概要
英語表記は "Kitana"。
アウトワールドの皇帝シャオ・カーンの側近暗殺者で、シャオ・カーンとその妻であるシンデルの娘。周囲からはそのように扱われ、実際彼女自身もそう考えていたが、本当の正体はシャオ・カーンの侵攻で滅亡した国家・エデニアの姫君。最初のうちはアウトワールドの戦士としてアースレルムの戦士達を相手に立ち回るが、エデニア国家君主であり、実父ジェロッド(Jerrod)を殺害の上、母を寝取ったのがシャオ・カーンであると判明するとシャオ・カーンに反旗を翻し、アースレルム側につくようになる。
しかしながら、生まれてまもなく母がシャオ・カーンに寝取られた為、彼女自身のアイデンティティはアウトワールド人であり、11のタワーモードのエンディングではクロニカの砂時計の力でエデニアの復活を成し遂げたが、エデニアの言語にも文化にも馴染めず、「結局私はエデニア人でありながらエデニア人ではない。アウトワールドの人間なのだ」と皮肉のこもった心情を吐露していた。
実質的なヒロインであり、(一応)主人公であるリュウ・カンとは恋仲同士である。
特に近年ではその関係が顕著になっており、MKXストーリーモードのポストクレジットでネザーレルムの支配者となったリュウ・カンの伴侶になったり、MK11ではライデンと融合し神に覚醒したリュウ・カンに永遠を生きるパートナーとして選んだ上、ライデンが彼女の復活させることに賛同している。
更に、MK11ではシャオ・カーンによって下半身不随にされたコータルから「アウトワールドを一つにまとめ上げる事ができる指導者は貴女を除いてあり得ない」と皇位を譲られ、以後キタナ・カーンとなった。
彼女とバラカ達タラカタンのDNAを組み合わせたクローン・ミレーナがいる。
MK11で復活したフレンドシップでは仲睦まじく抱き合う様子も。……そこは親友のジェイドじゃないかな……
1995年と1997年の実写映画ではタリサ・ソト(Talisa Soto)がキタナを演じている。
2021年の映画では本人は登場しないものの、主人公らの修行場であるライデン寺院に彼女の鉄扇が飾られている。
戦闘スタイル
切れ味の鋭い一対の鉄扇を用いた格闘術を主軸に、風を操る魔法を織り交ぜて戦う。
操作感に癖が少なく、距離を選ばない為、初心者にも優しいキャラである。
主なFATALITY
基本的にキスをする事によって相手は死ぬ。
- 風船のように膨らみ爆発四散。(MKII、MKG、MKDA、MKDC)
- 身体が縦に伸び続けて爆発四散。(MK3)
- 普通に爆発四散。(MKSM、MK11)
- 身体が溶ける。(MK1)
その他
- 鉄扇で斬首。(MKII、MKG、MKSM、MKX)
エデニアとは?
アウトワールドという領域に存在する、エデニア人によって治められている国家。当国の君主はジェロッドであり、国民の圧倒的な戦闘能力と平和を愛する心で長く繁栄を保ってきたが、シャオ・カーンの軍勢による侵略によって滅亡した。
キタナ本人や家族以外にジェイド、レイン、ターニャらを主とする種族としてのエデニア人は、とある言い伝えがあり、それは『血の濃淡は異なれ、我々エデニア人は神の一柱であり、我が祖国の守護神・アーガス(Argus)の直系の子孫である』で、魔法を扱う能力が特徴の半神種族である。
因みにビ・ハンやカイ・リャンことサブゼロや、後者の直弟子のらフロストといった、アースレルムにおける氷使いの一族である「クライオマンサー(Cryomancer)」は、エデニア由来でもあり、かつて何らかの理由でエデニアを追放されたとあるエデニア人がアースレルムの人間と交わって残した子孫で、肉体的には人間だが先祖から受け継いだ氷を操る能力「クライオマンシー(Cryomancy)」を宿している。11におけるサブゼロとシンデルの戦闘前の掛け合いから推測するに、そのエデニア人らを追放したのはシンデルであるようだ。
それと郷土料理としてエデニアパイがある。
リュウ・カンによる世界再編の後、シャオ・カーンが将軍となった為エデニアは破滅しておらず、アウトワールドの構成国家という扱いになった。