ヴェスパー(ACVI)
うぇすぱー
概要
アーキバス社が擁する強化人間部隊。
特に部隊を統括するトップメンバー達は序列によって番号が割り振られており、ウォルターは能力の指標として「ヴェスパー部隊の番号(ナンバー)付き」という表現を用いている。
ナンバー付きはそれぞれ部隊長として自分の部隊と部下を指揮するだけでなく、各々アーキバス社における何らかの実務も担当する役職持ちであり、一種の中間管理職でもある。
この点、宿敵であるベイラム社のレッドガン部隊が、ミシガン総長のカリスマ性で引っ張られているワンマン組織であるのとは正反対だと言える。
所属メンバー
94.7%と驚異的な任務成功率を誇る、誰もが(嫌味がマシンに乗って歩いているスネイルですら腕前だけは)認めるヴェスパー最強のエース。強化人間揃いのヴェスパー部隊において、強化手術を受けずにただ努力しただけでトップに上り詰めた天性のパイロット、というか戦闘狂。
基本的に人付き合いは悪くないようだが、ACで戦うことにしか興味が無いため、本来ヴェスパー及びアーキバス社実働部隊を統括すべき首席隊長の立場にあるにもかかわらず指揮を放り出して前線に向かったり、乗機に敵対企業であるベイラムのパーツを半分以上採用していたりと、企業戦士としてはかなりの問題児。
その在り様から「『AC』プレイヤーのメタファーではないか」との考察も出るほど。
独立傭兵を雇う今回の「壁越え」を立案し主導するヴェスパー第2隊長。ブリーフィングでは慇懃(いんぎん)かつ高慢な台詞回しで存在感を放つ。
序列で上回るフロイトが作戦指揮よりも前線で戦うのを好むためか、実質的なヴェスパー及びアーキバス部隊の主導権は彼が担っていて、数合わせの傭兵である621を「駄犬」と呼び蔑む。
新しい強化手術が開発されるたびに安全を確保するため何人もの強化人間で瀬踏みを行ってから自身に施術するという事を毎回行っている強化漬けのロクデナシ。その性格の悪さは部下にも語り草となっている。
V.Ⅲオキーフ / バレンフラワー (cv. 山田浩貴)
アーキバス第3隊長。アーキバス情報部門長官。気だるげな口調で話す現実主義者。
元々は旧世代型の強化人間であり、「アイランド・フォーの動乱」なる事変で諜報活動を担ったエージェントの一人だったが、その後にアーキバスへと招聘された際に第9世代強化手術の提供を条件としてこれを呑んだ。
アリーナで戦える以外は名前を呼ばれることすら少なく、かなり影が薄いが……。
なお、第9世代強化手術の内容は「脳内コーラルの焼き付きを中和する」というもので、プレイヤーの間では「かつてコーラルを用いた旧世代強化人間で起こりがちだった人格変質・感情希薄化を根治させるものなのでは?」と考察されている。
621と共に「壁越え」作戦に参加するヴェスパー第4隊長。
「ミッション:壁越え」における重装機動砲台ジャガーノート戦で共闘、乗機スティールヘイズの機動力を活かして敵増援まで囮役を引き受けるほか、621がうっかり撃墜されると無線越しにイケボで惜しんでくれる。
何かと縁のある621を「戦友」と呼び、『AC』シリーズ屈指の好漢として数多のプレイヤーを虜にしている罪な夢女子量産マシーン。
アリーナランクは9、要するにそういうことである。
V.Ⅴホーキンス / リコンフィグ(cv. 飛田展男)
言葉の端々に篤実な人柄が覗くヴェスパー第5隊長。
曲者揃いのヴェスパー隊長格の中では非常に温和な常識人であり、部下を「君」付けで呼ぶなど人当たりもマイルド。
しかし伊達に第5隊長をやっているわけではなく、敵の罠をすぐ看破するなど鋭さも見せる。
第7世代の強化人間で、手術が技術革新に至る過程で多くの同僚や部下を失ってきた。
…のでスウィンバーンのビッグモーターっぷりが加速している。
闇がないというわけではなく、コーラル技術が使われていた時代、および狭間の世代の事故を思って自分たちはマシだと納得させている面がある。
V.Ⅵメーテルリンク / インフェクション(cv. Lynn)
第8世代強化人間「ニューエイジ」の一人。アリーナ情報でも「社命に忠実な性格」と評されている通りの社畜体質。従順さのあまり(とくにスネイルから)軽く扱われている節があり、時に無茶な仕事を割り当てられることも。
彼女のものと思しき画稿データでは黒髪ショートで、強化人間らしく同時に身体に何かが埋め込まれた痕跡も確認できる。基本的に作業着のような野暮ったい服装をした者がほとんどの本作中で、SF的なパイロットスーツを着ているお洒落さん。公式プリケツの技の1号。
V.Ⅶスウィンバーン / ガイダンス(cv. 越後谷コースケ)
部隊の会計責任者。ビッグモーター副社長構文の使い手。
アリーナで開示されている情報では人格面でのディスとも取れる事実陳列罪が行われている。指導はどうなっとる指導は!!擁護すると強化人間が初めて脱コーラルを果たした第7世代のため、成否の見えない手術への恐怖で歪んでしまった模様。
しかして彼の正体は異世界転生してフロムのシドになったあの男の後継者である。
まぁ助命してもアーキバスじゃ再教育センター送りになるし、こっちにニンジャが出て殺す!されるので受け入れたフリをして背中から撃ってあげよう。
異世界転生仲間ができてハゲも喜ぶはずだ。ミッションで遭遇した場合、ある行動を行うと一撃で落とせる。
英語版では若々しい声質。
V.Ⅷペイター / デュアルネイチャー(cv. 下川涼)
アーキバスグループの傭兵起用担当。最新式の第10世代強化人間である。
(セリフの大半が嫌味で構成されているスネイルと比較すれば)人当たりは良い部類で、傭兵への外注担当なだけあり一見温和そうな声音でミッション説明をしてくれる。
時折、無自覚な無遠慮さや共感性の希薄さを見せる、仕事以外で付き合いたくない人間筆頭。アリーナの説明文によれば、第10世代の強化手術は人格が極めて安定しているため、この性格は「本人の生まれ持った性質」とバッサリ切り捨てられている。