概要
日本の森林に生息するセミの一種。成虫は晩夏に現れ、細身で黒っぽく、頭胸部に緑の模様がある。
比較的知名度のある種類のセミだが、セミの中でも異彩を放つ名称を持っており、子供の頃になんで名前に「ボウシ」が付くんだ?と思った人も多かろう。答えは簡単。そのまんま鳴き声から付けられたセミである。実際に「ツクツクホーシ! ツクツクホーシ!」と鳴くのである。心当たりがないという人はセミの大合唱をよく思い出して欲しい。途中から息切れしてるけど、鳴き声がすごい必死な奴が混じってると思った事は無いだろうか? それこそこのツクツクボウシである。
鳴き声についてはわかった。で、ボウシって漢字でどう書くのよ?という質問に答えるならば、当て字ではあるが「法師」と書く。だが、ツクツクボウシとこじつけられた逸話は特にない。名前のノリは影法師とか海難法師とかに近いけど、本当に何もないのである。
名前に深い意味はありそうだけど特に何も無く、鳴き声は特徴的な普通のセミ、それがツクツクボウシなのかもしれない。
新甲虫王者ムシキングのツクツクボウシ
2016セカンドよりおたすけムシとして登場。属性はパー、レアリティはR。
おたすけ技はパーで勝つと追撃、1ラウンドに2回使える「晩夏のコーラス」。本作の2回攻撃のお助け技を持ったムシとしては珍しく追撃火力は控えめで、前弾に登場しており同じスキルを持った同レアリティのオオシオカラトンボと比較すると露骨に火力が低い。
ゲーム内モデルの色が図鑑などで見られる色よりも黒い。
関連タグ
ヒグラシ:同じく「〇〇ゼミ」と付かないセミ。
繁殖忍者クッツク法師:『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場する蝉の怪人
夏休みの宿題:晩夏に現れるというツクツクボウシの特徴が一種のトラウマになっていることもある。無視して遊び続けたが故に残った大量の宿題。自らを叱ってくる親の怒鳴り声。そして外で鳴き続けるツクツクボウシ。地獄の最終日を迎えた者の多くは来年はそうならないようにと思いつつも来年もまた繰り返す。「夏休みの友」という皮肉めいたその名前を「夏休みの敵」と思う子供もまた多いことだろう。身に覚えのある地獄。身に覚えのある因果。だけど…………なぜ?夏の夕暮れ。やさしく迎えてくれるのは海鳥達だけなのか?