概要
現状の少年漫画においては、女性の乳首の描写は基本的にタブーとされている気配がみられ、めったに拝めないものとなっている。
これはお色気路線を狙った漫画においても極力乳首の描写は避けられているわけだが、例外的に乳首の描写がされる漫画も中には存在する。
また、同じ雑誌に掲載されているにもかかわらず、過激なエロコメには乳首が描写されないのにも関わらず、純愛的なラブコメには描写されるといった事例の存在などにより生まれた都市伝説である。
転じて、今まで乳首描写がまったくなかったのに、急に乳首描写がされるようになったりした漫画などにネタ的に使われる。
乳首券の元ネタ
この話の元ネタは、西本英雄氏のギャグ漫画「へなちょこ大作戦Z」において、『赤松健宛の「ちくび券」が編集部から西本に間違って届く』というネタがあり、そのことから「編集部から発行される乳首券」というネタに昇華した。
実際には
実際は編集者が描写の可否の決定権を握っているとされており、漫画家はそれに従わなければならないと思われる。また編集長の権限も大きいと言われている。特に電子書籍では無料配信等の規定に引っかかるためか、紙媒体ならばいくらでも乳首券が発行される青年誌なども修正がかかるケースがある。
少年雑誌別の傾向
- 週刊少年ジャンプ
- 1990年代前半までは桂正和や光原伸をはじめ多数描かれており、鳥山明も原哲夫も平然と描いていたなど「最も乳首券を発行している雑誌」とまで言われていた。特に光原伸は『アウターゾーン』の連載終了の理由が体調不良とされているが、一説には「乳首券を使いすぎたため」とネタにされることもある。
- しかし1995年頃から規制強化の波に押され、雑誌上ではなかなか露出しなくなり、それまで描いていた『ジャングルの王者ターちゃん』ではあからさまに隠して健全である旨をアピールしていた。なお、矢吹健太朗やミウラタダヒロの作品では単行本で加筆という対策をとっている。
- 週刊少年マガジン
- 週刊少年ジャンプに次ぐ露出が多い雑誌とされているが、こちらも1995年頃から露出が抑え気味となっており、先述の乳首券ネタも丁度規制が強化され始めた時期にネタにされたものである。青年誌では散々描いている大暮維人も雑誌上では抑え気味で単行本で加筆という対策をとっている。
- 但し規制強化後も一部作者には乳首フリーの権限を与えていたのか瀬尾公治や流石景の作品では2010年代になっても堂々と描かれており、特に流石景の『ドメスティックな彼女』では乳首券乱発のうえパコ券まで行使し、前代未聞の袋とじで掲載するという離れ業を披露ていた。
- 週刊少年サンデー
- もっとも有名なのは『らんま1/2』で、漫画だけでなくアニメでも堂々と露出している。久米田康治もマガジンではさっぱりであったが、サンデーでは平然と描いていた。
- また、ジャンプやマガジンの規制が厳しくなりなかなか露出しなくなったのに対し、わりと最近まで寛大な対応をとっていた。
- 週刊少年チャンピオン
- 最も厳しいとされており、編集長就任の際お色気シーンでの乳首禁止を言い渡したという話まであるほどである。尤もこっそり描いている人がいるが。
関連タグ
乳首 エロ R-15 乳首は全年齢派下ネタ
外部リンク
乳首券とは (チクビケンとは) - ニコニコ大百科
乳首券とは - はてなキーワード
乳首券 - アンサイクロペディア