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ろうそくみたいできれいだね

ろうそくみたいできれいだね

『機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE』にて、主人公エリクト・サマヤの口から放たれた言葉。一見すれば年相応の何気ない言葉にも見えるが、その真意は……

概要(ネタバレ注意)

エリクトは4歳の誕生日のお祝いを楽しみにしていたが、不穏な状況により中断。

両親が対応に出払っている最中に拗ねて以前から顔を出していたガンダム・ルブリスの格納庫にたどり着き、カルド・ナボの手引きによりコックピット内で機体に認証され、直後に起きた戦闘の最中ルブリスの起動に成功、玩具で遊ぶように無自覚なまま3機のハイングラを撃墜してしまう。

直後、自身に破壊され爆発する機体を見て放った言葉が「ろうそくみたいできれいだね」である。

まだ4歳という子供だからこそ彼女の口から放たれた無邪気さ満載の言葉であるが、敵とはいえ他人の生命を奪った後に言い放った言葉であるため、母エルノラも動揺を隠せなかった。しかし相手が幼すぎるが故にその言葉を否定せずに受け止めるしかなかったのである。そしてこの後、父ナディムによる「ハッピーバースデートゥーユー」を口ずさみながらの特攻に繋がる事になる。

それだけに留まらず、この時に点灯した「ろうそく」の数が前述の敵機3機に加えて父親の自爆によるものを合わせるとちょうど彼女の年齢=ケーキに灯されるろうそくの本数と一致する4つになるという因果を感じずにはいられない結末となった。

年端も行かない子供が戦争に巻き込まれる展開自体はガンダムシリーズでよくある事だが、「殺し」どころか「死」すら理解できない幼児が意図せず戦場で人殺しをしてしまうのは前代未聞であり、何気ない誕生日が新たな「魔女」誕生の祝福というものに歪められてしまった展開と相まって、多くの視聴者にトラウマを植え付けた(この人なら恐らく4回は自害しているレベル)。

その一方で、一部では一種のシリアスな笑いすら引き起こしている

ファン界隈ではガンダム戦闘用語で死を意味する隠語として使われる。

【使用例】

「スレミオにチャラ男が挟まる薄い本書いたら売れたわw」

「ろうそくにすんぞテメェ」

「あんなところにきれいなろうそくが」

スレイしたのは多分赤い目で起動したエアリアル君。

余談

本編第1話に先駆けた『PROLOGUE』TV放送後バンダイのガンプラ新情報にて、ガンダムルブリスの名を冠した2の情報が解禁された。

『PROLOGUE』時、ルブリス量産試作タイプは2機、しかも両機ともベギルベウの前に破れたが機体自体はほぼ原型を保っていた(しかし、コックピットを貫かれたことによりパイロットは死亡したと思われる)。

そのため最後の爆発は父のルブリスではなく格納庫などのあった拠点施設なのではないかと言われている。

『PROLOGUE』で印象深かったハッピバースデーの歌も後にろうそく共々また不幸な結末と結び付いてしまったがためにこっちはこっちでほろびのうた扱いされるようになってしまった。

2023年5月7日の『魔女ラジ』第30回でも、ハッピーバースデーが作品で大きな意味合いを持つキーとなっているとコメントされた。

アプリゲームアズールレーンのWeb漫画作品『Queen'sOrders』にて、『PROLOGUE』の配信から約2週間後に公開された話のアオリ文がこの台詞であった。冒頭で4つの爆発があり、しかも4つ目の爆発だけ大きい。

外部リンク

ニコニコ大百科同記事※放送当時のAI技術の状況やこれまでのガンダムシリーズの作劇を踏まえた詳細な解説がなされている

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