概要
マリオテニス64にて、制作会社のキャメロットは人型キャラクターの不足を補うため、任天堂の承諾を得て新キャラクターであるワルイージを創作した。
このワルイージが任天堂から認められたという成功経験から、マリオテニスGCにおいても新キャラクターを登場させようとする動きがあった。
こうしてデザインされたのがワルピーチである。
しかし、任天堂の宮本茂にそのアイデアを話すと、「どうせドロンジョ(ヤッターマンに登場するキャラクター)でしょ」とデザイン案を見せる前から却下されてしまい、没キャラクターとなってしまった。
制作者としては「もとの発想が違うから、ドロンジョにはならないんですけどね。…堕天使系なのにって(笑)」とのこと。
この経緯はインタビューなどで明らかにされており、ワルピーチという没キャラクターが存在する事だけはマニアの間で知られていた。
なお、海外だとワルピーチではなく"Wapeach"(ワピーチ)と呼ぶのが主流となっているが、これは「ワル=悪」という概念が英語では伝わらないためと思われる。
ワルイージが「ワ+ルイージ」である以上、ワルピーチも「ワ+ピーチ」だと思われてしまうのは自然な事だろう。
容姿
2023年12月1日、ワルイージのデザインを担当したキャメロットのスタッフにより、Instagram上にてワルピーチのコンセプトアートが公開された。
(ただし翌日に大手ニュースサイト等で大きく取り上げられた影響もあってか、公開から僅か2日後にこの投稿は削除されており、アカウント自体も非公開になった。そのため「本物だったのか?」「本物だとしても何か問題があったのでは?」と言う憶測もある)
全体的に濃い紫色のカラーリングで、片腕にはクッパのものと同じ腕輪をしていたり、側頭部にはツノが生えているかのような突起があるなど、デザイン上にはクッパの要素も見受けられる。
また、テニスラケットを持った姿のほか、何故か斧を持った絵も描かれている。
「ドロンジョではないが、タイムボカンに登場するマージョに似ている」「髪型はロゼッタっぽく見える」との声もある。
良くも悪くもマリオシリーズではあまり類の見ないキャラクターデザインのために「採用されてほしかった」「マリオらしくない」と賛否両論ではあるものの、デザイン自体の可愛らしさからファンアートも多く描かれている。
余談
コミックボンボンに連載されていた本山一城の漫画「スーパーマリオ」には、ワリオに洗脳されたワルデイジーが登場していた。
関連イラスト
デザインが判明する前は想像によるイラストが描かれていた。