演:東儀秀樹
概要
『ウルトラマンブレーザー』第9話「オトノホシ」に登場するキャラクター。
ガラモンと何かしら関係があるようであるが…。
その正体は本編から60年前に地球侵略の為に送り込まれたチルソニア遊星の工作員たちのリーダー格。
本来は既に侵略行為を終えている筈であったが、地球の音楽と出会ったことを切っ掛けに心変わりし、侵略を放棄。
黒岩(クロイワ) チッチ、新瀬 三智(ニイゼ・ミチ)、日暮 奏(ヒグラシ・カナデ)と名乗る仲間たちと楽団を結成。路上で演奏をしながら平穏な日々を送っていたが(おそらく)母星からの指令を受け、仕方なく侵略行為を開始する事となった。
しかし心の奥では素晴らしい音楽を奏でることのできる地球人に愛着を持っていた為、自分たちの行いを止めてほしいとの願いを込めて10年前に偶然知り合ったミナミ隊員にコンサート会場への招待状を送るという行為を行っていた。
最終的にアンリによって阻止され、ガラモンもブレーザーに倒された事で侵略作戦は失敗に終わり、自分たちに音楽の素晴らしさを教えてくれた人間と自分を止めてくれたアンリへの感謝を伝え、仲間たちにも好きに生きてくれと言い残し音楽会の幕は閉じられたのだった……
その後、彼がどうなったのかは不明だが、原典では作戦に失敗したセミ人間は処刑された事から、彼も同様の末路を辿った、或いはアンリによって確保されてGGFに身柄を受け渡したと思われる。
余談
演者の東儀秀樹氏の本職は雅楽師であり(というか、彼の生家である東儀家は歴史ある雅楽の名門の家庭)、かつては宮内庁にも勤務していたエリートである。
退庁後の現在も、全国各地で公演を行ったり、多数のアルバムを手掛けるなど精力的に活動を行っている他、ドラマやドキュメンタリー番組のテーマ曲や挿入曲を手掛けたことも多いため、顔を見たことはなくとも彼の楽曲をどこかで聴いたことがあるという方も多いと思われる。
一方、2001年頃から俳優としても活動しており、特に大河ドラマ『篤姫』の孝明天皇役が有名。なお、俳優として活動するのは2021年に東宝系で公開された映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』に本人役として主演して以来2年振りとなる。
秀樹氏はそれまでヒーローものには興味がなかったようであるが、『ブレーザー』は出演した縁もあってか毎週視聴しているとのことで、出演エピソードの放送前から、怪獣のソフビを買って遊んでいる様子などを度々自らのSNS上に投稿していた。
彼の出演したエピソードには、秀樹氏の実子である東儀典親氏や、秀樹氏としばしば公演を行っているインストグループ「Shikinami」のメンバーも楽団員の役で出演している。
また今作に出るに当たって新曲と今作のテーマであったウルトラマンの原点であるウルトラQのメインテーマのアレンジを制作している。
人間としての名前であるツクシホウイチの由来はツクツクボウシであり、他の仲間の名前も、クロイワとチッチゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシとその鳴き声など蝉由来となっており、さりげなく正体に関する伏線となっている。