概要
加藤実秋による日本の小説シリーズ。
これまでに第1部に相当する3巻、第2部に相当する「The second act」1巻の計4巻が発刊されている。
また、平原明によるコミカライズ版がWebコミック誌「コミックブリッジ」にて連載中。
元マル暴と訳ありエース刑事のバディが人々を救う姿を描く警察小説。
2023年1月~3月にテレビ朝日系列の木曜9時枠でドラマ化。主演は西島秀俊。脚本は西島が主演を務めた『仮面ライダーBLACKSUN』を手がけた髙橋泉が担当。
メイン監督は『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』の監督就任で話題となり、これまでに『オールドルーキー』や『TRICꞰ』などを手がけた木村ひさしが担当。劇伴音楽は、『ウルトラマンデッカー』の劇伴音楽を手がけた末廣健一郎が担当。
主題歌は山下達郎の「LOVE‘S ON FIRE」。
なお、木村監督をはじめとする制作スタッフの遊び心故か、他局の刑事ドラマや同局の特撮作品のパロディなどが数多く挿入されており、毎回ファンの笑いを誘っている。
登場人物
桜町中央署
- 架川英児(演:西島秀俊)
警視庁桜町中央署刑事課警部補。元警視庁組織犯罪対策部。いわゆる元「マル暴」の刑事なのだが、あるトラブルが原因で左遷。サングラスにダブルのスーツを着こなし、見た目は極道そのもの。しかし、血を見るのが苦手という意外な一面もある。ときには組織のルールも破り、グレーな手段に出ることもある。
反社会的勢力を許す気はないが、そこからはみ出した人間には更生の道も示すなど、実は人情に厚く、世話焼きな面もある。
事件の真相を追っていく中で鷲見組及び信濃一家の構成員・北岡への殺人未遂の容疑で指名手配されることになってしまったが、涼牙が鑑識による遺留物押収の際に間一髪取ったオセロの駒2つが決め手となり、小山内響子が真犯人であることを突き止め、事件を隠蔽した雄一、有働共々逮捕した。
事件解決後、組対に復帰することになった。
- 蓮見光輔(演:濱田岳)
架川のバディ。桜町中央署刑事課のエース。捜査力はもちろん、人あたりも柔らかく、まさに非の打ち所のない刑事。しかし、実は彼が刑事になった背景には誰にも言えない大きな秘密があり、本来の人格をひた隠すため、常に穏やかな笑みを携えている。そんな中、英児に秘密を感づかれてしまい、彼の上層部への点数稼ぎに協力するという交換条件をのみ、いびつなタッグを組むことになった。
頭もキレ、冷静沈着で推察力も高い。英児と直央を操る、司令塔的な存在。
この秘密に関しては、第2話で「『蓮見光輔』は本来全く別の人物であり、何らかの理由で売られていた戸籍を現在の『蓮見光輔』が購入し、成りすましていた。」ことが明らかになった。そして、第3話にて本名が「梶間直人」であり、目的が「父親の冤罪を晴らすため」であることが明らかになった。
有働の暗躍により、危うく自身も指名手配されそうになるが、涼牙が持っていたオセロの駒2つが決め手となり小山内夫妻と有働の逮捕に成功。自ら雄一に手錠をかけた。
事件解決後、経歴詐称の件を償うべく出頭した。
- 水木直央(演:上白石萌歌)
桜町中央署刑事課に応援配属された、新人刑事。幼少期に両親が離婚し、母と2人暮らし。実父は警視庁副総監だが、直央に独り立ちしてほしいという父の意向でその事実は周囲に伏せられている。警察官になったのは安定した公務員になりたかっただけで、もともとは事務職志望。そのため、刑事課の仕事はノリ気でなく、遠慮無くズバズバ言うこともある毒舌な一面もある。初仕事は暴力団撲滅運動ポスターの4代目キャンペーンガールだった。
裏表がなく、感情ダダ漏れで憎めないタイプ。聞かれたことに「えっ?」と聞き返しているため、英児をイライラさせてしまい「それやめろ!」と突っ込まれることも。英児や光輔と捜査に臨むうち、刑事としての使命が芽生え、自分なりに事件を突破するようになっていく。英児と蓮見の関係は、自身のボールペンと英児のボールペン型盗聴器を取り違えてしまった際に知ってしまい、そのこともあって歌川チカ殺人事件の真相を2人と共に追うこととなる。
しかし、自身の過去を調べようとする英児や蓮見達を警戒した父親の命令で「葦跡交番」への異動辞令が出されてしまい、一度は自身の正義が揺らぎ葛藤していた。しかし、2人を見捨てることができず、父親の罪に向き合うべく再び協力して父親に証拠を突きつけ、自らの手で父親を逮捕した。事件解決後、刑事課に再び配属された。
原作ではシーズン2から、ドラマでは第1話終盤で配属に至った。
- 仁科素子(演:優香)
桜町中央署鑑識係、警部補。無口で他人とあまり関わりを持とうとしない、一匹狼女子。協調性はゼロだが、鑑識としての腕は超一流。職人気質で集中力が高く、常に的確な仕事をする。鉄道ヲタクであり、電車の走行音や警笛音などでどの時刻に、どの路線の、どの電車が通るのかを瞬時に判断できる。
英児に弱みを握られているのか、何かにつけて呼び出され、グレーな仕事をさせられる。
後に、仁科が暴力団構成員の逮捕に貢献した際に他の組員から逆恨みを受け殺されそうになった際に英児が助けたことが判明し、この一件で彼を恩人として慕うようになった。
過去に暴力団撲滅運動ポスターの2代目キャンペーンガールを務めたこともあった。
- 倉間彩子(演:野波麻帆)
桜町中央署警務課、事務職員。よく米光麻紀と行動を共にしている。面倒見がよいのかお節介なのか、男社会の刑事課で疲弊する直央の良き相談相手となる。
過去に暴力団撲滅運動ポスターの初代キャンペーンガールを務めたこともあった。
- 米光麻紀(演:長濱ねる)
桜町中央署警務課、巡査長。倉間彩子と行動を共にし、署内一のウワサ好き。たまに現実離れしたウワサを流すこともある。実は、コスプレイヤーとしても活動しており、劇中のアニメ『降魔の射手』のキャラクターのコスプレで一定数のファンを獲得している。ファンからは「コメビカリ様」と呼ばれている。過去に暴力団撲滅運動ポスターの3代目キャンペーンガールを務めたこともあった。
スピンオフ作品「警視庁インサイダー ~警務課・米光麻紀のランチ捜査~」の主人公。
警視庁
- 羽村琢己(演:福士誠治)
警視庁警務部人事第一課監察係。警部補。過去の経歴と前科から、英児と光輔の2人を監視している…。
が、第6話で実は光輔(直人)の協力者だったことが判明。東大受験に失敗して家出し、自殺しようと思い立った際に優人、直人と出会い、警察官を志した。優人の死後、彼の無念を晴らすため復讐を誓う直人の協力者となった。しかし、有働に自身の行動を勘づかれ、上司から拷問を受けていたが、有働、小山内夫妻の逮捕により復帰。復帰直後に手のひらを返した上司を殴り飛ばした。
- 有働弘樹(演:片岡愛之助)
警視庁副総監。水木直央の父。妻とは離婚しており、直央とは警察官として就職するまでほとんど会っていなかった。若き日に同僚を暴力団員に殺されかけた経験を持ち、以来、組織犯罪撲滅という思想に取りつかれるようになった。着々とキャリアを積み上げ、ゆくゆくは警視総監になるといわれるまでになったが、裏の一面も持ち合わせている。同じ志を持つ雄一のことを、陰になり日向になり、全力で支援している。長野県警本部長時代に小山内による歌川チカ殺人事件の隠蔽を図ったという自身の過去を調べようとする英児や蓮見達を警戒して、娘の直央を「葦跡交番」へと異動させたり、蓮見の協力者だった羽村を連行するなど徹底した隠蔽工作を働いている。最終的に、娘・直央の手で逮捕された。
- 藤原要(演:柳葉敏郎)
警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の警部で、英児の元上司。英児を従え、長年、組織犯罪撲滅に尽力してきた。
あるトラブルに巻き込まれ辞職に追い込まれそうになった英児を、なんとか桜町中央署刑事課への左遷でおさめてくれた恩人。英児が絶対的な信頼を寄せる人物…
だったが、第4話で「鷲見組の犬」であり英児を組対から追放した黒幕だったことが判明。動機は「娘の不祥事の揉み消し」であり、その過程で鷲見組との繋がりを持ってしまい、半ば脅迫される形で協力せざるを得ない状況となってしまった。倉庫内で英児と蓮見に真実を話した後、英児一人に電話越しで更なる真実を話していた時に何者かに狙撃されて亡くなってしまった。
後に英児を追放してしまった責任を償うべく、梶間優人の冤罪事件の真相追求のために鷲見組及び信濃一家を裏切り、重要参考人である折原大吾の行方を独自で追っていた事が判明し、それを信濃一家が危険視していたことが北岡による藤原暗殺の理由であったことが明らかとなった。
周辺人物
- 小山内雄一(演:斎藤工)
与党所属の国会議員。反社会勢力の撲滅をスローガンに掲げる若手のホープで、人を惹きつけるカリスマ性を持ち、講演会を開けば女性ファンで満席となるほどの人気ぶり。
父も祖父も国会議員の名家に生まれ、組織対策犯罪課で警官としての経験を積んだのち政界進出。英児が桜町中央署に左遷されるきっかけとなったトラブル、ひいては光輔が隠し続ける恐ろしい秘密の先に、彼の影が見え隠れしてくる。
後に、鷲見組の傘下「信濃一家」の組長である当麻秀和から歌川チカとの件で脅されていた事が判明し、彼が歌川チカ殺人事件に関与していたことが判明。最終話にて、チカを妻の響子が殺害したことを知って、有働に事件の隠蔽を依頼したことが明らかになった。最終的に響子、有働共々逮捕された。
- 小山内響子(演:青山倫子)
雄一の妻。夫が鷲見組の事務所に出入していた件で釈明会見を開くと、自殺を図るが未遂に終わる。最終話にて、彼女が歌川チカを殺した真犯人であることが判明した。最終的に、雄一、有働共々逮捕された。
- 水木真由(演:石田ひかり)
直央の母。弘樹の元妻。
家庭をかえりみず仕事にのめり込む夫に耐え切れず、直央が幼い頃、離婚した。気が強く、真っすぐで気風のよい女性。直央の裏表ない性格は明らかに真由譲りのもの。雄一のファンでもある。
- 沙希(演:井本彩花)
英児と藤原が常連として通う居酒屋「龍宮城(たつみやぎ)」のアルバイト店員。客あしらいが上手く、強面の客にも愛想よく接する。地下アイドルとしても活動中。
- 秋葉圭市(演:伊藤高史)
沙希の上司で、居酒屋「龍宮城」の店主。元はチンピラ上がりとのこと。藤原と英児は更生する際にかなりお世話になった。
- 梶間優人(演:神尾佑)
元・長野県警巡査部長。直人(光輔)の父。痴情のもつれで歌川チカを殺害した犯人とされたが、直人は冤罪であると主張している。最終話で、彼が控訴を取り下げて冤罪を受け入れた理由が有働に土下座される形で「組織犯罪撲滅」を目指して小山内を総理大臣にさせるために罪を被るよう懇願されたためであることが明らかになった。
- 歌川チカ(演:水崎綾女)
クラブ「コフレ」のホステス。「信濃一家」の組長・当麻秀和の愛人。2013年1月9日に刃物で18か所刺されて殺害された。犯人は長野県警・春蘭警察署の梶間優人巡査部長とされていたが、その後、彼女を殺害した真犯人候補として関係を持っていた小山内だと明らかにされ、最終話で彼女を殺害した真犯人が小山内響子であることが判明した。
- 歌川涼牙(演:小越勇輝)
チカの息子。「信濃一家」の下っ端ヤクザ。幼いころ、母とオセロをよくしていたことから、オセロが強い。
直央から歌川チカが小山内幸三の講演会に参加している動画を見せられると、その息子、小山内雄一に組としてゆすりをかけたことがあると証言する。
また、彼が自宅の遺留物押収の際に間一髪取ったオセロの駒2つが事件解決の糸口となった。
余談
- 制作陣、キャストに特撮作品経験者が多く、上述の通り髙橋氏は『BLACKSUN』の脚本、木村氏は2023年公開の『許されざるアバレ』の監督、末廣氏は『ウルトラマンデッカー』の劇伴音楽を務めている。キャストに関しても、西島氏は『BLACKSUN』で南光太郎/仮面ライダーブラックサン役、『シン・ウルトラマン』で田村君男役を務め、濱田氏は『超時空の大決戦』で新星勉役、『BLACKSUN』で白長須鯨怪人役を務め、片岡氏は『サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』でコウガネ/仮面ライダーマルス役を務め、福士氏は、『REAL×TIME』でベル/仮面ライダーアバドン、仮面ライダールシファー役を務め、斎藤氏は、『シン・ウルトラマン』でウルトラマンに変身する男こと神永新二役を務め、井本女史は、『仮面ライダーリバイス』で五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ役、伊藤氏は、『仮面ライダーディケイド』でフォーティーン役を務め、柳葉氏は『ザ・ハイスクールヒーローズ』で墨友団十郎/黒十字大魔人役を務め、神尾氏は『仮面ライダーooo』で真木清人/恐竜グリード役、『ウルトラマンX』で神木正太郎役、更には『仮面ライダーアマゾンズ』にて橘雄悟役を務め、水崎女史は『特命戦隊ゴーバスターズ』でエスケイプ役を務め、小越氏は『仮面ライダーキバ』でラモン/バッシャー役を務めていた。
- 第1話で仁科が英児のことを「ホント、ブラックだわ、あの人…。」と愚痴っていたが、実際ブラックサンを演じていたのであながち間違ってない。
- 第5話で沙希がバイト先の「龍宮城」から自宅へ帰る際に「サクッと帰りま〜す♪」と発言していたが、彼女が演じた五十嵐さくらの口上は「サクッと倒すよ!」である。しかも、公式Twitterが自らこれをネタにするツイートを投稿している。第7話でも、「サクッと帰ってきたー!」と発言している辺り、制作側は分かってやっているだろう。最終話に至っては、英児を追跡して「龍宮城」に乗り込んだ「一途会」構成員を止めるためにさくらのもう1つの口上である「私の本当の強さ見せてあげる!」とともにジャンヌの変身ポーズを披露して立ち塞がるが、あえなく振り払われてしまった。
- 同じく第5話に『仮面ライダー鎧武』で凰蓮・ピエール・アルフォンゾ/仮面ライダーブラーボ役の吉田メタル氏が出演していたが、登場シーンでちゃっかりドリアンを持っており、店名も「アルフォンゾ」だった。また、『爆竜戦隊アバレンジャー』で伯亜凌駕/アバレッド役の西興一朗氏も出演していたが、「暴れに暴れまくって‼︎最後は血の海よ」と明らかに作品を意識した台詞を言っていた。(しかも20周年記念作品の担当監督が同じという共通点もあり。)こちらの2つも公式Twitterが自らこれをネタにするツイートを投稿している。さらに、第5話の被害者役で『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』で陽川咲也/パトレン2号を演じた横山涼も出演していたが、履歴書の自己PRに「褒められると伸びるタイプ」と記載されており、明らかに陽川を意識した記述が登場している。
- こちらも同じく第5話にて、水木が「シン・エース」と自ら名乗っていたが明らかにこれを意識していると思われる。
- こちらも同じく第5話にて、小山内の選挙ポスターが赤い背景をバックに拳を握りしめた右腕を突き上げたポーズだった。
- 第7話では、「ブラックサ」と書かれた油性ペン(おそらく「ブラックサインペン」だと思われるが、隠す場所が場所なので「ブラックサン」を連想させてしまう。)のフタを開ける際、偶然にも『BLACKSUN』のBGMとともに英児がブラックサンの変身ポーズを披露してしまう。(しかも、湯気が出るほどの熱々のおしぼりのせいかより変身シーンっぽく見えてしまっている。)また、怪我をした蓮見の手を見て「手どうした?クジラのヒレみたいになってるぞ。」と発言していた。さらに、店を出る際には足を引きずりながら歩いていた。さらにさらに、終盤にて「竜宮城」に戻りクジラの刺身を食べようとしていた(その際、何故か蓮見は「なんだか食べたくないかも」と、ドン引きしていた)。これはもう完全に確信犯である。
- こちらも第7話にて、「竜宮城」のポスターに「登米」「石巻」という仮面ライダーの生みの親である石ノ森章太郎先生ゆかりの地名(登米は石ノ森先生の出生地、石巻は「石ノ森萬画館」の所在地)が確認できる。
- 最終話では、『アバレンジャー』でアスカ/アバレブラック役の阿部薫氏が「龍宮城」に押し入った「一途会」構成員役で出演。沙希が賄いで食べようとしていた「今日の龍カレー」(略称:「今日・龍(きょう・りゅう)カレー」)に反応していた。しかも、食器は「アバレンジャー」に登場する和風喫茶店兼アバレンジャーの本拠地である「恐竜や」の食事シーンで実際に使用されていたものと瓜二つだった。また、こめかみに絆創膏が2つ貼ってあったが、その位置はアスカの竜人の証のある場所とほぼ一致している。更に、手にはダイノハープにちなんでハーモニカが握られていた。
- また、最終話にて『宇宙刑事シャリバン』で伊賀電/シャリバン役の渡洋史氏が優人の弁護人である赤石谷正夫(せきしやせいお)役で出演。名前の由来も、ナレーションでよく使われた「赤射せよ!」が元ネタであり、法律事務所の名前も「伊賀伝(いがでん)法律事務所」だった。
- 第1話に松崎しげるがプリントされた「しげるのブラックコーヒー」という缶コーヒーが登場している。
- しかも、冒頭で英児がその缶コーヒーを3本買っており、「ブラックコーヒー3本」→「ブラック3」→「ブラックサン」という思考回路に陥る視聴者が続出する事態となった。
- 第7話では、ついに松崎しげるご本人が登場。自身の代表曲である「愛のメモリー」のサビとともに「しげるのブラックコーヒー」を英児に無料で手渡ししていた。
- 第2話では、尾藤イサオがプリントされた「イサオの微糖」という缶コーヒーが登場した。
- 第3話では、欧陽菲菲がプリントされた「欧陽菲菲のカフェラテ」という缶コーヒーが登場した。
- 英児の携帯の着信音はドラマ『はぐれ刑事純情派』のテーマソングである。ちなみに、『はぐれ刑事純情派』シリーズの一つである『はぐれ刑事純情派V』は西島氏のデビュー作でもあり、新人刑事の中上剛役を務めた。クレジットでは藤田まこと事務所の名前が表記される。
- 第1話で仁科が英児のことで「アイツの浴槽にワカメ大量に入れてやる!」と独り言を言いながら愚痴ったり、蓮見が英児に仁科の愚痴について伝えた際に、英児が「ワカメ…?あの刈り上げの?」と言ったりしていたが、これは2019年に放送された20年後の磯野家を舞台としたSPドラマ「サザエさん」にて濱田氏が磯野カツオ役、西島氏がフグ田マスオ役を務めていたことが元ネタ。ちなみに、当の磯野ワカメを2019年版SPドラマで演じていた松岡茉優女史は本作に一切出演していなかった。
- 第4話で水木が去り際にフランス語で「さようなら」を意味する「アデュー」と言っていたが、上白石女史の歌手名義は「adieu」である。
- 第5話にて、水木が「謎はすべて解けた」「犯人はこの中にいる」と発言しているが、これは上白石女史が出演した5作目の某探偵シリーズを意識したものと思われる。(ちなみに、監督も同じく木村氏が担当。)
- 第6話では、鷲見組の構成員である当麻に涼牙経由で瀬文から謎の紙袋が手渡されるシーンがあり、明らかに他局の異色刑事ドラマを意識している。