解説
CV:堀川りょう
願いを叶えるドリムノートの力で「チェイング」の掛け声でウイングマンに変身する。
とは言え、変身はするものの……最初は何もできなかった。
しかし様々なトレーニングや経験を積むことによりヒーローらしくなっていった。
最後は夢あおいを助けるため全ての記憶を投げうって彼女を助ける。
その人間性は後年、作者である桂先生をして「120%闇落ちはしない純粋な正義バカです」と言わしめたほどの善性。
作品が陽性だったのも大きかったとはいえ、桂先生の御言葉を証明するように明るく逞しく正義のヒーローであり続けた。
ウイングマンとしての能力
当初はドリムノートの特性を理解しないまま変身していたが、「チェイング」と言えば誰でも変身出来る、姿が変わっても強くなる訳ではなく変身者の個体差が出てしまう、極端な能力増強を制御出来なければ危険、といった状況を理解した後に、強化ドリムノートに代わった際に以下の通り改めて記述された。
- 広野健太しか変身出来ない(最終決戦の時に一部仕様変更によりこの縛りは外される)
- ベルトのバックル部分(ドリムカセット)の中に、強化ドリムノートを収納出来る(セキュリティを重視し、健太しか取り出せない)
敵怪人への名乗りは一定のポーズと共に「悪!裂!ウイングマン!」と叫ぶ。翼を開いて自由に飛行出来るが、必要に応じて翼は収納可能。
変身時間は10分間。最初はアーマーの色が青だが、4分経つと黄色に変化。更に3分経つと赤色に変化。赤色で行動出来る残り3分間で必殺技デルタエンドが使用可能になる。
ポドリムス及びポドリアルスペース内では変身時間が無制限だが、デルタエンドは使用出来なくなる。
武器、アイテム
- クロムレイバー
両腰にあるパーツを取り外し、伸ばすことで長剣になる。しかし剣としての切断力はなく、初陣でキータクラーとの戦闘でいきなり折れてしまった。暫くは突き刺す剣として使用。収納した状態でも小型ダガーとして使用することが可能。
刀身をビームで補強し敵を斬るバリアレイバー、グリップ部分が伸びてムチになるクロムロープ、といった派生武器にも変形し、他の技でも起点として使用する。
- コンティニパンチ
高速で連続パンチを出す攻撃。
- スパイラルカット
額の飾りを投げつけてブーメランのように使う。敵に当たった後は自動的に戻ってくるが、戻る際は大抵逆さまに張り付いてしまう。
- スプリクトフラッシュ
両手の掌から出す牽制ビーム。出力を調整することで鉄の板を溶かすことも可能。ウイングマン軍団でのスプリクトフラッシュでは分厚い甲板をも溶かした。
- ウィングルクラッシュ
キック技。ハイジャンプした後爪先を先鋭化し相手に突き刺す。
- クロスバーン
両手を交差して体当たりする格闘技。
- ファイナルビーム
胸から出す必殺光線。破壊力が高過ぎて、敵を貫通して被害を出してしまう事もあった。
- ドライバーレイド
両手で短いクロムレイバーを持ったまま旋回飛行して突撃する技。撹乱戦法として、地面の中を掘り進んで移動する時にも使われる。
- ウイングガーダー
「ウイング・ガーダー・シルエット!」の掛け声で装備する強化アーマー(新フォーム)。最初は怪我した部分を覆う目的で装備した。防御力は高く身体能力もアップするが、重さで動きが鈍くなる欠点も持つ。装甲箇所を移動でき、ダメージコントロールにも有効だった。
- デルタエンド
赤のフォームに変身している状態で発動出来る必殺技。「ブラーンチ!」の掛け声で3体に分身し、敵を取り囲み(もしくは敵に組合ったのちに拘束する)クロムレイバーから発するビームで正4面体デプスゾーンを形成。
この後、決めポーズと共に親指を下に向けて「ショック!」と叫び、敵を粉砕する。被害を考えており、爆風はデプスゾーンの外には出ない。技発動に時間がかかることやポドリムスでは使えない等、制限の多い必殺技でもある。
アニメ最終回では実体のないゴーストリメルを倒すために「ダブルデルタエンド」を敢行している。これはデプスゾーンを二重に形成したもので、通常のデルタエンドでは破られる危険性を察知した健太が即興で生み出したもの。「ダブルショック!」の叫びによりゾーン内部のエネルギーを増幅させることでゴーストリメルを倒した。
- ソーラーガーダー
「ソーラー・ガーダー・シルエット!」の掛け声で装備する新アーマー(最終フォーム)。太陽エネルギーを吸収・放射出来る。
胸にソーラーフュエルインジケーターが設置されており、3つあるシグナルの1つが光ったときはソーラーシールドが発生しソーラープロテクターが展開され、2つ目が点灯した際はヒートレイバーが使用可能となる。3つすべてが点灯すると必殺技ヒートショックが使用可能となる。
- ヒートレイバー
ソーラーガーダーの腕部分に短いクロムレイバーを装着、ここにソーラーエネルギーで形成されたビームソードが生成される。エネルギー出力が調整でき、巨大な敵に対しては刀身を伸ばして攻撃したこともあった。
- ヒートショック
胸部アーマーを開いた発射口からデスボールを発射。デスボールのフィールドで敵を捕獲・拘束した後、ヒートレイバーで叩き斬る。爆風はデスボールの外には出ない。別の対象物にデスボールを拘束させられてしまうと使用できなるのが欠点。
冬場で起きる事故「ヒートショック」とは無関係。
- ヒートウォッシャー
氷の怪人スノープラスに対抗する為に速攻で追記した武器。SFガンの様な見た目だが、お湯と塩を出すだけの武器である。一応水圧調整や温度調整が可能なので水圧で対象物を撃ち抜くことが可能だが、終盤の強敵ガルダンには通用しなかった。
- フラッシャービーム
ソーラーガーダーの腕部分から出す光線。クロムレイバーを装着しない状態で左右に開き、そこからビームを発射する。
ガルダンの弱点を攻撃する為に追記したが、ドリムノートは残り1頁しか書けない状態になってしまった。
- ウイナア/ウイナルド
自由に空を飛ぶサポートメカ。「ウイナア!」と叫べばエアバイク形態で出現し、「ウイナア!ウイナルド・シルエット!」と叫ぶことで人型ロボット形態に変形する(もしくは出現する)。頭部の光線砲ウイザービームと、腕に固定装備された光の剣ビームサイザーが武器。格闘戦にも強く、複数の敵をまとめて投げたこともあった。
ウイングマンが飛行するウイナルドに乗ったまま、ビームサイザーを外してビームサーベルの様に握り、そのまま勢いで「ビームサイザー・イナズマぎり〜!」と絶叫しながら攻撃した事もある。
アニメ版ではより高速移動のできるバイク型マシン『ウイナアⅡ』が登場、変形してウイナルドⅡになる。こちらは通常のバイク型である。ウイナルドと比べると形状が簡略化しており、格闘戦には不向きだがビームと実弾兵器が充実している。乗ったまま変形できる利点を利用してウイングマンとの連携攻撃も行っている。