リーデット
あいされたしかばね
概要
『ゼルダの伝説』シリーズに登場するモンスター。ゾンビのような姿をしており、こちらにゆっくりと歩いてくる。
こちらを見つけると眼力や奇声で金縛り状態にしてくる。近づくとかっちりと組み付いて血を吸う攻撃を行い、体力を減らし続ける。ボタンを連打して振りほどかないと死ぬまで体力を吸い取られてしまう。
弓矢やバクダンといった遠隔攻撃が一切通用しないため、倒すには近づかざるを得ず、返り討ちに会うプレイヤーが後を絶たない。そのあまりの恐ろしさからトラウマにまでなるプレイヤーも多いようだ。
包帯を巻いたリーデットは「ギブド」とも呼ばれる(但し、後述の通り作品によってはリーデットではなくスタルフォスが中身の作品もある)。
ちなみに、海外版での名称は「Redead」(再び死ぬ者)となっている。
『ムジュラの仮面』以降はこの海外版の正しい発音を取り入れたため、リーデットからリーデッドへと改名されているが、ユーザー間にはあまり浸透しておらず、もっぱらリーデットの名前で親しまれている。
また同作ではギブドの包帯を炎属性の攻撃で燃やすことができ、中からはリーデッドが現れる。
3Dゼルダでは倒れてから消えるまでやたら時間がかかることが多い。
またドロップするルピーがおいしいという点も共通してある。
各作品ごとのリーデット・ギブド
初代
ギブドのみ登場。動くを止めてくる事は無いが、攻撃・耐久両方が強めの敵。鍵や爆弾などのアイテムを持っている事があり、体内のそれが透けて見える。
時のオカリナ
初めてのリーデットデビュー。
それは突然の遭遇(であい)で、こんなアンデッドに強襲される私は
きっと特別な存在(勇者)なのだと思いましたby時の勇者
序盤のカカリコ村の墓地で太陽の歌を覚えるために、間違いなく出くわすだろう。
ザコモンスターのくせに以上に高いライフを持っており(コキリの剣8発分)、遠距離攻撃も爆弾も効かない強敵。戦わずに素通りすれば金縛りで動きを止められ、大ダメージ必至な不気味な抱き着き攻撃をしてくる。やっと操作に慣れたばかりのプレイヤー達の心をへし折って来た。
太陽の歌を覚えた後は、それを奏でることで一定時間動きを止めることが出来る。使えるものは一通り試してみろという開発からのメッセージを持った敵ではあるが、初見のインパクトでトラウマを植え付けられたプレイヤーは多い。
仲間の死を悼んでいるのか、近くで仲間が倒れると消えるまで近くに寄り添う習性がある。
ストーリー中盤の7年後のハイラル城下町は町中リーデットだらけになっており、「かつての町人のなれの果てでは?」という疑惑がかけられていたが、正体は「たまたま人間の形に似ている土くれの怪物」であることが後の『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』のフィギュア説明文で明かされている。ちなみに、本当の町人達はカカリコ村に避難している。
なお、太陽の歌以外にもフックショットで動きを止める事も出来る。但し、フックショットを撃ち込んだ場合はリンクの方がリーデットに引き寄せられるので心臓に悪い。さらに当然ながら命中させた一体しか止められないので、それ以外の個体が近くに居た時には…。
一部ではこのフックショットでリーデットに飛びつく行為で何かに目覚め、リーデット・ダイブに謎の快感を見出す者もいるとかいないとか…。抱き着かれるんじゃねぇ…逆に抱き着いてやることが真の愛なのだ!
ムジュラの仮面
基本的な仕様は時のオカリナと同じだが、仲間の死を悼む行動はしなくなった。わりと終盤に登場するようになったため、プレイヤーにトラウマを与える役割ではなくなっている。
代わりにユーモアさが増し、イカーナ城とロックビルのリーデッドは特定のお面を装備している間は軽やかに踊るようになる。踊っている間は無害となり、こちらがいくら攻撃してもそのまま狂ったように踊り続ける。
このように見た目は愉快になったリーデッドだが、その実態はイカーナ城の(仮面)舞踏会に参加していた人々の成れの果てであるらしいことがゲーム内で語られる。踊りだすというのも生きていた頃を思い出してのことなのである。前作とは違い、元人間という設定があるだけに倒すのをためらわれる人もいるだろう。
またその設定を補強するかのように、今回はギブドになりかけている人間も登場する。
特定の場所のギブドはあるアイテムで会話できるのだが、燃やしてリーデットにしてしまうとエリア移動するまで会話できなくなってしまう。おまけに倒しても倒しても復活して襲い掛かってくる上、前述のように躍らせて無力化させることもできないため、尚のことトラウマになった人もいるのではないだろうか。こうなったらもう、エリア移動するしか対処法は無い。
ムジュラの仮面では『太陽の歌を奏でると動きが止まる』という特性が姿を変えたのか、彼らを含めたアンデッド系モンスターに強い光を直接浴びせるとダメージを与えることができる。
風のタクト
カートゥーン調の絵柄でデフォルメされた風のタクトでも奇声とホールド攻撃は健在。ギブドは登場しない。
光を当ててもダメージが入らずしばらく痙攣し出すだけになった。
ちなみに、リーデッドとしては珍しくバクダンでダメージを与えられる。
トワイライトプリンセス
登場しない。が、ギブドだけは登場する。風のタクトとはまるっきり逆の待遇に。
巨大な鉈を持った包帯ゾンビという出で立ちであり、咆哮を発して動けなくなったところに鉈を振り下ろしてくる。ちなみに英名ではリーデットナイト。
つまり、今回は気合いで動きを封じている。
時のオカリナ3D / ムジュラの仮面3D
64の時のオカリナでは目と口に穴の開いたハニワのような顔をしていたが、グラフィックが一新され、「ゾンビ顔のお面をかぶった痩せた人型の魔物」の風貌になっている。仮面の絵は歯茎が剥き出しになるなど、公式イラストに忠実な顔となった。
リーデッドには「元々人間だったもののなれの果て」と「人の形をした土塊の魔物」の2つの設定がある為、どちらにも配慮した形となっている。
神々のトライフォース2・ふしぎの木の実等
ギブドのみ登場。ただそこらへんを移動するだけの敵であり、奇声は発しないし動きも止めてこないがやはりライフは多い。ダメージによるノックバックや怯みが無くそのまま踏み込んでくるため、調子に乗って剣で斬りつけているとダメージを食らってしまう。
燃やすと何故かスタルフォスとなり身軽になるがライフは激減する。
トライフォース3銃士
ギブドは突進出来るようになったこと以外は、神々のトライフォース2と同じ。
リーデットは周囲に奇声を発した後に一番近くにいるプレイヤーに高速で近づき体力を減らしてくる。また泥のような姿になって動くこともできる。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』で初登場。アイテムコンテナから時たま現れる敵キャラの一体であり、1Pモード「アドベンチャー」のリンク面ではザコキャラとして出演した。
原作のように眼力でファイターを気絶させることはしてこないが、その代わりやたらとダッシュ力が高まっている。こんなアグレッシブなリーデットさんは却って新鮮である。
攻撃としては不気味な声(原作程は不気味ではない)を上げながらファイターにしがみつき、締め付け攻撃を行う。
場所によってはリーデットが複数登場することもあり、袋叩きにされてしまうことも。
但し原作ほどの強敵ではないのでふっ飛ばしたリーデットがものすごい勢いで吹っ飛んでいく姿は結構シュール。
『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』の「フィールドスマッシュ」では敵キャラとして出演。
『DX』のような猛烈ダッシュはしてこないが、その代わり原作同様ファイターを気絶(シールドブレイク後のいわゆるピヨリ状態と同じ状態にさせる)させる能力が追加された。・・・但し眼力ではなく奇声によって、ではあるが(デススカル同様、叫び声を発するエフェクトが発生している)。
ファイターが気絶すると、ファイターに向かって歩み寄り張り手で攻撃してくる。見た目からは想像がつきにくいがなかなかのふっ飛ばし力がある。
但し動きそのものは緩慢な部類なので、そこそこ攻撃力がパワーアップしていればスマッシュ攻撃一発で倒せる上にアイテムも多めにゲットできる美味しい敵キャラと化してしまう。