項目の内容上、『ドラゴンクエストⅦ』のストーリーのネタバレ要素を含むので注意。
概要
『ドラゴンクエストⅦ』のパーティメンバーの一人であるキーファ・グランは、HPや攻撃力が高く、便利な特技「かえん斬り」や「気合いため」を習得する上に成長も非常に早く、強力な前衛アタッカーとして活躍していた。しかし、MPが0で素早さもあまり成長しないという欠点がある。そのため、その欠点を補うために「すばやさのたね」や「ふしぎなきのみ」を彼に使用したプレイヤーも多かった。
ところが、彼は過去の時代の「ユバール」でライラという踊り子に恋をした結果、突如パーティから外れてしまい、その後二度とパーティには戻ってこないのである。当然、種を使用していれば、その種は帰ってこない。
このことは事前情報などでは明かされておらず、「ユバール」に来るまでの間にそれらしいフラグがあるわけでもないので、彼が永久離脱することを予測する要素は皆無であった。
強いて言えば、上述の成長の早さや、MPが全く上昇しない等の不自然な点だが、流石にこれだけでは気づきにくい。
そのため単なる一時離脱だと思っていたプレイヤーもいるだろうが、その後に彼の子孫である「アイラ」がパーティー入りすることで彼が二度と戻ってこないことは決定的となる。
この想定外の事態に多くのプレイヤーは多かれ少なかれ困惑し、様々な反応を示した。ある者は突然の別れに嘆き、ある者は勝手にパーティから抜けた事に憤り、ある者は何も言えずに呆然とし……
そして、ある者は種返せと叫んだ。
なお、キーファに使用した種は、彼の子孫であり後に仲間になるアイラに引き継がれる。
……という噂が一時期流れていたのだが、これは実は完全なデマ(PS・3DS・スマホ版共通)である。
むしろドーピング効果が遺伝する方が不自然なのでこればかりは仕方ないだろう。
近年では、『ドラゴンクエストⅦ』を攻略するプレイヤーに助言を求められた際、「キーファが強いので彼に種を使え」と返すのが様式美になりつつあるとか。無論ネタだが。
なお、『ドラゴンクエストライバルズ』でのキーファは「死亡時にキーファに使用した道具カードが手札に帰ってくる」という効果を持つ。
そのため彼に「ちからのたね」などを使っておくと死亡時に種を返してくれる。
『ドラゴンクエストⅦ』発売から18年越しに種泥棒の汚名を返上したとも言えるかもしれない。
また、スマホゲーの『ドラゴンクエストウォーク』では、「キーファの剣」を装備させると「たねを食べる」「きのみを食べる」という技を使えるようになる。ここまで来ると最早公式イジリと言ってもいいだろう…。