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第一世代との差編集

戦後直後から開発された第一世代は大戦中使用していた戦車の発展型が多く、各国で独自の装備が多かった。

第二世代は冷戦中と言うこともあり、東西それぞれである程度共通化がされている。

アクティブ式の暗視装備を多く装備し、主砲は主に105mm(西側)115mm(東側)にスケールアップした。核戦争に備えてNBC防御が要求され始めたのもこの世代からだが、これについては幸いなことに宝の持ち腐れに終わっている。


苦難の時代編集

装甲は未だに避弾経始が考慮された均質圧延装甲が主流で、第一世代からほとんど進歩はない。一方攻撃面の技術は、第二世代戦車の登場直後から一足飛びの進化を始める。

今まで命中精度に難があったHEAT弾対戦車ミサイルに進化すると、多数の第二世代戦車が、今まで一方的に蹂躙される側であったはずの歩兵によって撃破されてしまう。戦車砲弾の進化も著しく、旧来の装甲を紙切れのように突き破るAPFSDS弾の登場によって、戦車は自身と同格の主砲に耐える防御力も実現できなくなった。

よって第二世代後発組は防御力を捨てて機動力を重視、砲弾を回避することによって生存性を高める方針に出るわけだが、たかだか10~20km/hの増速でマッハいくらの砲弾やミサイルを避けられるわけもなかった。


矛盾の進化の差が明らかになったのが第四次中東戦争。

オールタンク・ドクトリンを掲げエジプト軍陣地に攻撃を仕掛けたイスラエル軍戦車部隊は、RPG-7AT-3サガー対戦車ミサイルの攻撃によって粉砕されることとなった。

頼みの綱であった航空支援もエジプト軍の対空防御網に近寄ることができず、歩兵や砲兵との連携は考えられていなかった。


イスラエル軍戦車部隊はその後、歩兵、砲兵、空軍と顕密な連携をとることにより戦況を優位に運び、最終的には軍事的勝利を勝ち取ることとなるわけだが、この結果は世界にそれなりの衝撃を与えることとなり、各国軍隊は戦車と他兵科の共同戦術を重視していくこととなる。

いくつかの戦争を経て地上最強の兵器として担ぎ上げられてしまっていた戦車は、第二世代戦車の受難により、今一度諸兵科連合の一員として立ち回ることを求められるようになったのだ。


主な第二世代編集

アメリカM60パットン
イギリスチーフテンビッカーズMBT
フランスAMX-30
西ドイツレオパルト1
ソビエトT-62T-64T-72
日本74式戦車
スウェーデンStrv.103
イタリアOF-40
イスラエルスーパーシャーマンチラン

関連タグ編集

第一世代MBT 第三世代MBT

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