概要
胆管(胆道)で作られる酵素で、たんぱく質や毒素を分解する役割を持つ。
肝臓や胆道の細胞が壊れると血液中に流れ出るため、検査では数値が大きいほど多くの細胞が破壊されていると推測することができる。
胆石ができて胆道が詰まった場合も老廃物が十二指腸に流れにくくなるため、老廃物やγ-GTPが逆流して血液中のγ-GTPの濃度も高くなる。
また、アルコール(お酒)の飲み過ぎでもこの数値が上がりやすい。
検査におけるγ-GTP
単位はU/L。
正常範囲は50以下。51以上は要注意。101以上になると要精密検査となる。
基本的にγ-GTPが高くてもその原因がアルコールであり、しばらく禁酒して数値が下がるならほぼ心配無い。
ただし禁酒しても数値が下がらない場合は問題あり。すぐに病院に行くこと。
100以上の場合は進行した脂肪肝やアルコール性肝炎、慢性肝炎(B型肝炎、C型肝炎など)、肝硬変の疑いがある。
特に200以上の場合は危険で、重いアルコール性肝炎や閉塞性黄疸(胆石によって胆汁の色素などが逆流し血液中に増え、皮膚が黄色くなってしまう病気)の疑いがある。