曖昧さ回避
1.の概要
大群で生活を行う真社会性の蜂の集団において、繁殖に携わる雌の個体。
アリやシロアリの場合は「女王蟻」と言う。
女王蜂は生涯に一度だけ交尾し、その際に収集した精子によって生涯にわたり産卵し続ける。産卵される卵は有精卵である場合は雌となり、無精卵であれば雄になる。
そして女王蜂はフェロモンを散布することで他の雌蜂の産卵を抑制しながら、生涯に渡って独占的に産卵をし続ける。
群れの中で中心として巣に単身で君臨するように見える事からこう呼ばれる。
然し、実際には特に群れを統率する行動や役割を有するものでは無く、逆に働き蜂の庇護が無ければ生存出来ない。
生物学的にはこうした役割の個体を「生殖虫」と呼ぶ。
全てのメスの幼虫は女王蜂になる可能性を持っているが、分蜂王台でローヤルゼリーを与えられ続けた個体のみである。
王台は巣の中に常に建造されており、巣の中で働き蜂の数がある程度増加すると、女王蜂は王台に卵を産み付け、働き蜂がその中をローヤルゼリーで満たす。一匹めの女王候補が産み付けられると速やかに次の王台が建造され、また卵が産み付けられる。
新たな女王が誕生するに当たって古い女王は一定数の働き蜂を連れて分蜂し、遠方の地に新たな巣を作ることが多いが、巣の規模に余裕がある場合は親子の女王が同居することもある。
なお女王になれるのは大抵の場合同時に育てられた幼虫の中で一匹のみであり、羽化が遅れた個体は姉によって処刑されることが多い。
しかしながらこれも巣の規模や働き蜂の数により例外があり、働き蜂の調停により姉妹の殺し合いが抑制され、更に複数回の分蜂が発生する場合もある。
女王が老化や傷病などにより産卵機能が低下した場合、換王王台が建設され、新女王の養育が試みられる。新女王の成長に目処がつくと、先代の女王は巣を追われるか処刑されることが多い。
女王が急死した場合には、通常の部屋を改造して緊急に変成王台が建設され、働き蜂になる予定だった卵ないし幼虫を急遽女王として育てることになる。
なお女王が死亡すると、女王のフェロモンの消失により働き蜂の産卵機能が復活するわけだが、受精していない働き蜂からは穀潰しの雄蜂しか生まれない。これにより女王の誕生を待たずして巣のバランスが崩壊し、コロニーが壊滅することも多い。
関連タグ
個別
女王蟻(こちらにもモチーフキャラクターあり)
女王蜂をモチーフにしたキャラクター
ビークイン インセクト女王 クィン・セクトニア クイーンランゴスタ クイーン・バービィ ハニークイーン エンプレスビー クインビー・ドーパント クイーンビー・デッドマン 仮面ライダーアギレラ・クイーンビーゲノム グズネド 仮面ライダーダークアギレラ