概要
『真夏のシンデレラ』は、2023年7月からフジテレビ系列の月9ドラマ枠で放送されるドラマ。
監督は同枠のドラマ『イチケイのカラス』や『コンフィデンスマンJP』を手がけた田中亮、脚本は2022年度「第34回ヤングシナリオ大賞」の大賞を受賞した市東さやかが担当。劇伴は『警視庁アウトサイダー』や『ウルトラマンデッカー』の劇伴を手がけた末廣健一郎が担当。
男女8人のひと夏の恋模様を描いた月9では久々の恋愛ドラマ。主演は、森七菜と間宮祥太朗のW主演。
主題歌・挿入歌は、緑黄色社会の「サマータイムシンデレラ」と「マジックアワー」。
登場人物
- 蒼井夏海(演:森七菜)
サップの選手兼インストラクターであり、サップスクール兼食堂「kohola」を父親の亮と弟の海斗と共に経営している。サバサバした性格で男勝りな一面をもつが、困っている人がいると放っておけない父親譲りのお節介な性分。
幼なじみの匠に好意を持っていたが、告白した際に「女として見たことがない」とフラれてしまったが、その直後に健人と再会したことで親交を深める。その後、長谷川にフラれた匠が突然キスしたため混乱し、匠と健人の間で恋愛感情が揺れ動くようになる。
- 水島健人(演:間宮祥太朗)
大手建築会社に勤める東京大学卒の男性であり、社長の息子という絵に書いたような御曹司。優柔不断なところもがあるが、優しい一面をもつ。修、守と一緒に江ノ島に来た際にサップ体験を行ったことで、それを機にインストラクターの夏海と親交を深めるようになる。父親の期待に応えようと奮闘中。
- 牧野匠(演:神尾楓珠)
地元である海辺の町で働く大工。夏海の幼なじみ。元担任である長谷川に好意を持っていたがフラれてしまい、今度は幼なじみである夏海に恋愛感情を抱くようになり、彼女に突然キスしてしまい、彼女を怒らせてしまったため、後に謝罪して「二度とすんな」と釘を刺された上でなんとか許してもらった。だが、長谷川への未練を完全には捨てきれておらず、どこか思わせぶりな態度ばかり取っていたが、夏海と親交を深める健人から改めて宣戦布告を受けたことで覚悟を決めた。
- 滝川愛梨(演:吉川愛)
江ノ島で働く美容師アシスタント2年目の女性。夏海、理沙の友人。他人に対して物怖じせずにはっきり言う性格で、口を開けば嫌味しか言わない修に対して苦言を呈している。
また、自身の風貌や楽観的な性格を「軽い女」と自虐している節がある。
美容師になるための試験を前に緊張してガチガチになっていたが、休日に守にデートに誘われ、散髪してもらう形でプロの美容師の技術を目の当たりにしたことで緊張がほぐれたため、守と親交を深めるようになる。
修に対しても、他人と関わらず見下すような態度以外は特に気にしておらず、守が愛梨を自宅に連れてきた際には追い出すこともできたにもかかわらず渋々承諾していたことから「優しい」人と評している。
- 佐々木修(演:萩原利久)
東京大学卒の臨床研修医2年目の男性。健人の高校時代からの友人。守とは度々互いに愚痴り合ってはいるものの、なんだかんだ仲良し。
プライドが恐ろしいほど高い上に、かなりの毒舌家で思ったことをはっきり言う性格。そのせいか、愛梨からは「その嫌味、どうにかならないの?」と苦言を呈されていたが、本人は無自覚だった。本人も「他人の気持ちに興味が無い」らしく、守も「コイツは他人の気持ちを考えても分からないんだ。それがコンプレックスなんだろうけど。」と評している。
ただ、彼なりのちゃんとした良心はあるようで愛梨の元カレに対しては「見るからにバカそう、天然記念物?」と辛辣な言葉を呟き、自分のせいでみんなを巻き込んでしまったと自責の念に駆られていた愛梨には「お前に非はないんだろ?」と慰めている。
しかし、夏海の弟である海斗を「バカの擬人化」と貶した上に「母親がいないとやっぱあんな子供に育つのか」と夏海と亮に対しても中傷したことで、愛梨の怒りを買い、「いい加減にしろよ! なんで人の気持ち考えられないの?という言葉と共にビンタされた。事態を重く見た守と夏海が仲裁に入るものの、今度は守の学歴詐称を暴露。守も修に対して「お前は興味がないんじゃなくて、自分ができないことから逃げてるだけだろ。」と指摘したことで、口論になってしまったが、最終的に仲直りした模様。愛梨にも前述の件について謝罪し、合格祈願と称してマーガレットの花束を渡した。また、試験の結果に不安を抱く愛梨に対して「試験に合格しても人は死なない。また次頑張ればいいだろ。実際、近くに試験に落ちまくってる奴がいるし。」と守を揶揄した上で彼なりに励まし、仲直りした。
- 山内守(演:白濱亜嵐(GENERATIONS))
男性チームの中で一番のお調子者。明るく元気なムードメーカー。修、健人とは友人であるが、2人とは異なり東京大学出身ではなく東横大出身のため、自分をバカだと自虐している節がある。東横大では法学部に属していたが、そこでも落ちこぼれで一発逆転を狙い司法試験を受験するもあえなく失敗。親からも勘当同然の扱いを受けている。
愛梨に好意を持っているが、上述のコンプレックス故に自信を持てていない。しかし、愛梨の「学歴なんかどうでもいい」という言葉をきっかけに心境に変化が生じ、再び司法試験を受験する決意を固めた。
- 小椋理沙(演:仁村紗和)
シングルマザー。18歳の時に産まれた息子・春樹を育てる。
元夫の翔平とは春樹の親権を巡り争っている。
花火の音に驚いたせいで海に落ちて溺れてしまい宗佑に助けられたものの、酔っていたこともあり記憶がないまま彼と一夜を共にしてしまう。それ以来、宗佑とはどこか他人行儀だったものの、一応彼を友人として認めている。
- 早川宗佑(演:水上恒司)
海で助けた理沙に一目惚れしてしまうライフセーバー。夜間は小児科医として勤務している。寝る時は裸で寝てしまう裸族。
理沙とは、あくまで表面上は「医師と患者の家族」として接していたものの、理沙から敬語をやめるよう言われたため、友人として接するようになる。
蒼井家
- 蒼井亮(演:山口智充)
夏海の父。サップスクール兼食堂「Kohola」の経営者。不器用なところはあるものの、明るく陽気な性格でかなりのお人好し。
- 蒼井海斗(演:大西利空)
夏海の弟。「Kohola」のスタッフ。秋香という彼女がいる。
彼も父・弟譲り、どころかそれ以上のお人好しな性分であり、秋香が二股をしていたバイト先の男性との間に子供を身ごもってしまったことを相談された際には、彼女とその子供を守るために自分が「親」としての責任を背負おうとした。
小椋家
- 村田翔平(演:森崎ウィン)
理沙の元夫。息子・春樹の親権を巡って争っている。
- 小椋春樹(演:石塚陸翔)
翔平と理沙の子供。
その他
- 長谷川佳奈(演:桜井ユキ)
元高校教師。夏海と匠の元担任。彼氏がいる。
余談
- 夏海の家庭環境や住居に関して、片親で弟がいる、おんぼろな家など演者の森と共通する点がいくつかある。
- 修の言動に関して、実際にASDの症状に当てはまる事がいくつか(対人関係が苦手、他人の感情を理解できない)あるため、特段おかしいことでは無いと言える。