ゾンビゼミ
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ぞんびぜみ
ゾンビゼミとは病菌に感染した、まるでゾンビの様になってしまったセミの事である。
2020年8月、アメリカのウェストバージニア大学の研究チームが学会誌に発表したもの。
その内容は「病菌に感染して心身を操られ、文字通り『ゾンビ』と化して感染を拡大させるセミの集団」。
「マッソスポラ」と呼ばれるその病菌は幻覚作用を引き起こすマジックマッシュルームと同じ成分を持ち、感染したセミに幻覚を見せ体内の1/3を菌と入れ替えられてしまう。そのセミは腹部が菌になり欠落しても気にせず生きている。
そして宿主は、そのまま生き続け胞子を他のセミに撒き散らすという、見ようによっては「B級ホラー映画」みたいな事態を起こす。
感染はセミの移動と交尾によって発生する。
オス、メス問わず感染し中には菌に操られオスなのにメスの様な動きをしオスと交尾し感染させようとする個体も確認されている。アッー!
研究主任のマシュー・カッソン氏は「昆虫を殺す菌としては極めて特異だ」「空飛ぶ死のソルトシェーカー」と述べている。
なお人間には感染しないのでリアルバイオハザードみたいな事は起こらない。
- 1946年 都内 石神井公園 ニイニイゼミ 1951年論文発表
- 1997年 小笠原諸島母島 オガサワラゼミ 1999年論文発表
の2例の記録があるのみ。
一応日本でも今後発生する可能性はある、という程度に留めておいた方がいい。
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