IKEA
いけあやあいけあなど
1943年、17歳だったイングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad、1926年3月30日 -2018年1月27日 )が設立した安売り雑貨店が、元になっている。
1953年に最初のショールームをオープン以後は、順調に売り上げを伸ばしていたが、同業他社との深刻な価格競争に巻き込まれることになり、ライバルの圧力によって、家具[[メーカーからの商品供給を停止される。
そこで自社で独自のデザイナーを抱え、企画・製造・販売まで全てまかなう、「フラットパック(分解された商品は、できるかぎり薄く小さい梱包をされており、車のトランクに積んで簡単に持ち帰ることができる)」の形で販売するやり方に切り替えた。
1963年から、スウェーデン国外での積極的な展開を開始。以後世界の36の国と地域に合計278店舗、そのうち24カ国、246店舗が直営店(他はフランチャイズ方式)で展開。
日本においては、1974年に「イケア日本株式会社」を設立、一度進出したが1986年撤退。
2001年に日本再進出を決定し、2002年7月に日本法人「イケア・ジャパン」を設立。
2006年に船橋に1号店が開店、2020年までに14店舗を展開予定。
同業のニトリは事業展開に当たって、イケアを手本の一つにしている。(因みに価格競争で問屋からの圧力によって、家具メーカーからの商品供給停止を受けたところも似ている。)
客が自身で組み立てる代わり良質なデザイン・品質のものを廉価に販売するのが基本的なスタイルであるが、組み立てには木材にセルフタッピングで木ねじ等を締め付ける構造をとっているため、分解再組み立てには基本的に対応していない(無理にやるとネジ穴が破壊される)。
本国スウェーデンでも引っ越しなどの際にはフリーマーケットやガレージセールで売り払い、新たに買い直すのが定番となっている。
ことほど左様に、ヨーロッパでは若者向けのリーズナブルな家具という扱いだったのだが、近年進出した日本、中国をはじめとするアジア地域では、「北欧家具」というイメージだけで、オサレな高級家具扱いを受けるようになってしまった。
以前からイケアを知っていた人からすれば、「なんでそこまでありがたがるんだ?」と首をひねる事態になっている。
家具屋にしては異例のレストランコーナー付き。
休憩所として利益を重視していないのか、とてもリーズナブル。スウェーデンを始めとした北欧料理が中心。リンゴンベリージャムを付けるミートボールとか。
シーズンやスウェーデン行事(イースター・夏至祭・クリスマス)に沿った料理も多く、出前サイトで注文出来る事も。
小振りなソフトクリームは50円、食品コーナーでも買えるシナモンロールは100円、北欧っぽいベリーやハーブ系とかのドリンクバーも100円。ケーキは200~400円。高い料理でも1000円未満が多い。
レストランスペースは広いのでリモートワーク・勉強をしている人も多い。
また北欧の食材を扱う食品コーナーもある。
一般的な輸入食品店では、北欧の食材は取り扱いが少ない事が多い。
北欧の食材を狙い撃ちしたいなら、輸入食品店よりも家具屋のが良いと言う変な構図が出来ている。
製品によっては無理せずに、組み立てから配送までIKEAにお願いしてしまった方がいい。特に素人では木ダボに関して穴へのサイズが合わない、接着が甘く接合部がすっぽ抜けるなどのトラブルが多く、IKEAに限らずニトリや他社でも稼働が多い引き出し部分でこれがよく起こる。海外でも組み立てにギブアップした人が、部材でHELPの文字を作る写真をあげるなど、組み立て難易度も決して低くはない。
また、引っ越し業者の間では壊れやすく、再組み立ての難易度が高いとされていて保障の対象外とされるケースもある。しかし、これを商機ととらえて専門に行っている業者もいるためネガティブ要因にはなっていない。原因としては正しい組み立て方がされていないために起こるものであり、本来は長期の利用を想定した強度で作られている。