概要
大山のぶ代版アニメ『ドラえもん』で放送されたエピソードの一つ。作中でもカオスな内容の一つ。
ストーリー
朝、のび太が起きると、何故かドラえもんがめちゃくちゃ怒っていた。
のび太を無理矢理台所へ連れて行き、無理矢理朝ご飯を食べさせた程。
その後、学校へ向かったのび太が給食袋を忘れたことに気づいたドラえもんは猛ダッシュで登校途中ののび太に追いつくがその際に給食袋がジャイアンとスネ夫にぶつかる。
そのせいでスネ夫が足をドブに突っ込んでしまい「おニューの靴が汚れたじゃないか」と怒るスネ夫だが、ドラえもんは「そんなこと知ったこっちゃない」とのび太に給食袋を渡してさっさと帰ってしまう。
家に帰ってようやく落ち着いたドラえもんは調子が悪いのかと思い、ミニドラを小さくして自分の体の中に入れ修理を試みたが、当のミニドラは誤って変なところをぶっ壊してしまった。
のび太が学校から帰るとドラえもんは今朝と打って変わって何をしてもニコニコ笑って全く怒らない。
安心して面白くなったのび太はドラえもんと遊びに出かけ空き地でジャイアンとスネ夫に会う。
ジャイアンとスネ夫はドラえもんが何をしても怒らないと知るや否や、今朝の恨みを晴らそうとドラえもんをあの手この手で痛めつけ、しまいにはドラえもんを的にしてサッカーを始めてしまう。
止めようとするのび太だが、ジャイアンとスネ夫はドラえもんにサッカーボールをぶつけまくる。そしてニコニコ笑ってそれにじっと耐えるドラえもん。
だが、その頃ドラえもんの体内では、ミニドラがドラえもんの壊れた部分の修理を完了させた所だった。
するとドラえもんは、そのボールを素手で受け止め、この世のものと思えないほどの鬼の形相でマジギレし、ボールを両手で潰してしまう。
その気迫にフリーズするジャイアンとスネ夫は、怒りの大爆発に巻き込まれKO。
元に戻ったドラえもんは口からミニドラを出し、直してくれた事にお礼を言うのだった。
語録
(パパとママの前で)「のび太君は人の3倍ノロマだから、3倍速くしないとダメなんです!」
「ったくぅ、ドラえもんは短気なんだからぁ!」→「!!? タ、タ、タ、タヌキとは何だー!?タヌキとはー!!」
「あーっ!ボクのおニューの靴がぁー!? どうしてくれるんだよ!」「そうだよ!」→「そんなこと知ったことか!! それより、のび太君はどこだー!」
「ウハハハハハ、ダメ、やめてー……ダメだって言っただろ、ブッ飛ばすぞ!……うわぁぁぁん、ダメだって言ったでしょ」
「短気は損気で~す♪」
(ジャイアンとスネ夫に落書きされて)「ちっとも怒る気にならなぁい」→「……ホントだ、神様みたいだ」「へぇ、神様ねぇ……」
「怒らない怒らない、短気は損気、ふふふふ~♪」→(ドラえもんをかばって)「…何も、そんな事までしなくたっていいだろー!?」
「ドラえもん、一体どうしちゃったんだよ? もう!二人ともやめてよー!」
「おかしいじゃん!ボクのボールだけさぁ! ……?」
↓
(鬼の形相で振り向くドラ)「……ッ!」
↓
(ジャイアンとスネ夫、硬直)
↓
「~~~~~~~~ッッ!!!!」(サッカーボールを素手で割る)
見所
この話の見所はなんと言っても、あれだけ口うるさいのび太のママがドン引きする程のドラえもんの暴走っぷりであろう。
無理矢理ご飯をのび太の口に突っ込むどころか『短気は損気』という言葉をたぬきと聞き間違えてキレたり、挙句の果てには目に入った紙切れをねずみと勘違いして家ごと爆弾で吹き飛ばそうという暴挙にまで出ている。
そして話の最後では顔芸レベルのキレ顔を見せ、それを見たジャイアンとスネ夫のシュールな程の凍りつっぷりがなんとも言えない笑いを誘った。