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CV:榊原良子(OVAシリーズ)、桑島法子(OVA外伝「螺旋迷宮」第1話)、遠藤綾(「Die Neue These」)

概要

石黒監督版Die Neue These
ヤンとフレデリカヤンとフレデリカby奥居

自由惑星同盟側のヒロインで、同盟側主人公ヤン・ウェンリーの副官(後に妻)。階級は中尉大尉少佐

本編開始時の自由惑星同盟軍宇宙艦隊総参謀長ドワイト・グリーンヒル大将の娘で、金褐色の髪にヘイゼル(はしばみ色)の瞳をした女性。髪の長さはOVAシリーズと「Die Neue These」でそれぞれ異なっており、前者(メイン画像)はショートカット、「Die Neue These」ではロングヘアー(勤務中は後頭部にまとめた上からベレー帽を着用)となっている。

落ち着いた雰囲気の美人だが、さっぱりとした性格と抜群の行動力の持ち主。変人偏屈揃いのヤン一派の中では良識人の部類である。

コンピューターのまたいとこ」と呼ばれるほどの抜群の記憶力を誇る明晰な頭脳の持ち主だが、料理には発揮されない。その腕前たるや、キャゼルヌに「貴重な食材が無駄になるから料理はなるべくしないで欲しい」と思われるほどのものだった。ただし、キャゼルヌ夫人とヤンの養子・ユリアン・ミンツに料理を教えられ、多少は改善した模様。また、サンドイッチのようなはさむものなら元から得意。

14歳の時に母と滞在していた惑星エル・ファシルが帝国軍の侵攻を受ける。この時、逃亡を企てている上官に仕事を丸投げされ、民間人を避難させる重責を担った21歳のヤン・ウェンリー中尉に食事の差し入れをするが、紅茶党の彼から文句を言われる。

脱出行の後、「エル・ファシルの英雄」ではなく「ヤン・ウェンリー」を追って士官学校を次席で卒業、優秀な人材を求めていたヤンの要望を受けたキャゼルヌの推薦によりヤンの副官となる。翌年、父がクーデターの首謀者となり解任を覚悟するが、他ならぬヤンの望みで彼のそばに留め置かれる。クーデター終結後に父の訃報に接するも、哀しみを堪え2時間で職務に復帰した。

数年後、2人揃って不器用なプロポーズの末に退役したヤンと結ばれ、ヤンの部下たちには降嫁と揶揄され祝福された。ヤンの死後、キャゼルヌらの推挙を受けて、イゼルローン共和政府の代表に就任する。

その為、イゼルローン共和政府はのちの世の歴史研究家から「孤児と未亡人の連立政権」と揶揄されることもある。

能力

士官学校を次席で卒業した才女であり、上述の通りコンピューターのような記憶力の持ち主である。ヤンの副官として公私両面で彼をサポートしており、ものぐさで少し抜けているヤンが憂い無く仕事が出来たのも彼女(とユリアン・ミンツ)のおかげである。

軍人としての素養も高く、射撃の腕前も抜群。ヤンが同盟政府に謀殺されそうになった際は、ヤンが暗殺者に殺される寸前のところで駆け付け、暗殺者の胸を正確にブラスターで撃ち抜いて救っている。

白兵戦の腕前は人並み以上には持っていると考えられる。797年の新年パーティでは酔っぱらって抱きついてきた大柄の兵士を蹴り飛ばした(曰く「護身術のマニュアルどおり」)他、「Die Neue These」でシェーンコップに面会すべくヤンと共にローゼンリッターの駐屯地に赴いた際には、ヤンを嘲笑したローゼンリッター隊員を(不意を突いたとはいえ)投げ飛ばして手刀による追撃を行っている(手刀は振り下ろそうとした直前にシェーンコップによって止められた)。

ただし、石黒版においては憂国騎士団に襲撃された際には(ビュコックがいると騙されてその場へ誘導されており、予測していなかったとはいえ)完全に怯えきって、反撃する素振りすら見せなかったり(マシュンゴが一人で奮戦した)、ヤンが同盟政府に謀殺されそうになった際、原作ではヤンを殺そうとしていた相手を躊躇いなく撃ち殺しているが、射殺した後にやや茫然自失気味になっているなど、若干、戦い慣れしていない描写がみられる。