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奇獣重工業の編集履歴

2023/08/16 22:11:42 版

編集者:府中

編集内容:.....

奇獣重工業

きじゅうじゅうこうぎょう

重工業は、特撮テレビ番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』に登場しなかった奇獣。……と、思われたのだが……?

データ

別名ロボット奇獣
体長57メートル
体重6万3千トン
出身地工業地帯
なきごえブーグォン

概要

特撮テレビ番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』放送終了後、大阪中之島美術館で開催された「タローマンまつり」にてデザイン画が公開された未登場奇獣

デザインのモチーフとなったのは、岡本太郎が1949年に描いた絵画「重工業」。

メタリックな台形のボディに歯車型の車輪がついたロボット奇獣とも言うべき外観を持ち、尻尾はネギ、両腕は円錐を重ねたような形状をしている。また、胴体正面の開口部からは炎のようなものを吐き出している。

上記のデザイン画では微妙にデザインが異なり、右腕がネギ、左腕が円錐となっている。

1972年の『TAROMAN』本放送第18話「捨てる主義のすすめ」に登場。

墜落した宇宙カプセルの強大なエネルギーよってネギと工場と言う相反するもの同士から生まれる四次元対極エネルギーが暴走、CBGの研究者・五里博士すら巻き込んで融合・奇獣化した姿。

凄まじい対極エネルギーによってビルをも簡単に引っこ抜く程の超馬力を誇るらしい。

『TAROMAN』は1970年代に本放送された作品のうち、フィルムが現存する話のみを再放送したという体裁を取っているが、『TAROMAN』への登場が実際に検討されていた没デザインなのか、没デザインという体で「タローマンまつり」のために新たに生み出された奇獣なのかは不明だった。

後に特番『タローマンヒストリア』にて設定が明かされ、登場話のフィルムは失われてしまったが、ビルを持ち上げタローマンと格闘するシーンを写したスチール写真が残されているとされており、インタビューを受けていた樋口真嗣氏は最も印象に残っているエピソードとして取り上げている

また、書籍『タローマンなんだこれは入門』では、『TAROMAN』のパイロット版「重工業T」を元にして、この奇獣が生まれたということが明かされた。

『タローマンなんだこれは入門』には解剖図や18話の絵物語も収録されており、本編未登場奇獣の中で優遇された立ち位置にある。

そして…

イベント『超凱旋!タローマン』開催に際して着ぐるみが制作され、初展示される。

その後、「2023年になって第18話のフィルムが発見された」という体で、特番『帰ってくれタローマン』にて新作エピソードとして放送された。

作中での動向

町を破壊し暴れ回る重工業に対し、五里博士の安全を考慮してなかなか攻撃に踏み切れないCBG。

風来坊と高津博士が重工業の体内への侵入を試みる中、「タローマンと言い、なんでわしのビルばかり壊すんだ!」という鷲野社長の嘆きを聞きつけたか、元祖ビルを壊す巨人・タローマンも姿を現した。

ビルを軽々と持ち上げる重工業に、タローマンは「自分だったらもっとべらぼうに持ち上げられる」と対抗意識を燃やし始める。

むくむくとそんな気持ちが湧いてきたら、やらずにはいられない。

惹かれるものがあったら、計画性なんて考えないで、やりたいことをやったらいい──そう岡本太郎も言っていた。

CBG隊長の静止をまるっきり無視して鷲野社長と部下がいるビルを持ち上げ見せつけてきた力自慢をしたい巨人・タローマンと、そのままビルを凶器にした格闘戦を繰り広げた。

一方、風来坊と高津博士は重工業の中央コンピューター室に突入。

その中で、変わり果てた姿となった五里博士と対面する。

「初めて常識人間を捨てられた気分だ」と高揚しながら語りつつ、タローマンにも一緒に町を破壊しようと囁く五里博士だが、すでにタローマンの興味はたまたま近くの工事現場に停めてあった鉄球クレーン車に移っていた

ワイヤーで繋がれた鉄球を見てアメリカンクラッカーを思い浮かべたタローマンは、五里博士の呼びかけを無視してクレーン車に近づいていく……。

五里博士「おい、タローマン!こっちを向くんだ、タローマン!」

しつこい五里博士に怒ったタローマンは、持っていたビルを投げつけて倒してしまう。

高津博士「諦めるんだ!ビルのぶつけ合いに、タローマンは飽きてしまったのだよ」

五里博士「そんな無責任な……」

高津博士「途中で放り投げてしまってもいいんだよ。やろうと思ったことが大事なのだ!その瞬間に情熱をほとばしらせ、すべてを懸けていればそれでいいのだ──そう岡本太郎も言っていた。結局、君は、奇獣になっても常識人間を捨てられなかったようだな……」

自分がでたらめですらなかったことを自覚した五里博士は、しつこく「もっと気軽なお遊びでもいいから続けよう」と食い下がったものの、その女々しい態度にタローマンの怒りが爆発。

芸術は爆発だ!」で倒され、五里博士もそのまま帰らぬ人となった。

高津博士「かわいそうな五里博士。しかし彼の研究していた対極主義エネルギーは、私が必ず完成させてみせる……」

一方、タローマンと重工業によって過去最大の被害を被った鷲野社長は、都会のビル事業に代わる新ビジネスを始める決心をしたものの……

重工業T(TAKATSU)

第27話「ゆきづまっているからこそ、ひらける」に登場。

タローマンに破壊された重工業を、高津博士が修復・改造した正義のロボット奇獣。

少年隊員が操縦し、神話奇獣「明日の神話」と対決した……という設定が、書籍『タローマンクロニクル』内の偽エピソード紹介で解説されている。

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2023/08/16 22:11:42 版

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