クロム(Dr.STONE)
くろむ
「そう俺はクロム 科学使いクロムだ…!!」
概要
CV:佐藤元
漫画「Dr.STONE」に登場する少年。
千空と出会った当初は対抗意識を燃やし、千空を負かして村から追いだそうとするも科学知識の量と算術勝負にて惨敗。その後は似た者同士すぐに意気投合し、彼の語る“科学”に強い興味を持つ。ルリの病を治すために科学王国民第2号となり、以後彼の心強いパートナーとなる。
それ以降は「科学使い」を名乗る。
科学王国では「モノ作りチーム」「素材探索チーム」として文明発展の中核を担う。
また純粋なストーンワールド現代人ながらも、科学王国の最高頭脳「五知将」の一角でもある。
『機帆船ペルセウス』にはメカニックとして乗船する。
人物
初登場年齢は16歳。口癖は「ヤベー!」。
幼い頃から鉱石や植物など周囲の様々な物に興味を示し、それらを収集し村外れの倉庫に貯蔵している。
科学の発展に不可欠な「知的好奇心」と「探究心」の持ち主。
村長の娘である幼馴染のルリを密かに(というか無自覚に)想っており、彼女の病を治すために収集物を研究し「天才妖術使い」を名乗るようになった。しかし、それゆえ他の村人からは“妖術に手を出す変わり者”と見なされて村の外れに追いやられていた。
ルリの幸せを純粋に願う気持ちが強いため、自覚がないこともあって異性としての意識は希薄である。(ただし周囲には気づかれておりコハクからは本当はクロムのような男が姉と結婚すべきとも思っている)
後述の通り、ストーンワールド住民では脅威の頭脳を誇るが、如何せん性格がチョロい。
身につけた知識を周囲に披露したがり、そのせいで墓穴を掘った事が度々ある。
司帝国との戦いや科学王国の発展を経て、これらの迂闊さは徐々に改善されつつある。
また千空やゲン程では無いが、時に科学を使ったゲスい策を使う事も。倫理的にアウトでない限り、目的達成のために裏技やハッタリで相手を騙したりする。
よくも悪くも「好奇心旺盛でちょっと調子に乗りがちな男子高校生」のメンタル。
能力
彼を一言で言えば「発想力」チート。
現代文明が崩壊した原始的な世界において、予備知識もない状態で炎色反応や静電気を独自に発見するなど優れた頭脳の持ち主。
千空と行動を共にするなかで、彼の科学知識を吸収し、難しい科学用語は理解出来ないものの、仕組みを理解し、それらを応用した水車や金属探知機を独自に作り上げるなど、科学王国の発展に大いに貢献した。
カセキと組んでの技術者コンビでもある。
本人曰く「俺の科学は経験値」。
その頭脳は千空からも一目置かれており、彼からタングステンの加熱装置作りを任せられた時には与えられた知識をフル稼動し、見事それに応えてみせる。
基本的には既存の物を発想して作り上げ、それを千空達から教わってずっこけるのがお決まりの流れ。ただしクロムは本当にゼロからヒントだけで発想しているため、千空もその点を大きく信頼している。
また終盤では「難しすぎて現実的ではない」と知識にあっても採用しなかった手法を提案、ゼノを驚かせて作戦を良い方向に軌道修正する活躍を見せた。
咄嗟の機転が利く閃きの天才。特に危機的状況になるとその冴えは一層磨きがかかり、この手の熱血キャラにありがちな「土壇場での勢い任せ」はほとんど見せておらず、より冷静かつ的確な判断力を発揮する。
司帝国に虜囚となった際は、洞窟内で水酸化ナトリウムの精製をもくろみ、偶発的に漂白剤を精製して檻を破壊し、追っ手を撒く最後の手段として感染症にかかった演技のために、独自に発見していた植物類と唾液の反応による血のりで相手(元警察官)を撃破して見事脱走に成功している。
ソユーズ編でも隠れ家にモズの侵入を許した際、「モズが酋長補佐のイバラと反目している」「闇夜に行動するリスクを冒した」という点に気付いてモズとの交渉バトルへの足掛かりを掴み、イバラの反撃に遭った際は事前に浴びた石化光線の特徴から千空を逃がすヒントを産み出した。
また戦闘に不向きなものの、非常に蒐集家な面が必要な材料を集めるにあたり一役買っており、「クロム探検隊(メンバーはその目的に応じて変わる)」を結成して目的の物質を手に入れる事に執念を燃やす。
戦闘員とは決して呼べないが、長年のフィールドワークで培ってきた体力には自信あり。
ミジンコ戦闘力の千空よりも遥かにスタミナと耐久力はある。
多少の危険も省みず、広い視野を持ち冒険家気質なところもあり、「空飛びマシン(気球)」が出来上がったと聞いて石神村から走って現場まで行き周囲を驚かせた。