※メイン画像は大逃げ戦法で知られるパンサラッサ。
概要
競馬ではハナに立ってレースを引っ張っていく逃げ馬が存在するのだが、逃げ馬といっても逃げ方は馬やレースによってさまざま。
その中でも、ハナに立った後も飛ばして後続を大きく引き離していく逃げ方は「大逃げ」と呼ばれる。
大逃げが打たれると前半が速いペースになることが特徴で、逃げ馬の大逃げがレコードに直結することも多々ある。
またそもそも逃げ戦法自体がハイリスクなので、大逃げで安定した戦績を納めたのはカブラヤオーやサイレンススズカなど一部の馬であり、スタミナ切れ覚悟の特攻戦術になる場合も多い。
人気馬がそのハイペースに巻き込まれて道連れにされたり、それを警戒した人気馬が仕掛けのタイミングを逃してまんまと逃げ切られたりと、大逃げがレースに大波乱を呼んだケースもある。
そのため大逃げで知られた馬は時に馬券師たちから迷惑がられながらも、見る者に強烈な印象を残し、愛される存在となっている。
大逃げで知られた競走馬
時に大逃げを見せた競走馬
本来はメインの戦法ではないが、時に大逃げを打ち強い印象を与えた競走馬もいる。
- キセキ(本来の脚質は差し馬だが、ジャパンカップ2020・2021など、一か八かの大逃げを打つレースもあった)
- セクレタリアト(1973年の米GIベルモントSにて大逃げを打ち、31馬身差で圧勝した)
- プリテイキャスト(1980年の秋の天皇賞で伝説級の大逃げを打ち、後続を抑えて圧勝した)
- スマイルトゥモロー(キセキ同様本来の脚質は差しだが、2003年の府中牝馬S以降は気性難で抑えが効かなくなり、そのレースは前半1000m56.3というスプリント戦並のペースで大暴走した)
- アップトゥデイト(2017年の中山大障害で大逃げをうちオジュウチョウサンとの名勝負を演じた)