基本情報
『モータルコンバットⅡ』から登場。異世界の王女キタナの双子の妹というポジションだが、実際にはアウトワールドの皇帝者であるシャオ・カーンが、妖術師シャン・ツンに造らせたクローン。キタナと、アウトワールド起源の亜人種・タルカタン(日本語版表記は飢刃一族)のDNAを妖術も併せて混在させたクローン人間。
『モータルコンバット』シリーズでは古株で、非常に人気が高いキャラクター。シリーズ通しての出演回数も多い。挑発的かつ残忍。感情的な性格。露出度の高い衣装で登場する事が多い。
その人気っぷりたるや、本来はDLCにおいても登場させる予定0だった11において、急遽DLCキャラにされるレベル。彼女曰く「何百万もの魂が、私の帰還を待ち侘びていた」。つまり、エド・ブーン達製作陣にSNSなどで「ミレーナ出せ!!」や「#wewantmileena」という嘆願が何百万と来ていたからであるそう。
キタナを「My sister(お姉様)」と呼び、姉妹として認めてもらいたいようだが、キタナからはおぞましい怪物としか思われておらず、良好な関係ではない…筈だったのだが?(後述)
外見的特徴
マスクで顔を隠している。マスクの下は、顔面の鼻から口にかけて、タルカタンの特徴である「鋭い牙が唇を突き破るように不揃いに生えている」という、いわゆる都市伝説の「口裂け女」のような状態になっている。一般的な美的感覚からするとかなり怖い。その口を利用して、敵に噛みついたり、肉体を食いちぎったり、といった戦い方をする。FATALITYも、その口を利用して敵の首をもいで食べたり相手を丸ごと飲み込み骨にして吐き出すなどという、噛む・食うという趣のものがある。
普通に人語を話せるが、爬虫類っぽい声をしている。文ではなんとも表現しづらいので、どんな声か知りたい方は各人 動画等参照されたい。(『モータルコンバット』はR-18G指定のゲームなので情報収集の際はご注意ください)
眼も爬虫類的であり、黄色い瞳に細縦長の瞳孔をしている。
身体は姉譲りで、非常にスタイルが良い。黒い髪も姉譲り。キタナがアジア人的特徴を持つ「エデニア人」という人種なので、キタナのクローンであるミレーナも、このアジア人的特徴が表れている。
それを反映して、キタナとミレーナのフェイスモデル、及び声優は共通している。
イメージカラーはピンク寄りの紫。この色がミレーナのほとんどの衣装に入っている。
登場当初のグラフィックはたんなるキタナの色違いだったが、4以降衣装の違いが顕著になり、ディセプションではかなりギリギリの服装で登場している。9ではなんと包帯だけの衣装がある。
登場以降、9作目まで、常に乳の谷間やらヘソやらフトモモやらむき出しの衣装でやってきたが、ちょっと会社側の事情があり、10作目以降はあからさまに露出度を減らされた。
活躍
モータルコンバットX
モータルコンバットXでは、なぜか唇が付き「まあまあ人っぽくてアリかな」みたいな顔になっている(だがこれにはストーリーモードにおけるある悍ましいシーンが大きく関係している)。
今作からバイセクシャルの設定が付与された他、同じく今作からバイセクシャルの設定を与えられたターニャと相思相愛の関係となる。
モータルコンバット11
前述の界隈から幾多の参戦のリクエストが続いた結果、11では第二弾追加コンテンツより参戦。
トレーラーではレインと死闘を繰り広げ、突如現れたランボーに警戒の目を向けた。顔の造形が9に近い形に戻っている。
Friendshipでは自身やキタナ、ジェイドを模したテディベアでお人形遊びをしており、彼女らへの想いをうかがえるほか、キタナのFriendshipでは何と彼女と手遊びを楽しんだ後抱き合ってじゃれつくという今までの殺伐ぶりが嘘のような光景を見ることができる。
よかったねミレーナ
モータルコンバット(2021年版)
2021年の映画版では最初からマスクなしで登場、設定はクローンではなくエデニアとタルカタンの間に生まれたというオリジナル設定となった。
モータルコンバット1
2023年発売の『1』ではリュウ・カンによる世界創造の影響でキタナとは本当の意味での双子の姉妹かつ、純血のエデニア人として登場し、顔も通常の人間と変わらない。また、今までキタナの妹の設定だったが、本作では姉となっている。…だが、どういう経緯か外界で社会問題になっている伝染病;タルカット(Tarkat)に感染してしまい、症状が現れた時に肉食獣のような牙が生える上性格までも狂暴化し、更に顎も二又に割れてしまうこれまでをも超える異形ぶりを見せ、特に性格面の影響による毒牙が、リュウ・カンの紹介で知り合った戦士の一人にかかってしまった。
前述の経歴に反して、この世界の彼女は地球界の味方。ストーリーが進むにつれ、次第に発症時も少しずつ正気を保てるようになってきたが、それでも油断できない状況であり、ワクチンは最低限自身か付き人が常備しており、一部の勝利モーションでは自身でそれを投与している。
尚、これまで元々こういった特徴を持つ種族だったバラカ達も本作では奇病により異形と化した悲劇的な人物となってしまっている。
因みに一部のBRUTALITYでは、両の前腕からタラカタンお馴染みのアームブレードが生え、相手をめった斬りにする。
OoDスキンはインベーションモードシーズン4『THE HUNTRESS』の報酬。侵略者側のミレーナがシャン・ツン(ボス版OoDスキン)新作成のハイブリッドという従来の時間軸に似た設定で登場だが、開幕早々創り主であるそのシャン・ツンを殺害。その後は出生先である、かつて研究所だったフレッシュ・ピットを本拠地兼ハイブリッド工場としてアップグレードし、MKXのタワーEDに似るように、幾多のミレーナの軍団を生成してリュウ・カンの時間軸に侵略する。
が、EDでは、スペシャルフォースの攻防戦で勢力は停滞した上、本拠地を突き止められた末に破壊され、劣勢に追い込まれる。更に追い討ちをかけるように、幾つかの他時間軸に隠していた工場までもSFに焼き尽くされ、ハイブリッド工場の再稼働による勢力回復も絶望的に困難と追い込まれた。
戦法
ピンクのオーラをまとって飛んだり跳ねたりテレポートしたり、とキタナとは異なる、ニンジャ的な戦い方で、素早い攻撃とトリッキーな奇襲を得意とする。
3Dになって以降は噛みつき攻撃が実装された。
武器は釵(さい)。
名前の表記
原語(英語)での名前の表記はMileena。ゲーム内および英語圏での発音としては「マリーナ」だが、1993年に『モータルコンバットⅡ』の日本版が発売された際に、ゲーム説明書に「ミレーナ」と記載された。2021年に上映された映画作品に登場した際も、日本語版では「ミレーナ」とされた。