概要
アメリカ独立戦争(アメリカどくりつせんそう、英語:American Revolutionary War、読み:アメリカン・リボリューショナリー・ウォー)は、1775年4月にイギリスと北アメリカ東部沿岸のイギリスの13植民地が交戦した戦争。フランス・スペイン・オランダがアメリカを支援し、1783年9月3日にパリ条約が締結されて終結した。この戦争はアメリカでは「アメリカ独立革命」または「革命戦争」と呼ばれているが、イギリスでは「アメリカ独立戦争」とされている。
原因
1763年2月にフレンチ・インディアン戦争が終結し、イギリスは北アメリカにおける覇権を確立して植民地に対する支配権を強化した。1773年5月にイギリスは茶法を成立させ、北アメリカの13植民地に対して通常の関税が無いままで紅茶を売る事を認めた。同年12月にマサチューセッツ湾直轄植民地(現在のマサチューセッツ州)のボストンでは、この法律に反発したアメリカ市民が抗議として、ボストン港に停泊していたイギリスの船舶に乗り込んで茶箱を大量に投棄した。
その後
1776年7月に独立宣言が採択され、世界初の連邦共和国としてアメリカ合衆国が成立した。アメリカ独立宣言は1789年7月に発生したフランス革命に影響を与え、同年8月にフランス人権宣言として結実した。一方で独立戦争に参加したポーランド人のタデウシュ・コシチュシュコは、母国のポーランドでのポーランド分割に対抗し、1794年3月にコシチュシュコの蜂起として反乱を起こした。