「形勢逆転だな！」
CV：幹本雄之
概要
黒ずくめの組織のメンバーで、劇場版オリジナルキャラクターにして、同作のメインヴィラン。
ジンを下記の理由から恨んでいる。
見た目は金髪でがっしりした体格の中年男性で、本名・国籍は不明。その体格を生かした格闘技に長けており、劇中でも毛利蘭とほぼ互角の力を有している。
無論洞察力と情報収集力も一流で、コナンの各種デバイスの厄介さを使われる前に見抜き拳銃一発で破壊する腕前も持っている。
ピスコを父親のように慕っていた。そのため、ミスをしたから殺害されたと分かっているが、殺したジンを「射殺した上、亡骸を放置して黒焦げにしやがった」と憎み、何とか失脚されられないかと機会を狙っていた。
なお、ピスコ殺害はピスコに見切りをつけたあの方からの命令。ジンがあの方の命令を受けて実行したという事情を知らないか、あるいはあの方のことも恨んでいていずれ復讐を果たすつもりだったかのどちらかと思われるが、あの方を恨んでる描写は皆無で匂わせる描写すらない。
そんな中、事件の被害者に組織の工作員が含まれており、その人物が隠し持っていたNOCリスト入りのメモリーカードが犯人に奪われたため、ベルモットの協力で変装して警視庁で潜入活動をする事になったのだが、捜査会議の後に偶然出会った江戸川コナンの小学生離れした活躍を聞いて、その正体が前に探った事のある工藤新一ではないかと疑惑を抱く。
その後の独自調査で疑惑を確信に変えた彼だが、それをあえてジン達に教えることはせず、コナンを生かしたまま組織のあの方の前に連行し「始末し損ねていた」とアピールする事で、ジンの信用失墜を目論んだ。
最終的に東都タワーにて正体がバレると、コナンを捕えようと追い回し、助けに来た蘭と戦い撃退した。だが、戦いが長引き過ぎたせいでタワーを警察に包囲され、自力で逃げられない段階に陥った事を外からヘリコプターで見極めたジンに見切りをつけられる（もっともヘリで拾うことも不可能ではなかったと思われるが、向こうも仲の悪い彼を体良く消せるチャンスを待っていたのかもしれない）。キャンティにメモリーカードごと胸を撃たれて重傷を負う（命中した後のキャンティとコルンの発言から、二人と仲が良くなかったことが窺える）が、先程まで暴行を働いていた自分を助けようとするコナンを見て「なるほどな…ベルモットが惚れるわけだ」と笑った（実際、コナンのこの行動はベルモットが工藤新一をシルバーブレットと呼ぶようになったキッカケと同等の行動である)。直後、二度目の狙撃からコナンを庇い「工藤新一…いつまでも、追い続けるがいい…」と言い残し、死亡した。
コナン「追い続けてやるさ… オメーらをぶっ潰すまではな！」
独力でコナンの正体を見抜き、不意打ちとはいえ刑事たち数人を一網打尽にする、蘭と肉弾戦を繰り広げて劣勢に陥るが、変装マスクが破れて蘭が怯えた隙を突いて逆転する、コナンとの対決時にも彼の武器を伸縮サスペンダー以外使用不能にしてジンの介入がなければほぼ詰み状態まで彼を追い込むなどの活躍は視聴者から評価されており、最終的にコナンを庇って亡くなったことや武人の如き性格から劇場版のみで終わらせるのを惜しまれたキャラクターである。『原作に逆輸入してもらいたかった』という声も多い。
その後、13作後の劇場版『黒鉄の魚影』でも存在が触れられている。
関連項目
名探偵コナン 江戸川コナン ジン ピスコ 黒ずくめの組織 漆黒の追跡者 劇場版名探偵コナン
ピンガ、キュラソー…同じく劇場版限定の黒ずくめの組織メンバー。
キュラソーはアイリッシュ同様「死んでほしくなかった、原作にも出てほしかった」とファンから言われているところが共通している。ピンガとはジンを嫌っている、コナンの正体を突き止め、そのことでジンを失脚させようとしたところが共通。
