概要
コミックス7巻 第45話より初登場。
カナリア隊とは、西方エルフによって物語の舞台となる“島”の迷宮に派遣された迷宮調査、鎮圧部隊である。古代魔術に関与した者が労役刑としてこれに従事させられている。
隊員は全員がエルフであり、2名の罪人を監督する1名の看守からなるグループで構成されており、本編では複数単位が投入された。看守は罪人という訳では無く貴族や名家の子弟。
カナリアは「炭鉱のカナリア」に由来する俗称であり、正式名は「迷宮調査隊」。しかしエルフの女王も「私のカナリア」と呼んでいるため、半ば公認の俗称のようである。まさに公式が勝手に言ってるだけ状態となっている。
尚、移動に用いる専用船の船首にあしらわれたフィギュアヘッドはカナリアではなくヒバリとのこと。
構成員
看守
ミスルン
メイン画像中央
カナリアの隊長を務める片目の男性。
非常に優れた戦闘技術を持ち、部下からの信頼も厚い。
ある過去から迷宮の主の動向や思考を熟知し、また、自身にはかなり無頓着で部下やカブルーに世話を焼かれる。
極度の方向音痴である。
フラメラ
カナリアの副長を務める、真っ黒な肌が特徴の女性。
専用の妖精も黒い。魔術で浮かせた刀剣を操る。
タカ派で脳筋という設定に違わずパワープレイが目立つ。
過去にカブルーのパーティメンバーであるリンシャを保護した人物でもある。
パッタドル
罪人である他メンバーを監視するために配属された看守。
ある程度の命令権を持つため副長に次いで権限があると思われるが、実は実戦は作中の任務が初。
妖精使役と結界術を得意とする。
特徴はやや長めな鼻とぱっつん髪。性格は至って生真面目。
陰気なミルシリル
前副長。短命種の孤児を引き取って育てており、カブルーもその一人。
手足には無数の古傷が残る武闘派。相当な手練で剣技にも通じているほか人形を操る魔術も使う。
短命種を人間として尊敬していると自認するオッタ曰く、短命種をペット扱いしているとのことだが、実際には過保護気味ながらも深い愛情を注いでいるようである。
罪人
シスヒス
額・鼻に施した白いタトゥーと褐色肌が特徴の女性。
スズランを模した杖を用いての幻覚術を扱う。尋問が主な役割。硬軟織り交ぜた巧みな話術で交渉役に就くことが多い。
罪状は古代魔術の使用及び殺人教唆、文書偽造、詐欺。終身刑。
リシオン
長いおさげ髪が特徴の常に半裸の男性。同僚曰くこの露出癖が逮捕に繋がったとのこと。
変化の術でワーウルフ種の狼男になれる切り込み役。一見のんびりした性格に見えるが観察眼は鋭く、カブルーの真意もある程度見抜いている。
本編外のおまけ漫画では変身への意識の違いからライオスとひと悶着あった。
罪状は古代魔術による人体改変及び殺人・傷害。終身刑。
フレキ
ウェーブの掛かった長い髪とファルコングローブが特徴の女性。自身の意識を移した使い魔を召喚することができる偵察担当。言動は粗暴だが屈託のない人柄でカナリアのツッコミ担当。薬物の常用者。
『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』では貴重な乳首券が投じられた。先生ありがとうございます。
罪状は古代魔術品の所持・売買。刑期は懲役240年。
オッタ
ショートヘアと腕の紋様が特徴の女性。
精霊を使い壁を開けたり、地面を隆起させるといった地殻変動の術を使う。フレキと2人組でいることが多い。
短命種の女性と交際の果てに相手が30歳を超えれば捨てるという悪癖がある。
罪状は古代魔術品の売買・使用、人身売買。刑期不明。
へんたいトールマンちゃん(仮)
その印象深いセリフによってファンからこの愛称で呼ばれるカナリア隊所属の女性囚人。前髪ぱっつんロングの金髪が特徴。耳の切れ込みによって囚人であると判別できる。
79話では他の者と共同で使い魔の群体を操作した。フラメラに熱い視線を注ぐ、本作では貴重な百合枠。
本編中はほとんどモブ同然だったが『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』ではイラスト複数点でスポットが当たっている。同書ではフラメラの部下という情報も明かされた。
本名や罪状・刑期などは不明。
ヘルキ(ハルキ?)
腕に彫ったリング状の入れ墨と黒い手先、ポニーテール状にまとめた髪型が特徴。
本編中でもカブルーの回想のコマでミルシリルの部下のような位置に並び立つ姿で登場し(61話)、ミスルンがカナリア隊の一隊員時代を振り返る回でも登場している(62話)。
リンシャの過去を描いた(『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 』等)ページにも彼(彼女?)らしき人物がおり、当時のカナリア隊に連れ去られ恐慌状態にあるリン(リンシャ)を凶相のまま凝視し続けた結果、彼女のエルフへの苦手意識を醸成することとなった。
その他
ミスルンが平隊員時代(ミルシリルが現役時代でもある)に隊を構成していた人員。第62話の回想シーンで登場。回想の中ではミスルンが1名の看守と4名の罪人を「仲間」として住処に迎え入れており、全員ではないにしろ良好な関係性を築いていたことが窺える。
その後の動向が描かれた一部を除いて消息は不明。
- 俊足のフンギル
- 鬢を長く垂らした長髪。襟周りに木の葉のようなものを飾り付けている。耳に切れ込みがあり罪人であるらしい。
- 千里眼のコヨーテ
- 短髪、褐色肌。首周りと二の腕にはリング状の入れ墨らしきものが確認できる。耳に切れ込みがあり罪人であるらしい。ミスルンの住処に迎え入れられたようである。
- ミケパスの息子オパ
- 長髪を後ろに撫でつけた人物。通り名で男性であることが判別できる。
- 早耳のシータ
- ショートカットを真ん中で分けた褐色肌の人物。耳の切れ込みは無く看守と思われる。ミスルンの住処に迎え入れられた人物と特徴が似通っているが、や同定は困難。
- 美声のユギン
- シスヒス(上述)のものに似たタトゥーが額にある。耳に切れ込みがあり罪人であるらしい。
- 陰気なミルシリル
- 看守。上述。
- 双子のパーサとポーサ
- フードを頭から被った双子。
- ヘルキ(ハルキ?)
- 上述。なにかに辟易したかのような表情を見せている。
- スノー
- ヘルキ(ハルキ?)の後方に描かれた人物。長いウェーブの髪が当該ページでミルシリルが監督する罪人と似通っているが、容貌の大半が隠れており同定は困難。
- ニルス
- ぼさぼさの短髪の罪人。ミスルンの住処に迎え入れられたようである。
- その他
- 小さなコマにすし詰めで描かれた人物たち。このあたりで語り手から供給される情報量が過大となったため、個々人の区別は困難。
関連イラスト
関連タグ
『ダンジョン飯』の主人公。
あまりに魔物が好きなため、カブルーの情報提供の基、迷宮の主候補の要注意人物として危険視される。
ライオスと同じパーティに所属するエルフの魔術師。
ミスルン隊長に要注意人物として同じく目をつけられる。
少年期にウタヤの町でエルフに救われた青年。
その場の流れでミスルン隊長に同行し世話を焼いていた。
物語の舞台である“島”の迷宮の主と言われる魔術師。