹3 天空大冒険であります!』ではミニゲームの1つ「ゲロクシアン」の敵艦隊メカとして登場。ストーリーには登場せず、あくまで本ミニゲーム専用のキャラとして登場する。本作では夏美の髪色である赤の他にも色々なカラーが登場しており、色によって動きや攻撃方法が異なる。基本的な赤カラーは攻撃してこないが、紫や緑色の723号は愛ビームを撃ってくる。ボスは巨大723号で色は赤。巨大愛ビームや弾状サマーファイアーなどを放ってくる。