CV千葉繁
概要
「大日本武術空道」の当主で柳龍光の師匠。眇と乱杭歯が特徴的な怪人。
空掌や鞭打の技量は柳に一歩譲り、かつて死闘の末に左腕を落とされている。
鍛錬によってまるで猛禽類のような手を作り上げており、徳川光成に空道の極意を教えた。
海外における名声のほうが大きく、世界各国の軍人や警官に武術を指導している。
国内においても大麻吸引や後述の殺人等をもみ消しに出来る人脈を有している。
なお、光成が自身の許を訪ねた際には暗殺の依頼をしに来たのかと思っていたので、そういった仕事を現在もこなしている模様。
その怪異な風貌と底知れない不気味さから、本編では一度しか出てきていないにもかかわらず多くの読者から人気を得た名脇役である。
外伝
バキシリーズ本編では柳龍光のバックボーンを解説するだけの役であり、それ以降はまるきり登場しておらず、外伝作品において度々登場している。各作品によってキャラクター性が著しく異なる(バキシリーズの外伝作品は設定や登場人物を共有したパラレルワールドと言って差し支えない)ので、それぞれが別の世界線の国松だと考えた方が妥当である。
花山薫と因縁ある巨大暴力組織・源王会会長のグランドマスターことナットー・L・ネルーニョの弟子にして部下でもある。グランドマスターによる花山薫暗殺に協力したものの、失敗。命からがら逃亡している。
『ゆうえんち-バキ外伝-』では、今でも柳の命を狙う現役の殺法家として描かれている。
主人公の葛城無門を相手に自身の開発した技を試すべく死合いを敢行。マスター国松のバトルシーンが初めて描かれることになった。
その猛禽のような爪に花崗岩を削るほどの破壊力を与えられたほか、隻腕の袖を使うことで刃物の鋭さを備えた鞭打、空掌を足で行うことでフェイント性と殺傷力を高めた空足など、貪欲に新技を開発して柳への再戦に備えている。
キャラクターも今まで以上に掘り下げられており、おぞましくてエゲツない、人間の精神性を捨て去った”妖怪”として描写されているのが特徴。
余談
空道のモデルは海外からの感謝状などが色々と陳列されていたり、門下生に海外の軍人や警官が多いところは戸隠流忍術を母体としている武術道場の武神館。
外見と特徴的な爪のモデルは武神館創始者の初見良昭の師である高松寿嗣。彼は自らの生爪を定期的に剥ぐことで本来鍛えられない部位である爪を分厚いモノに生え替わらせるという、聞くだけで背筋が凍るような鍛錬の果てに漆喰の壁をぶち抜くほどの指突技を生み出したとか。ちなみにコレは高松氏が開発したオリジナル武術であり、他人に伝授出来る類いの技では無かった模様。