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概要

英語表記は「Piasa」。

アメリカ合衆国のミシシッピ川流域のイリノイ州付近に住んでいたインディアン・イリニ族に伝わる人面の怪鳥、もしくはドラゴンであり、日本では「ピアサ鳥」や「龍鳥」とも呼ばれ、なんと翼竜のようなUMAとしても紹介されている。

鹿のような角のある牙の生えた人頭、赤、黒、緑の鱗に包まれた身体、大きな翼を持つといわれ、その図像はまさに現在知られているドラゴンのような姿である。

本来は人間に害を出さずに共存していたが、イリニ族と他部族の戦争による多数の戦死者の遺骸を食べたことから人の血肉の味を知ってしまい人喰いの怪物となった。

そこで戦士マサトガが囮となり、地上に降りてきたところをたくさんの戦士たちで取り囲んで退治したという。

1673年にミシシッピ川を探検していたイエズス会のジャック・マルケット神父が、崖面に掘られたこの怪鳥の壁画を発見し(1856年頃に崩落)、同行していたイリニ族の案内人に伝承を教えてもらったことから西欧社会に知られるようになった。

創作での扱い

  • ドラゴン殺人事件

20世紀初頭のアメリカの小説家S・S・ヴァン・ダインによって1933年に発表されたミステリー小説。舞台に伝わるこの怪鳥の伝承が事件に怪しいイメージを与えている。

  • ジェネシス・ガーデン

pixivユーザーでもある川島千夜氏が担当。

関連タグ

インディアン サンダーバード

怪鳥 人面鳥 人面獣 ドラゴン

人喰い

 マンティコア タラスク

フリーカムイ:同様に、人間のせいで運命が狂った先住民族に伝わる怪鳥の例。

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