メディアファクトリー
めでぃあふぁくとりー
概要
英語名:MEDIAFACTORY
別名:「MF(えむえふ)」、「メディファク(めでぃふぁく)」
ポケモンシリーズの版権事業部・カードゲームや家庭用ゲームや音楽CD・ビテオ・DVDなどの各種製品・各種書籍の出版の製造・販売を行う企業だった。
1986年12月に設立された。もともとリクルートの出版部門の一部が分離する形での設立だったため、「リクルート出版」と名乗っていた。1991年4月にこの名前に改名した。
設立のいきさつから長年リクルートの子会社だったが、2011年に角川書店(厳密に言えば角川グループホールディングス→KADOKAWA)の傘下に入ったあと、2013年9月30日をもって角川書店に吸収合併され、消滅した。当初はKADOKAWAの企業内カンパニーという形で存続したのだが、2015年3月いっぱいで企業内カンパニーとしても消滅した。ただしKADOKAWAのブランドのひとつとして残されてはいる。
映像事業
KADOKAWAへの吸収合併後も映像事業は本社(旧角川書店)系と完全に一体化しておらず、品番も本社系の「KAxx-」に対して独自の「ZMxx-」を使用する。テレビCM等では区別がつきにくいが、アニメ化作品でグループ外の出版社(秋田書店、芳文社、スクウェア・エニックスなど)が原作でKADOKAWAが映像ソフトを発売するタイトルは基本的に旧MF系のラインが担当しており、近年では一ツ橋グループ(小学館、集英社他)や音羽グループ(講談社、光文社他)が原作を刊行する作品も手がけるようになった。
また、KADOKAWAの社内ブランドでもMF関係(MF文庫J、コミックフラッパー、コミックアライブ)が原作のタイトルは当然こちらで扱うが、富士見書房(ファンタジア文庫、ドラゴンエイジ)関係のタイトルでも本社系でなくMF系のラインで発売される場合がある。
主な事業
ゼロの使い魔、インフィニット・ストラトス(後にオーバーラップ文庫に移籍)、僕は友達が少ないなどをかかえる文庫本レーベル。
漫画雑誌
代表的なものはコミックアライブ。まりあ†ほりっく、ディーふらぐ!などのシリーズや、MF文庫J・ゲーム作品などのコミカライズを連載している。
この他の漫画雑誌に、コミックフラッパー、コミックジーン、コミックキューンがある。
自主開発されたゲームソフト。
第1弾の「檄・花組入隊!」のみ発売(第2弾はセガからリリース)。
ポケットサクラ
ピンク色の万歩計。ポケットピカチュウカラーと違う性能。
移管・消滅
その名の通りポケモンを題材としたトレーティングカードゲーム。任天堂が製造元。株式会社ポケモンの新設に伴い同社に移管された。
ポケットモンスター関連CD
「ピカチュウレコード」名義で販売を行っていたが、2012年10月にソニーミュージックの日本法人への移行に伴い消滅。ただし、ゲームのサウンドトラックに関してはオーバーラップが引き継いでいる。
ポケットモンスターの関連ビデオ・DVD
小学館が発売元。上記の「ピカチュウレコード」と同様にソニーミュージックの日本法人に移行する形で消滅。
ゲーム版ポケットモンスター攻略本
小学館のほかにもゲーム版ポケットモンスターシリーズの攻略本が発売されていたがこちらもオーバーラップに移管された。
メディアファクトリーと富士見書房の共同開発によるトレーディングカードゲーム。
TCGと同時期にセガからスマートフォンアプリ「アンジュ・ヴィエルジュ 第二風紀委員会ガールズバトル」(現在はアップデートによりタイトルが「アンジュ・ヴィエルジュ ガールズバトル」に変更された)もリリースされている。
2016年にはアニメ化された。
2017年にTCG版の商品展開が終了。ただしスマートフォンアプリ版は2021年2月現在サービス継続中。
アニメ制作関与
自社がらみの作品が大半だが他出版社の作品にも参加している。その例としては「赤ちゃんと僕」(白泉社)、「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」(スクウェア・エニックス、制作委員会の一員として参加)「きんいろモザイク」(芳文社、制作委員会の一員として参加。なお「ハロー!!きんいろモザイク」ではKADOKAWAとして参加)などがある。
KADOKAWAグループ編入後はMFの版権マークも「不死鳥マーク」に統一され、角川に関係ない出版社の作品にも不死鳥マークがつくようになった。そのため、上記の出版社も角川グループに編入されていると勘違いする人も多くなった。