ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

概要

和名ニイニイゼミ
学名Platypleura kaempferi
分類半翅目 頸吻亜目 セミ型下目 セミ上科 セミ科 セミ亜科 ニイニイゼミ族 ニイニイゼミ属
体長2~2.5cm
全長3.3~4cm
分布域日本(北海道~九州・沖縄本島)、台湾、中国、朝鮮半島
幼虫期間約3~5年
成虫の出現期6月上旬~10月上旬 (基本は7~8月)
鳴き声チー(ニィー)⤵ジー⤴ーチーー→ジーッ…チッチッチッ

日本に分布する小型のセミ

ミンミンゼミアブラゼミクマゼミヒグラシツクツクボウシの5種と共に個体数も多く、よく見られるセミだが、知名度は一番低い。

雑木林などの、ある程度湿気を保った森林環境を好む。

市街地では緑地公園や神社、街路樹、木が多い住宅地などで見られるが、他のセミと比べると数は少ない。

幼虫時代は乾燥に弱く、成虫も湿気が多い森林を好む為、市街地の乾燥化の影響で数を減らしていたが、どうやらある程度の乾燥耐性を身につけたようで、近年は復活傾向にある。

体表には白い粉を吹き、体色は灰褐色と黒褐色のまだら模様。

前翅は透明と褐色が交互に入るまだら模様で、木の樹皮に擬態しているとされ、木の幹に居ると保護色となり、見つけづらい。

音程の上げ下げを繰り返しながら鳴く「チー」という鳴き声が特徴。

朝方や夕方によく鳴くが、昼や夜にも鳴くことがあり、ほぼ一日中鳴いている。

成虫は6月下旬頃から鳴き始め、8月下旬頃には少なくなっていく。

卵は産卵した年の秋に孵化する。

幼虫期間は4年ほどだが、アロエの鉢植えで飼育すると、1年で羽化することもある。

幼虫は泥を被ったまま地上に現れ、羽化した後の抜け殻も泥を被ったままの為、他種のセミの抜け殻との区別は容易。比較的低い場所で羽化する事が多い。

日没後すぐに羽化し、30分で翅を伸ばしきり、1時間ほどで飛ぶことができる。

幼虫は触ると死んだフリをする。

松尾芭蕉の句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」のセミは本種とされている。

近縁種

クロイワニイニイ

奄美群島沖縄本島の固有種。

ニイニイゼミより少し小さく、緑っぽい。

沖縄本島ではニイニイゼミより数が多い。

ミヤコニイニイ

宮古諸島の固有種。

ニイニイゼミより白っぽい。

ヤエヤマニイニイ

八重山諸島の固有種。

イシガキニイニイ

石垣島の固有種。

沖縄県石垣市米原地区のヤエヤマヤシ群落とその周辺数百メートル四方のみに分布する。

環境省及び沖縄県のレッドリストで最高ランクの絶滅危惧IA類に指定され、国内希少野生動植物種と石垣市の天然記念物にも指定されており、手厚く保護されているが、個体数は減少の一途を辿っており、環境省の調査でも2017年から姿どころか鳴き声すら確認されておらず、幼虫の地中での成長期間も過ぎている為、絶滅した可能性がある。

チョウセンケナガニイニイ

中国、朝鮮半島に分布し、日本では対馬にのみ分布する。

ニイニイゼミとは別属のケナガニイニイ属に分類され、成虫は秋(9月下旬~11月上旬)に出現する。

その為か、防寒対策と思われる長い毛で覆われている。

絶滅危惧Ⅱ類。

2015セカンドよりお助け昆虫として登場。レアリティはNで属性はチョキ。肩書きは「岩にしみいる歌声」。

お助け技「エンドレスソング」はチョキで勝った際に2ターン中攻撃力アップと、Nのお助けの中でも優秀でコスト制限バトルでは扱いやすい。

その後2016サードではチッチゼミが全く同じ性能で収録され事実上の再録。激闘編以降はニイニイゼミは攻撃面特化、チッチゼミは体力特化とステータス面での差別化が図られた。

関連タグ

セミ

半翅目

ニイニイヤドリガ:本種に寄生するの一種。一度しか見つかっていない上に標本もなく未記載種な為、UMA扱いされている。

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

ニイニイゼミ
1
編集履歴
ニイニイゼミ
1
編集履歴