山童
やまわろもしくはやまわらわ
妖怪の山童
九州を始めとした西日本一帯に伝わる妖怪。十歳前後の童子ほどの背丈で、柿褐色の長い髪を生やしている。川の妖怪である河童が山に移り住んだ姿だとされており、秋になると山に入って山童に、春になると川に戻って河童になるのだという。
悪戯好きな性格で、河童と同じく相撲好き。お礼をちゃんと渡せば樵仕事を手伝ってくれるなど、義理堅い面もある。
鹿児島県の伝承では「ワロドン」と呼ばれ、どのような方法で殺しても肉を切り取って食わない限り、物の数日で蘇る特性を持っている。
地獄少女の山童
CV:椎名へきる
『地獄少女三鼎』から新たに登場する閻魔あいの使い魔。藁人形の色は黄色で、頭に葉を乗せて変身する。普段は長袖のシャツと短パンを身に付けた大人しい少年。
銭湯で働いていた一目連の前に突如現れた。
素直で礼儀正しい性格であり、きくりを「姫」と呼び、常に彼女の傍にいる。
当のきくりからも気に入られており、他の3人は「ハゲ」「エロ目玉」「おばさん」などという呼ばれ方なのに対し、「わろわろ」と呼ばれ、家来扱いされていた。
基本的にきくりに逆らう事は無いのだが、『宵伽』で仕事の邪魔をするきくりを骨女がつまみ上げ、「このゴミ捨てとくね」と聞いた際には嬉しそうに、
「助かります!」
と返答するなど、多少なりともフラストレーションが溜まっていたような場面もあった。
『宵伽』では、寒河江ミチルのことを気にし、彼女が新たな地獄少女になったことで、ミチルの使い魔となった。
藤商事より発売されているパチンコCR地獄少女シリーズの第四作目『P地獄少女 四』にてミチルについた理由が明かされ、あいとは違い理不尽な依頼は断ったり、依頼者に対して再考を促す姿勢に興味を持ち彼女の使い魔になる道を選んだとの事。
また同作では、あいの使い魔が三人に対してミチルの使い魔は自分一人しか居ない為労力が今まで以上である事を強く嘆く姿もみられ、今まで見せなかった嘆きの姿に三藁一同が驚いていた。
漫画版ではミチルが登場しないため、あいの使い魔であり続け、小学校に潜入捜査をしたこともある。こちらでもあいや三藁のことを「家族」として大切に思っている。
書籍作品『東方茨歌仙』で登場するモブキャラ。
上の画像のキャラ以外に何人かいるが、東方Projectなので全員少女。
藍色もしくは水色の髪と瞳で迷彩模様の服と帽子を身に着けている。初登場は十三話。
前話で水鬼鬼神長が河童の住処である玄武の沢に数日間にわたって高圧水流を発生させたため、河から離れてしまった河童達である。
水分不足を解消するために他の山童たちと刀や手裏剣などを使ったチャンバラごっこで水の奪い合いをしている。
ウルトラマンコスモスの山童
詳しくは童心妖怪ヤマワラワを参考に。
陰陽師(ゲーム)の山童
緑姉さんがもう何日も来てない。彼女のおにぎりが食いたいな。
まさか、なんか怒らせちまったか?
うぅむ よし、明日こっそり会いに行ってみようと!
あの悪党ども! 緑姉さんをさらったなんて!!!
あいつらを叩き潰してやる!くそ!!
(伝記一より)
CV:石田彰
よく山に出入りしている妖怪。
目が一つだけで、岩でできた巨大な槌を持っている。
好物はおにぎりで、おにぎりを持って山に行けば簡単に会えるという。
うしおととらの山童
外伝作品『永夜黎明』に登場。
とある山を縄張りとする妖怪。大蛇の体に人型の上半身、9つの老人の頭を持つ。
近隣の村の娘みさおを食おうとするも、当時の獣の槍の使い手である草太郎と長飛丸に倒される。
なお、自らは山童ではなく「ここのつ」と名乗っている。
金田一少年の事件簿の山童
『秘宝島殺人事件』の舞台「秘宝島」に伝わる半人半猿の怪物。
豊臣秀吉の隠し財宝を狙う者を襲うとされ、同エピソードで起こる事件もその伝説になぞらえたものになっている。
原作での名前の読みは「やまわら」だがドラマ版では「やまわらし」に変更されている。