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編集者:nonbiri
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この記事には『ピクミン4』の重大なネタバレを含みます。

ネタバレを避けたい方や未クリアの方は閲覧を控えることをお勧めします。

分類

通称ヤタノワスレイヌ
和名イヌガミノツカハシメ
学名Deicanis perditum
科目?科

概要

「追憶の原生林」の最奥部にある洞窟「王の穴」をねぐらにしていた原生生物。

見た目からして宇宙犬であることは間違い無く、オリマーの見立てでもオッチン及びモスとは遺伝子が99.9%類似している事から、この老犬こそ共通の祖先たる古代種という可能性が提唱されている。

本作のラスボスであり、犬と共に旅する本作のテーマに相応しい。

しかし体躯はオッチンやモスの8倍はあろう巨体であり、そのサイズはコウテイデメマダラにも匹敵する。

しかも宇宙犬であるため突進や噛みつきといったオッチンと同様の攻撃が可能であり、それらをこの巨躯で行うだけでも十分な破壊力を有するが、加えて後述する驚異の能力までも有している。

初めて存在が示唆されるのはオリマー救出後のシナリオで救助するコッパイ星人のドン・ベルマンから、同じくコッパイ星人の獣医スパニエルが巨大な犬に連れ去られてしまったという情報提供による。

(が、この時点ではそれ以外の情報が無く、なおかつこの後にはルーイが連れたモスが当のスパニエルを咥えて去る姿が目撃されるため、プレイヤー視点ではモスと混同されて存在に気付けない場合が多いと思われる)

本格的に存在が明らかになるのは2度に渡るルーイとのダンドリバトルを制した後、オリマーの指揮下に戻ったモスから見つかったルーイの日誌と、救出されたスパニエル自身による証言から、モスとは別にもう1頭、"葉っぱの生えていないデカい犬"が存在することが判明する。

葉っぱ犬と化して惑星PNF-404から出られなくなったオッチンを治療するためには、葉っぱが生えていない犬の細胞が必要であり、レスキュー隊はオッチン治療の鍵となるであろうこのデカい犬の所在を求め、その犬を先に発見していたルーイを追跡することになる。

・・・そしてルーイを追い詰めた先に現れたのは、オッチンやモスからでは想像もつかないほどの巨大な犬。

古びた首輪を身に着けたヤタノワスレイヌが、夜の原生生物のように瞳を真っ赤に染めて待ち構えていた。

この惑星を共に駆け抜けた相棒と一緒に宇宙へ帰るため、主人公達は最後の戦いに挑む。

戦闘

全身がモフモフの分厚い体毛によって覆われている為、そのままではピクミンの攻撃は通じない。

しかし尻尾に重さ15匹分のピクミンを取り付かせると、条件反射的に取り除こうしてバランスを崩しひっくり返る。すると毛の薄いお腹が露になるので、そこへ一気に攻撃するのが攻略方法。

※ちなみに通常のピクミンなら15匹要するところ、紫ピクミンなら2匹で済み、大幅な時間短縮が可能となるので上手く活用しよう。

そして驚くべきことに、ヤタノワスレイヌは複数の属性エネルギーを使いこなす。

複数の武器を背負ったヘラクレスオオヨロヒグモや、小型の分身体を介していたアメニュウドウなどとは異なり、生身かつ単身で幾つもの属性を切り替えて攻撃を行い、その能力はもはや従来の犬を完全に逸脱している。

その一方、ヘラクレスオオヨロヒグモのように複数属性を頻繁に切り替えたり、アメニュウドウのように複数属性を同時に放つことはなく、HPが無くなる度に形態が変化し、それに合わせて攻撃属性が変わる流れとなっている。

それゆえに特定のピクミンまたは耐性装備の有無で対処難易度が大きく変動する。水や水晶、毒などは扱ってこないので、青、岩、白は正直出番がない。ただし最終形態以外は捕食攻撃を行うため、白を20匹食べさせることでも1形態分進行させることが可能。おすすめ通りに白を連れ込んでおり余っているようであれば食べさせてしまうのも有効な作戦。

また氷ピクミンはヤタノワスレイヌが恒温動物である影響か凍らせても一瞬で元に戻る為まるで意味がない。

なお、戦闘中に地上へ帰還した場合、再度降りると既に攻略済の形態は飛ばされて展開するため、形態ごとに適したピクミンの編成に変えて挑むことができる。逆に時間を巻き戻すと巻き戻し地点によっては形態ごと戻ってしまう可能性がある。

事前に知らされる王の穴のおすすめピクミンの青、紫、白で挑むとどの属性も耐性がなく、非常に厄介な毛玉を壊せなくなる為かなり厳しい戦いを強いられる。

幸いにも19階では赤、青、黄色とランダムニ枠のポンガシグサが計五つあるので活用しよう。

  • 第1形態

最初は素のまま。つまり無属性。

この状態ではオッチン達のようにボディプレスとそれに伴う落石、突進を行う。

突進にピクミンが巻き込まれると捕食される。

  • 第2形態

全身が氷ピクミンの如く水色になり、氷属性を扱う。霜を纏った毛玉や氷ブレスを発射する。

また、上記のように元々氷状態に強い性質を持っているヤタノワスレイヌだが、この形態では冷気に強くなり一瞬の凍結すらしなくなる。

毛玉に当たっても即死はしないが、巻き込まれて転がされてしまう。

  • 第3形態

全身が黄ピクミンの如く黄色くなり、雷属性を扱う。電気を放ちながら回転する毛玉を放ち、さらに咆哮で雷撃を起こす。

毛玉から放たれる電気は縄跳びよろしくオッチンのジャンプで飛び越えることができるが、本体がダウンしても毛玉は消えず次々と増えていくため、放置していると弾幕シューティングもかくやという濃密な大縄跳びが形成されてしまう。

突進からの捕食攻撃もしてくるため、毛玉を破壊していないと回避が困難となり被害が大規模になりやすい。さらに体が常に電気を帯びているため黃ピクミン以外のピクミンは尻尾以外のところに触れただけで感電してしまう。また毛玉破壊中のタイミングを狙ってくる様に攻撃してくることもあるため、油断をすると被害が出やすい形態

黄ピクミン+電気耐性付きのオッチンとプレイヤーのみで攻略する際は特に気にする必要はないが、毛玉はヒカリピクミンや黄ピクミンで攻撃することで破壊可能。通しで攻略する際は適宜数を減らしておくと良い。

  • 第4形態

全身が赤ピクミンの如く赤くなり、炎属性を扱う。

火炎が当たると連動放射を起こす毛玉を先に放ち、その上で火炎ブレスや自らの周囲への放射火炎を放つ。

明らかに連携を前提とした攻撃パターンであり、本種の賢さがうかがえる。第3形態と異なりボスが動き回らないため毛玉の対処は比較的容易である。

ただし、第3形態の電気毛玉同様毛玉から放たれたものも含めて放射は飛び越えることが可能。

また、電気毛玉と異なり放射と同時に毛玉が燃え尽きてそれ以上機能することはなくなる。

これまた電気毛玉と同じく赤ピクミンやヒカリピクミンなら攻撃して破壊することは可能だが、操作精度に自信があるなら放置するか、敢えて火炎ブレスを当てて処理しても良い。

  • 最終形態

全身がヒカリピクミンの如く緑色に光った最後に扱うのは、ドドロと同じ闇属性

体躯が緑色に染まるので一見毒に見えるが、白ピクミンでもヒカリピクミンでも当ってしまえは問答無用で即死させてしまう。

しかも羽ピクミンの如く、耳で羽ばたいて飛行する

地上に闇の弾を放って複数の闇の霧を発生させ、さらに空中から即死ブレスを放つという中々にエグい攻撃を仕掛けてくる。

闇の霧をかいくぐっての戦闘になるが、厄介なことにブレス後に接近しているとこちらの体勢を崩す咆哮を発することがある。

ピクミン4の咆哮はオッチンもパニックになるので、オッチンに乗った状態で咆哮をもらうとオッチンとピクミン達がパニック&振り落とされた主人公が転倒して行動不能の二重デバフになってしまい大混乱のピクミン達を呼び戻せなくなる。

これと前述の闇の霧とのコンボが非常に凶悪で、咆哮で操作を封じられている間にピクミン達が闇の霧に触れて壊滅という事故が起きる。

ブレスを放っている際に尻尾へピクミンを取りつかせればダウンさせることが可能なのだが。ダメージを負うとブレス直後に確定で上記咆哮をシームレスに放つようになる。

一応主人公は咆哮が効かないのでオッチンに乗っていなければ即座にピクミンを呼び戻して対処する事ができるが、オッチンに乗らないと闇の霧の間をくぐれないというジレンマが発生している。

またこの形態の対処法としてはスタート地点の近くまでヤタノワスレイヌがくるのを待つか、闇の霧を作る前にヒカリピクミンのフラッシュバーストを当てるというのがある。当たるとスタンして尻尾を下ろし、ヒカリピクミンが15匹以上ならそのまま尻尾に張り付く。比較的安全な対処法で、咆哮をしないうちに当てる必要はあるが、この方法を利用して再び飛び上がったタイミングでフラッシュバーストを当てれば攻撃させずにハメる事も可能である。

結末

主人公とオッチン、ピクミン達による総力を結集した戦いの末、ヤタノワスレイヌは沈静化。

ダウンしたはずみで己の首輪とルーイを落っことし、戦意を喪失したのか一目散に逃げていった。

首輪に残された毛などでも十分な細胞サンプルが取れるため、主人公はそれ以上追うことはせず、首輪(と気絶したルーイ)を回収して王の穴を離脱した。

そしてオッチンが無事治療され、救助隊が去った惑星。

モスを新たなリーダーとして再スタートをきったピクミンたちの元に、敵意のない様子で歩いてくるヤタノワスレイヌの姿があった。

余談

この一件によって『虫の王』のセールストークが真実味を帯びてしまった。

生物図鑑では第1形態の姿で登録されるが、イメトレで撃破するとちゃんと次の形態に姿を変える。

他の生物の項目に移動してしまうと第1形態にリセットされるので、後の段階ほど図鑑のフォーマットで見るには手間がかかるのが難点か。ここで撃破すると赤い眼光が本来の青いものに戻った後、その場で眠り始める姿を見ることができる。

「八咫の(=大きな)忘れ犬」という名前から、元々は飼い主がいたが事情により惑星に置いていかれた、もしくは飼い主が原生生物に襲われて死亡し、その後の長い年月を経てこのような姿になってしまった可能性が存在する。

そして主人公やオリマーと比べると規格外の巨体だが、同じく規格外の大きさである惑星の自然・人工環境とはスケールが合致する。

オリマー自身も「何らかの理由で、オッチンの祖先となる犬がこの惑星から出ていったと考えられる。過去に、宇宙へ飛び出せるほどの文明を持った知的生命体がいたのかもしれない」「思いもよらない事実が隠されているのかも」と述べている。

そして、この惑星から不自然に消えている巨大な存在といえば……。

ちなみに王の穴には近くに犬の餌皿がお宝として置いてある。意味深なお宝の配置だが関連性は不明。

ルーイメモには「極上の乗り心地。連れて帰りたい。」、お宝の「キズナの首飾り」では「あの犬、乗り心地良かった。」と書かれている。流石のルーイも犬を食べようとはならなかった様で、ある種の愛着も沸いていたようだ。

編集者:nonbiri
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