概要
イギリスの第二世代主力戦車で、それまでの主力戦車センチュリオンとその支援用戦車コンカラーの両車を統合するという目的で開発が始まった。
1963年から生産・配備が始まり、後継のチャレンジャー1が登場するまで、NATO軍の第一線で運用された。
特徴
同時期の主力戦車が対戦車ミサイルなどの性能向上に対し、機動力で回避することに重点を置いたのに対し、チーフテンでは対戦車戦闘に重点を置いて開発された。
チーフテンの対抗馬として開発されたビッカーズMBTが重量40t・主砲105mm・正面装甲80mmとドイツのレオパルト1やフランスのAMX-30とさほど変わらなかったのに対し、チーフテンでは重量55t・主砲120mm・正面装甲120mmとなっており、かつての中戦車と重戦車に似た比較となった。
結局対戦車ミサイルや携行対戦車兵器の性能向上の前には、戦車の機動力向上では対抗できず、次世代の主力戦車では複合装甲などの新技術を取り入れた防御力の向上で対抗することになったため、チーフテンやM60に先見の明があったと言える。