概要
人型醜鬼は顔を除く肌が黒色、白髪、知性を持った人間の女性のような醜鬼の総称である。原作では5話終盤に初登場、6話と7話で七番組と交戦して存在が判明した。
その正体は「魔都災害」により魔都に迷い込んだ人間が桃を食べた結果、桃の力が暴走、肉体が醜鬼のように変化した人間の女性である。人型醜鬼の数は作中時点で約20名おり、そのうち戦闘ができるのは和倉青羽、銭函ココ、湯野波音の3名のみ。
人型醜鬼の身体は通常の人間より身体能力と再生能力が高い。また、1人1個が限度の魔都の桃を複数食べたり、人間が嗅ぐと幻覚作用で錯乱する魔都のキノコを食べても全く問題ない。更に肉体は半分醜鬼になっているため、数に限度があるが力で屈服させれば「醜鬼を従える」事が可能。精神面はココ曰く「性格はちょいと凶暴になった」とのこと。
人型醜鬼になる原因は不明で魔都の「瘴気」が定説で、現世ではなく魔都で桃を食べると稀に発生するらしい。ただ人に戻す治療法は確立していないため、国益のために魔都や桃、醜鬼を研究する国の組織「陰陽寮」が「人型醜鬼の治療法の確立」という口実にココや波音など魔都災害に巻き込まれ、人型醜鬼になってしまった民間人を利用して非人道的な人体実験を行っていた。最低限の衣食住は保証されたがプライバシーはなく、研究のために身体中を調べ、時に身体を傷付ける人体実験も平然と行われていた。そのためココや波音など一部の人型醜鬼が「陰陽寮」から脱走、その後青羽と合流した。
桃の暴走は個人差があり、本編の3年前に魔都で桃を食べた波音は徐々に人型醜鬼になったが、本編の6年前に魔都で桃を食べた青羽は暴走が酷く、理性を保つために何年も費やした後にココや波音達と合流したため最低でも3年、人間の心を失わないために桃の暴走と戦っていた。
青羽、ココ、波音の3名は作中、魔防隊の七番組と六番組と戦う。彼女達は魔防隊の戦闘員のように専門的な戦闘訓練を受けていない元民間人だが、「身体能力と再生能力の高さ」と「予め力で屈服させた醜鬼達がいた」ためある程度戦えた。もしも、彼女達が戦闘訓練を受けていれば勝敗は逆転していた可能性がある。
隠れ里
魔都の端にある巨大な地下洞窟。約20人の人型醜鬼が住んでいる。魔防隊は桃の木が沢山ある魔都の中央の地下洞窟を常に探索していること、「隠れ里」がある場所が魔都の端で桃がないため探索の手が回らない、何かしらの方法で入口を隠している、洞窟内部は大川村寧の「千里眼」でも見えない隠密性があったため魔防隊に発見されなかった。
魔防隊(七番組と六番組)との戦闘中に人型醜鬼を確保するために乱入した八雷神の壌竜の攻撃で崩壊したが、青羽の仲間達は魔防隊が来る前に別の「隠れ里」に避難し、後に青羽も避難した。横浜にて京香と優希によって空折が撃破された際、彼女に吸収されてたココと波音は無事救出され、出雲天花の手で新しい「隠れ里」に帰還した。
代表的な人型醜鬼
和倉優希の実の姉で、人型醜鬼の「隠れ里」のリーダーで、絵に描いたようなガキ大将でブラコン。口からビームを撃つ能力と、髪を自在に操る能力、高い身体能力を持つ。
青羽の仲間の少女。仲間思いで面倒見の良い江戸っ子的な性格。打撃を無効化にする体液を分泌する能力と高い身体能力を持つ。
青羽の仲間でスレンダーな体をした美女。「美しい」「美しくない」などが口癖。個性的な人物が多いこの漫画の中では比較的穏やかな性格。物に潜む能力「隠された美(ヒトリシズカ)」を保有する。
協力者
魔防隊六番組組長。「隠れ里」の戦いの後、空間転移能力「天御鳥命(アメノミトリ)」を用いて密かに物資(食料、飲み物、雑誌、某ゲーム機、衣服など)を提供している。あと青羽に優希の活躍を教え、彼のスーツ姿の写真(しかも現像している)も見せている。
余談
人型醜鬼が着ている「衣服」や波音が戦闘時に使用する「武器(槍や刀)」は何処から調達したのか作中明らかになってない。他の人型醜鬼が能力で創ったのか?魔都で手に入れた素材から生産したのか?流石に魔都に衣服や武器が落ちているとは思えないが……。
関連タグ
出雲天花…密かに人型醜鬼達に物資を支援している。