ポートライナー
ぽーとらいなー
兵庫県神戸市中央区内に整備されている10.8kmの新交通システム路線。運営者は神戸新交通で、「ポートアイランド線」が正式な路線名である。無人運転が行われている。
三宮駅~神戸空港を結ぶ系統と、その途中の市民広場駅から北埠頭駅を経由して三宮駅に戻る環状系統の2つの系統がある。
1981年2月神戸ポートアイランド博覧会の年に日本初の新交通システムとして開業。当初は長らく人工島内の環状路線のみだったが、2006年2月、ポートアイランドの沖合に神戸空港が開港したことにより空港アクセス路線として延伸、現在に至る。
1995年1月に発生した阪神淡路大震災では震源に近い地域であったことや港湾部及びポートアイランドで液状化現象が発生したこともあって駅施設の傾斜損傷や高架橋落下など大きな被害があり、同年7月末の再開まで復旧作業が長引いた。
2006年からは快速列車も運行されていたが、10年後の2016年春のダイヤ改正をもって運行を終了している。
港町や海の近くを走るので風景はよい。
近年ではポートアイランド内の企業・大学進出により朝夕の混雑が激しくなり、さらにイベント開催などにより大変混雑することがある。なお上記にあるように空港方面は系統分離されており、ダイヤ上として可能な限り空港利用客と混雑が重ならないようにされてはいる。(なお三宮駅から空港までは直行するリムジンバスもある)
みなとこうべ海上花火大会や神戸マラソンなどの大規模イベント時には自動運転の強みを生かして1分間隔で運行されることも。
1995年には神戸ルミナリエ、2008年にはIKEAのラッピングを施した車両が運行された。
現在も、毎年12月の神戸ルミナリエに合わせて電飾が施された「ルナ号」が運行される。
また毎年10月頃に「ポートライナーフェスティバル」も開催されている。
計算科学センター駅から歩いてすぐの所に「神戸どうぶつ王国」(旧:神戸花鳥園)があり、同駅の副駅名にもなっている。同駅は2021年に京コンピュータ前駅から現在の駅名に改称されており、スーパーコンピューター「富岳」の名前が副駅名として追加された。
余談ではあるが松任谷由実の歌『タワーサイド・メモリー』の中で誤解されて「モノレール」として歌いこまれた事がある(同じ新交通システムではあるがポートライナーはAGTでありモノレールとは別物)。
2000形:神戸空港延伸と共に3編成運行開始。2008年からは8000型置き換え用として改良型の2次車も運行開始している。
2020形:輸送力増強のため2016年に2編成を製造。
8000形:日本初の新交通システム・無人運転列車。2000型に置き換えられ2009年に運行終了。