概要
7回目のタイムリープでその姿を見せる第3の怪生物。
とある地下調査ミッションで最深部に到達するや否やサイレンを発見。それと同時に洞窟の天井を突き破り外へ脱走する。
容姿
通称は「怪鳥」だが、「鳥」に例えられるのにもかかわらず、全体的に見れば青色のドラゴンみたいな見た目である。
特筆すべきはその大きさであり、全長はなんと(『5』シリーズの世界観の)エルギヌスの約二倍である。今までのシリーズで登場した生物系の中でも、百足龍虫を超えるという大きさだが、さすがに『Iron Rain』のラズニードには劣っている。
能力
基本的には大きい翼を大きく羽ばたかせながら飛行する。その羽ばたきでの風力は台風並みらしい。
- 『4』シリーズのグレーター・ワイルド・ドラゴンとは異なり、常に羽ばたきながら低空飛行するが、その代わり強烈な風圧を真下に発生させる。
攻撃方法は主に3つであり、「火炎放射」「火球の乱射」「足を使った着地と同時に地面を抉る攻撃」が主立っており、外見同様にドラゴンを思わせる。
移動速度は凄く早いので先回りされて攻撃されいつの間にか床ペロしているのがオチ。機動力がない兵科は大人しくビークルに乗ろう。
これだけ能力が高い一方、攻撃作戦の後などは疲労しエリアを離脱してから休眠に入る。睡眠時間は何日も寝ている時もあれば数時間で起きることもあるらしい。爆破作戦中には、起床時間が想定より早く案の定失敗していた(EDFの大規模な爆破作戦は失敗する傾向にあるらしい)。
生半可な攻撃は寄せ付けないほどの生命力を持つが、プライマーですら制御出来ないほど凶暴。主にスキュラを含む特定のエネミーを呼び寄せる習性がある。
- とあるミッションでサイレンと海生生物が戦闘していたという通信があるが、これは誤報の可能性がある。
以外、多少のネタバレを含みます。
8週目において、EDFは新兵器の「EMC」を大量投入し、サイレンへの大規模攻撃作戦を仕掛けた。トドメとして、決戦用の衛星兵器「バスター」の準備も進んでいた。
作戦の準備と展開は順調に進み、EMCの一斉放火でサイレンは疲労した。そして、その隙にバスターが発射されて直撃し、遂にサイレンを打ち破ったと思われたが……
グラウコス
とある作戦にて、「大ダメージを受けると休眠する」という弱点を突かれ、EDFによる波状攻撃の末に動きを止めたたサイレン。そこに「バスター」を喰らった結果、炎上して死亡したと思われた。
しかし、なんと体を燃え上がらせながら復活し、以前にも増して絶大な攻撃力を得て、生物の常識を超えた放熱を起こし始める。全身を燃え上がらせ寿命を削りながらも体を再生させ、焼け落ちた皮膚組織をまき散らしながら暴れまわる様は、まさしく「炎の悪鬼」であった。
プロフェッサーの見解では、自らの寿命を削り、なんとか目の前の死から逃れようとする、生きる為の最終戦略らしい。体に纏っている炎もバスターのではなくサイレン自身の炎だった。
この特異個体は名称も「グラウコス」に変更され、EDFの最重要警戒対象として新たに躍り出た。
火炎ブレスは強烈な熱線に変化し、威力も段違いに上昇している。とある大規模ミッションでは、重戦車タイタン、ブラッカー、コンバットフレームの大量投入もあったが、突如進行ルートを変えたグラウコスが作戦エリアに侵入するや否や、重戦車ですら跡形もなく木っ端微塵にしてしまう。その作戦は敢えなく失敗し、退却を余儀なくされた。
また、驚異的な再生力と装甲で「無敵」とも言われたアーケルスをなぜか攻撃しただけでなく、その猛烈なブレスによってアーケルスを一撃で殺害するという、これまでのヒエラルキーを凌駕する強烈な破壊力を見せつけた。
状況を打開すべく、プロフェッサーは潜水母艦「パンドラ」に積載された特殊兵器「チラン爆雷」の使用を情報部に検討し、使用が認められた。
だが、「パンドラは、マザーシップナンバー8(No.8)に撃沈される」という人類にとって痛手な歴史が存在したため、未来を変えるべく、プロフェッサーの提案で主人公はNo.8へ攻撃し、No.8を撃墜してパンドラを救った。
対グラウコス用の最終作戦の「〜第二次怪鳥撃滅作戦〜」では、EMCとコンバットフレームが大量に投入された。主人公も提供された専用のEMCに乗り、パンドラも沿岸に現着した。
グラウコスは睡眠から覚め、攻撃隊に猛攻撃を仕掛ける。だが、力及ばず活動を停止し、その隙にチラン爆雷を複数撃ち込まれた。だが、グラウコスはまたもや活動を再開した。しかしながら、表面温度が低下しているのが確認され、弱体化しつつあるという判断がされたことからEDFは攻撃を続行した。
度重なる激戦とチラン爆雷着弾の果てにグラウコスはエネルギーを使い切り、主人公は遂にグラウコスの撃破に成功。人類にとって最も脅威であった存在を倒すことに成功したのだ。
9週目では対怪生物としてバルガによる打撃攻撃が採用されたためか、グラウコスに変貌した個体は不在だった。
後に、プライマーはとある戦場でサイレンを3体投入してきたが、それ以上の戦力を得たEDFによってあっという間に殲滅されてしまった。この時に使用された超兵器の影響からか、この場ではグラウコスに変貌する個体は見られなかった。
なお、3年後の荒廃した世界でも、グラウコスとサイレンの両方が登場している。3年後の地球側には、サイレンをグラウコスになるまで追い込める戦力は残っていないと思われるので、一度グラウコスに変貌した個体は、少なくとも数年間はグラウコスの状態で寿命が尽きないと思われる。