ユーカリが丘線
ゆーかりがおかせん
ユーカリが丘線とは、不動産業者「山万」が運営する新交通システムの鉄道路線。
概要
千葉県佐倉市にある「ユーカリが丘ニュータウン」内を走る新交通システム(AGT)の路線。正式名称は「山万ユーカリが丘線」で、ニュータウンの開発をした山万自体は不動産業が本業でありながら、鉄道事業者として運営・運行を行っている大変珍しい路線である。1982年に一部区間が先行開業し、全通後はユーカリが丘駅からラケット状の環状運転になっている。
AGTとしては日本では珍しい中央案内式、通称「VONA」を採用しており、この方式で現存する路線は当路線のみである。以前は愛知県の桃花台新交通が存在していたが、2006年に廃止されている。
また、開業以来事故の発生が皆無で、国土交通省から表彰も受けている。
このようなユニークな歴史を持つユーカリが丘線であるが、非冷房という致命的な弱点があり、なにかと非冷房が強調されがちである。20時間耐久をするものも現れた。
停車駅
全長4.1km。全線単線でユーカリが丘駅〜公園駅は両方向から運転できるが、公園駅から先は反時計回りの環状運転になっていて時計回りでの運転は行っていない(この方式は神戸空港開港前のポートライナーでも取られていたが、こちらは双方向区間が複線)。
また公園駅での行き違いタイムロスを極力減らすため、ユーカリが丘駅~公園駅の距離の2倍と、環状区間の距離が同じになるよう建設されていて、全ての駅がニュータウン内の住宅から徒歩10分以内の場所に設置されている。