白長須鯨怪人
しろながすくじらかいじん
「どうしてお前もシャドームーンも創世王を消そうとする！？生き残りたくないのかぁぁぁ！」
「ずーっと負けてる、バカなんじゃねぇのかと思うよ。けど、その続きが見てみたくなった。そう思っただけだよ」
演：濱田岳
今作におけるクジラ怪人にあたるシロナガスクジラの怪人で人間態（若い成人男性）を持つ。戦闘能力はあまり高くなくクジラ故に頭部から潮を吹いて攻撃するが殺傷能力は低い。
光太郎とは五十年前からの知り合いであり、互いに「鯨」「ブラックサン」と呼び合う。本名は不明。
原典でのクジラ怪人は敵ながらも南光太郎とは良好な関係を築いておりアマゾンライダーとモグラ獣人を彷彿とさせる種族の壁を超えた友情であったが、今作ではそれを否定するかのように険悪な関係となっている。
モチーフは変わっているが原典と同じく頭部から熱水を噴射して攻撃する他、怪人にならずとも体格差の大きい光太郎を難なく担ぎ上げる、蟹怪人の腕をへし折って千切る等パワーにも優れている。また、終盤では原典での命のエキスに相当するアイテムも使用した。小説版では物質の再構成能力で自身を巨大化させることが可能。
怪人態では頭部と両手が鯨に変化し、首の後ろには人間態時の皮膚が残っている。
小説版では白井静馬という名前が設定されている。
第三話でキングストーン奪取のために光太郎の下を訪れ怪人となって戦うも戦力差は大きく敢え無く敗北。
殺されかけるものの和泉葵の介入によって命は助かった。
続く四話では任務に失敗したことでビシュムから折檻を受け、現在のゴルゴムのやり方に嫌気が差したことでゴルゴムを脱退。その後コウモリと食事をしながら談笑していたところ、怪人と化した父親に追われる葵を偶然見かけ、彼女を助けるために葵の父親が変身した蟹怪人と交戦。
熱水攻撃や右腕をもぎ取る等善戦し、途中隙を突かれ背中を刺されて負傷してしまうものの最後は蟹怪人の腹部甲殻を力ずくで剥ぎ取り勝利した。
この一件以降は光太郎や葵の味方となり、終盤ではブラックサン復活に尽力したりゴルゴム党に乗り込んだ葵を先へ進ませるためにノミ怪人と共に怪人軍団の足止めをしたりと活躍した。
当初はゴルゴムからの刺客だったが原典同様悪人ではなく、何の関係もない赤の他人同然の葵を助けるために戦ったり、他に方法が無かったとはいえ彼女の父親を殺してしまったことを謝るなど善良な人物で人間臭い性格をしている。
演者の濱田氏はウルトラマンガイアの劇場版『超時空の大決戦』に新星勉役で出演しており、特撮作品への出演は本作で2度目であるが仮面ライダーシリーズへの出演は初。
